~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

チェンバロレッスン

2010年02月16日 20時23分09秒 | レッスン&セミナー
チェンバロのレッスンに行ってきました。

4月末なんですが、某所にて師匠とのジョイントコンサートの予定。その練習をそろそろやらないといけません(・・・がその前にショパンがある・・・汗)。

「あのね、今度のコンサート、チェンバロの調律でやろうと思うの。いい?」
・・・私は基本的にイイ人なので、いきなり文句はいいませんし、平均律でやらないことについてどのこの言える知識もなにもありません。ええ、結構でございますとも。
「ほんとに?415Hzなんだけど・・・半音低いのよ」
・・・あの・・・今なんと?・・・半音ですかっ

絶対音感かだいたい音感かわかりませんが、私にも基準値というものがありまして、ドを弾いてるのにシが鳴る、という事態に耐えられるのかどうか・・・

師匠いわく「私の耳はもともとモダンのピッチだったのだけど、古楽をやり始めて半音低くなり、でも今は他の楽器との関係もあるからまた戻しているのだけれど・・・。いきなり半音低くなると頭ヘンになるわよ。いい?」

・・・いいもなにもですね。チェンバロとはこんな楽器だ、聴きなれたバッハの曲もバロックピッチだとこういう響きなんですよ、というコンサートでしたら、いたし方ありません。
本番は目を手か鍵盤に固定してしのぐしかないんですかね?うちでの練習はキーボードを半音トランスポーズしてやってみるとして。
それよりもなによりも、レッスンの時の楽器を半音低くしてください、お願いです(涙)。


これだけ大騒ぎして意外になんともないかもしれないんですが、もしそうだったら、絶対音感がゆるかった事実に感謝しなければなりません。


ところでみーママさまのブログにタイムリーといいますが、ちょうど昔のピッチについてのお話がありました。
みーママさまのブログ友達の方が、モーツァルトK545(原調ハ長調)について実験されたのですね。絶対音感がない人、あるいは相対音感程度ならある人10人が対象。変ニ長調、ロ長調、ハ長調と聴いてもらって、どれがいちばんぴったりくるか、というものですが、これがロ長調が一番人気だったもよう。
調によって特徴があるのかどうか雰囲気が変わるかどうかということについては、平均律のモダンピアノにおいては意見の分かれるところではありますけど、まあ半音高いとか低いというだけでも十分ニュアンスの違いは出てくるでしょうね。
たかが音の高さ、されど音の高さ。脳天から突き抜けるような声で告白されるのと、シブイ声で同じこと言われるのとでは、ちっとは・・いやかなり・・・いや絶対違うと思いますね。・・・あ、失礼、つい自分の世界に(殴)。


聞き比べの被験者になら喜んでなりますけど、弾き比べはできればやりたくないですね。しかし、チェンバロ弾きのはしくれとしてはひとつの試練でありましょう。

さてどうやって練習したものか・・・。