今とりくみつつある曲「イゾルデ愛の死」は、ワグナーの楽劇の、リストによるピアノ用トランスクリプションです。
ワグナーはリストより2歳若いだけですが、いろいろな経緯ののち、リストの娘コジマと結婚しています。つまりワグナーとリストは婿と舅の関係というのは有名な話ですが、ここでちょっとおさらいしてみました。
さてこの楽劇「トリスタンとイゾルデ」を私、観たことがありません。
観たことのないものを弾くというのもいかがなものかとは思うのですが、そういうことを言ってる場合でもないので、こういうときはどうしたらいい?・・観たことのある人、よく知ってる人にお話をきいてみましょう・・・・というわけで、先日ある先生にメールを送って、アドバイスを求めたのです。
ほんとにワグナーの楽劇もよくご存知だし、リストにもお詳しいし、なによりドイツ語がおできになる・・というわけでこれ以上のアドバイザーはありません。
今日、おすすめのCDや楽譜をお借りするために伺ったのですけど、ランチしながらもう話がマニアックな方へマニアックな方へといきまして(爆)、そこまでワグナーやオペラに入れ込んでいるつもりのない私もすっかり話し込みました。
ピアニストとかオペラ歌手というのは実演に接した人にとっては、ゆずれない「ごひいき」みたいなのがあり、特にオペラ歌手には「この声のためならいくらでもお金払う」という思いがありますが、私も、そういう気持ちはよくわかります。
オペラに限らず芝居系のものは大変不思議なことだと思うのですけど、たとえば「ストーリーはありふれている(もっというとくだらない)」「歌もしぐさも大げさで現実離れしている」のに、それなのに、観終えると現実に戻れないほど入り込んでしまった自分がいるわけです。
映画やドラマと違って、筋なんて、はっきりいって「ありえない」ものが多いのになぜかトリコになるわけです。
これはやはり総合芸術、文学&音楽&美術&演劇のなせるマジックだと思うのですけれど、なかでも身びいきかもしれないけど、音楽の力は絶大!独唱はもちろんですが、オーケストラ・合唱の大勢で作り出す力というのも底知れない。
たまにですけど、ピアノを勉強するにあたって「オペラを見ましょう」という話をききます。
これ地方にいるとなかなか難しいことです。なかなか地方には来ないし、高いし。
私が初めてオペラを見たのは、小4の時、地方の地元オペラの舞台。
これまで何回もブログに書いてますけど「ドン・ジョバンニ」でした。これにかぶれまして、オペラ歌手になりたいと思ったのですけど、やりたい役がバリトンとかバスの役ばかりで、いくら頑張ってもこればかりは叶わぬ夢ですので、あきらめました。
当時、親がいろいろと値段の高い公演(来日のバレエやオーケストラの公演)に連れていってくれて、それはそれで印象に残っているのですけれど、オペラのインパクトにはかなわなかったような気がします。地元のオペラで「フィガロの結婚」や「コジ・ファン・トュッテ」は観たのですけど、ストーリーは別として(笑)大変おもしろく観た記憶があります。
今日、その先生とお話していて、なかなか興味深かったのは、自分が特に感じる和声の動き(時代としてもある程度限定できる)があるよね・・ということ。
これは自分で思いこんでいるものとも少し違っていたりするもので、たとえば私はRシュトラウスのいくつかの曲(というよりフレーズ)が異様に好きだったりするのだけど、これがほかの作曲家にも通じるところもあって、そういうこともあって、今イゾルデなのかもしれないということ。
でも、ここまでくるのは相当な時間を要してまして、これまではやりたい作曲家も限定されていたし(ええ、もうべとべん大好きです)、自分のなかの興味の向き具合がわかったようなわからないような感じだったんですね。
ピアノそのものでやりたいことはもちろんまだまだたくさんあるのだけれど、いろんな可能性をさぐっていきたいと思います。
今までのことを振り返っても、基礎的な練習はもちろん継続してますけど、なにしろピアノは総合的な表現ができる楽器なので、その他のジャンルからの逆輸入(?)が私には必須で、特にppやpppの表現はピアノそのものからイメージしたものではないです。
それがいいかどうかは別として、私には欠かせない・・ということが今日あらためてわかったような気がします。
