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~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

私はこんな子ではなかった・・と思う・・・・

2007年11月22日 14時09分18秒 | 家族・友人等
娘は5歳なのだが、反抗期なのか生来の性格なのか、なかなか言うことをきかない。
日常生活ではしょっちゅうそういう場面があって、時おり、頭の中で何かが「プチッ」とはじけているのは私だけではないはずだ(・・・少なくとも息子はなにかと大変だと思う)。
日常生活はともかくとして、ピアノでも結構そういうことがあるのだが、これは頭ごなしに叱ってばかりもいられない。


たとえば昨日のレッスン

課題となっていたはずの曲を「あたし、この曲はイヤな気持ちがするから弾くのやめた」と先生にいう。
その曲は歌詞がついていて、仲良しだった隣の男の子が引っ越して、会えなくなるけど、忘れないでね、また電話してね・・という内容だ。
たしかに実生活でも、先日同じ幼稚園の同じバス停、向かいのマンションの男の子が引っ越した。それを思い出すからイヤなのか、というとそれもあるのだが、
まず、「短調」でかかれているからイヤなようだ。次にどうも8分の6拍子がイヤようなのだ。
私もわがままばかり通させるのもどうかと思ったので、いちおう練習させようと試みたのだが、「タン(四分音符)とタ(八分音符)なのに、お母さんはどうして、123と数えるの?わけわかんない。。。こんなのイヤだ」とガンとして受け付けない。
たしかに、このレベルの教本でいきなり3曲目に8分の6拍子は難しくないか?と思い、ちょっと保留。ほかの「弾きたい」と勝手に取り組んだ曲を持っていかせた。
で、先生にこれこれしかじかで・・と説明したところ、先生苦笑い。
「まあ、順番にいかなくてもね。弾きたいのからいきましょうか。8分の6といっても、いわれるままに適当に弾けばそういう疑問も起きないのでしょうから、わかっていってるわけですもんね」
というわけで、娘が弾きたいといった曲2曲を先にやることに。

自由人カコのやりたい放題はこれだけではない。


テクニックの教則本で、曲の最後、右手が「ドー、ドー(こちらのドは1オクターブ上になる)」となっていて、左手は「ドミソ(和音)、ドー(これは先のドミソのドと同じ高さ)」となっているところがあった。
この最後の左のドをどうしても1オクターブ低く弾く。つまり右手と同じように腕を開くわけ。何回注意しても「こっちの方がいいから」ときかない。
まさかレッスンではやらないよね・・と思っていたらやってくれました。
先生はとりあえず「高さ違うよ」と指摘されたのですが、娘は「こっちがカッコいい」とそのまま。
またまた先生苦笑い。「まっ、いいか・・・・」

すみません

少なくともクラシック音楽をやっているので、楽譜はそのまま弾くように日ごろしつこくいうのだけれど、「こっちの方がいい」というのが、そうヘンな方向でもなかったりするので、そこまで大きな問題でない場合は放置しております。というより、これを強制(矯正?)したときの激しい抵抗がこちらも面倒くさい。


さきほど友人と話していたのだが、この友人のお嬢さんもなかなかガンコなところがあって、「ほんとに困るわよねえ・・てこずるわよねえ・・・腹が立つわよねえ・・・」とお互いグチを言い合った。まあ音楽や美術に関しては、多少はそういうような自己主張もなければねえ、というあたりで落ち着いた。

そういえば、ある知り合いの若いピアニストさんは、子どものころ、「先生、こっちの方が絶対きれいだと思うの」とインベンションだかシンフォ二アだかを移調してさらさら弾いてみせ、周囲をあ然とさせたという。

そこまでやれれば、ご立派なんですが・・・・・・