大隅です。
悲劇は9回裏に起こりました。
昨日の阪神対横浜 1回戦。
8回まで横浜打線を3安打、無得点、完封ペースでした。
唯一ピンチを迎えた8回裏2アウト1・3塁もロペスをファーストフライに打ち取り無得点。
チーム初の完封投手になるべく、9回の裏も阪神能見投手はマウンドに上がりました。
先頭打者は4番筒香。
最終最後に最大の難関が。
去年の筒香は、能見との対戦成績は9打数7安打、打率はなんと,777
しかし、この日は前の打席まで3打数0安打。
ただ、抑えているだけに、いやな雰囲気でした。
初球を同点ホームラン。いやな予感的中。でもさすが筒香でした。
試合の途中から雨がきつく、気温も寒い中、能見は良く投げましたが、
終盤明らかに球の勢いが落ち、私が見ていても制球が甘いと感じました。
追いつかれた後、ランナーを出し、能見→歳内に交代。
歳内投手がど真ん中に投げた2球目の球は、前進守備のレフトの頭上を越え、
無情にもまさかのサヨナラ負け。
能見は完封勝利投手→負け投手。まさに天国から地獄です。
いくら8回まで好投していても、最後の1回を抑えなければ、すべて水の泡。
詰めが甘くなると、最悪の結果が待っているのである。
金本監督の談話は、「能見はほぼ完璧。歳内は経験を積ませなければいけないので」
と語っていました。
先発能見の好投を称えながら且つ、力不足はわかっていても歳内という若手の投手を
育てなければいけない。
選手を育てながら、しかも勝負に勝たなければいけない。
指揮官の腕の見せ所であり、難しい判断を迫られる厳しいポジションである。
そして、悪い結果はすべては監督が責任を取ることになるのである。
我々の仕事もそうだ。
いい商材があり、素晴らしい人材がおり、お客様に対しいい接客をしても詰めが甘いと
売れないのである。
厳しい経営環境の中で、品質のいい中古トラックや中古部品があっても、仕上げ方が
悪かったり、最後に手を抜いたりすると売れる物も売れなくなってしまう。
売り手の心配りが足りなかったりすると買い手にしっかり見破られてしまう。
そういうものである。
最後まで精魂込めてやらず、適当にやっていても売れるだろうでは売れない。
逆を言えば、最後まで精魂込めて、これでもかと抜かりなくしっかりやらないと売れない。
商売はそんなに甘くないのだ。
それをわかってもらえるように社員に上手く伝え納得してもらい、そうだと理解して実践していく。
厳しい時代でも成長していく組織の必要不可欠条件に違いない。
詰めが大切なのである。