・・・・これからも、熱唱しながら(爆)、ピアノ練習していきたいと思います・・・・・
ワグナーはリストより2歳若いだけですが、いろいろな経緯ののち、リストの娘コジマと結婚しています。つまりワグナーとリストは婿と舅の関係というのは有名な話ですが、ここでちょっとおさらいしてみました。
さてこの楽劇「トリスタンとイゾルデ」を私、観たことがありません。
観たことのないものを弾くというのもいかがなものかとは思うのですが、そういうことを言ってる場合でもないので、こういうときはどうしたらいい?・・観たことのある人、よく知ってる人にお話をきいてみましょう・・・・というわけで、先日ある先生にメールを送って、アドバイスを求めたのです。
ほんとにワグナーの楽劇もよくご存知だし、リストにもお詳しいし、なによりドイツ語がおできになる・・というわけでこれ以上のアドバイザーはありません。
今日、おすすめのCDや楽譜をお借りするために伺ったのですけど、ランチしながらもう話がマニアックな方へマニアックな方へといきまして(爆)、そこまでワグナーやオペラに入れ込んでいるつもりのない私もすっかり話し込みました。
ピアニストとかオペラ歌手というのは実演に接した人にとっては、ゆずれない「ごひいき」みたいなのがあり、特にオペラ歌手には「この声のためならいくらでもお金払う」という思いがありますが、私も、そういう気持ちはよくわかります。
オペラに限らず芝居系のものは大変不思議なことだと思うのですけど、たとえば「ストーリーはありふれている(もっというとくだらない)」「歌もしぐさも大げさで現実離れしている」のに、それなのに、観終えると現実に戻れないほど入り込んでしまった自分がいるわけです。
映画やドラマと違って、筋なんて、はっきりいって「ありえない」ものが多いのになぜかトリコになるわけです。
これはやはり総合芸術、文学&音楽&美術&演劇のなせるマジックだと思うのですけれど、なかでも身びいきかもしれないけど、音楽の力は絶大!独唱はもちろんですが、オーケストラ・合唱の大勢で作り出す力というのも底知れない。
たまにですけど、ピアノを勉強するにあたって「オペラを見ましょう」という話をききます。
これ地方にいるとなかなか難しいことです。なかなか地方には来ないし、高いし。
私が初めてオペラを見たのは、小4の時、地方の地元オペラの舞台。
これまで何回もブログに書いてますけど「ドン・ジョバンニ」でした。これにかぶれまして、オペラ歌手になりたいと思ったのですけど、やりたい役がバリトンとかバスの役ばかりで、いくら頑張ってもこればかりは叶わぬ夢ですので、あきらめました。
当時、親がいろいろと値段の高い公演(来日のバレエやオーケストラの公演)に連れていってくれて、それはそれで印象に残っているのですけれど、オペラのインパクトにはかなわなかったような気がします。地元のオペラで「フィガロの結婚」や「コジ・ファン・トュッテ」は観たのですけど、ストーリーは別として(笑)大変おもしろく観た記憶があります。
今日、その先生とお話していて、なかなか興味深かったのは、自分が特に感じる和声の動き(時代としてもある程度限定できる)があるよね・・ということ。
これは自分で思いこんでいるものとも少し違っていたりするもので、たとえば私はRシュトラウスのいくつかの曲(というよりフレーズ)が異様に好きだったりするのだけど、これがほかの作曲家にも通じるところもあって、そういうこともあって、今イゾルデなのかもしれないということ。
でも、ここまでくるのは相当な時間を要してまして、これまではやりたい作曲家も限定されていたし(ええ、もうべとべん大好きです)、自分のなかの興味の向き具合がわかったようなわからないような感じだったんですね。
ピアノそのものでやりたいことはもちろんまだまだたくさんあるのだけれど、いろんな可能性をさぐっていきたいと思います。
今までのことを振り返っても、基礎的な練習はもちろん継続してますけど、なにしろピアノは総合的な表現ができる楽器なので、その他のジャンルからの逆輸入(?)が私には必須で、特にppやpppの表現はピアノそのものからイメージしたものではないです。
それがいいかどうかは別として、私には欠かせない・・ということが今日あらためてわかったような気がします。
・・・・これからも、熱唱しながら(爆)、ピアノ練習していきたいと思います・・・・・