1ヶ月ぶりのシティオブエンジェルです。
秋夕連休が終わったら観に行くつもりが韓国語キャパがこえた為断念(笑)
6回目のシオエン
プレビュー観た直後はマチルダより観ることないな、と正直思っていましたが
マチルダ(ジェリムさん回は計5回)こえました、結局^^;
どちらもブラックコメディ作品ですがやはり子供の虐待を扱ってるマチルダはわたしには合わなかった...つらい。
さて、ひと月ぶりに観たシオエンはキャストさんたちもこなれたのかアドリブ満載で
テンポもよくとーっても面白くなっていました!
そしてまたまた新発見あって、益々この作品の奥深いお洒落さに魅了されました。
観れば観るほどうまく出来ているなと感じます。
とても不愉快で時代背景も含めて分かりづらい作品ではありますが全てのシーンや台詞に意味と無意味が交差し
役者さんたちはその日その時の空気で自由自在に表現をかえていて
観るたびにさまざまな解釈を魅せてくれる、まさにジャズなミュージカルです。
役者さんの演技にスキャットというジャズ歌唱の技術を含めるとは本当に洒落てます。
最初はなぜこの贅沢キャスト...と思っていましたが地に足のついた大人が集まった意味と
そのキャスティング力にも改めて凄いな、と。
全員が個性的で全員が大人の余裕を醸し出すかっこいい作品に仕上がってきました^^
それぞれのアドリブにさらっと応える俳優さんたちカッコいい!
常にハイクオリティな歌を聴かせてくれるエンジェル役の皆さま。
歌が上手い!
わたしが思うにもっとも歌っているのはこの四名なのですが(題名シティオブエンジェル、裏の主人公です)
歌を聴くたびにぞくぞくします。
特に어딘가에 분명히 있어(Everybody's gotta be somewhere)は演出もかっこよく大好きなシーンです。
四次オーディションまでして選ばれたというエンジェル役のドゥヒョンさん、ジュンソンさん、チャルレさん、チインさんの歌唱力は
作品の柱だな、と感じる程素晴らしいものです。
本公演初日以来のイ・ジフンさん
ジフンさん観たかったので嬉しかったです^^
ジフンさんのストーンは台詞にも遊び心があってテイさんよりチャラい(笑)
テイさんは丸ごと紳士。
オーロラにたばこの火をつけるシーン、テイさんのかっこつけポーズも笑えるけど
テイさんのオーロラに見とれて「あつっ!」と火傷しかけるところ大好きです^^
あとストーンの自宅にリモデリング(笑)にきたビッグシックスと「こいよ」「いやお前がこいよ」というやり取りが
以前より長くなってて面白くなっていました^^
ウーリーとのシーンはジフンさんだとウーリーの好意をうまく利用してるような印象
バービーにたいしてはスタインみある上から目線が「おや?」と気になりました。
これはジェリムさんがスタインの時にこういう印象になるのか気になるところです。
ホンソクさんスタインはジェリムさんほどごりごりに強いスタインではないと思うので...
ジェリムさんは、少し喉の調子が良くないのかな?と感じる部分がありましたが
相変わらず爆音を響かせ自由自在に音を操りながら歌われていて素敵でした。
ひと月ぶりのスタインでしたが幼稚さのある甘ちゃん青年は変わらず
ただFunny直前のドナとの会話は随分と荒々しく暴力的な言い方に変わり前よりスタインが怖くなりました。
前は裏切られたショックに静かに怒りをあらわすスタインでしたが
今回はわりと直情的に怒りをそのままドナにぶつけそれに応えるギョンソンさん演じるドナも
以前はクールに返していましたが今回は感情が高ぶり鋭い物言いに変わっていて
なかなかの緊張感がうまれていました。
そして「도나,그래도 우리 사이에 어떤 위미가 있는 줄 알았는데?(ドナ、それでも俺たちの間に何か意味のあるものがあったんじゃないのか?」の言い方が
怒りをこえて笑いがこみ上げてくるような言い方になっていました。
わたしの位置からジェリムさんの表情が見えなかったのでこの変化にはビックリです。
以前はドナにしがみつくように最後までゲスい感じの言い方だったので
そんなスタインに対してドナはクールに「웃기고 있네(笑わせるねぇ)」と言い放ち
スタインの部屋を後にしてましたが
今回はギョンソンさんもどこか泣きの入った呆れた声で言っていました。
かなり印象が変わりました。
だから、ジェリムさんのソロ曲Funnyも全く違う歌い方になっていて
最初の歌詞「웃겨(笑える)」はギョンソンさんの言い方とリンクした泣き声の混じった歌い出しに。
かつてない程哀しげな表情で歌うジェリムさん
怒りを通り越し悲しさに震えながらプライドを傷つけられ
心が壊れていく様をじわじわと時に「ハハハ!」と高らかに笑い声をあげながら
表現していてそれはそれはゾッとするほど狂気じみていました。
웃어(笑え)という単語は序盤にバディがパワハラ発言をしつつスタインに笑いを強制していた単語です。
へらへら笑ってバディの言いなりになったことで笑えないところまできてしまったスタイン
今回は一幕ラストの넌 안돼 나 없이(You're nothing without me)でも歌の最中に狂ったような笑いをいれていたジェリムさん
「アイリスアウト」も真顔で笑い声をいれて言うという凄技を見せてくれました。
笑いと怒りという正反対の感情の裏表を見事に表現していらっしゃいました。
ドナ、ウーリー役のキム・ギョンソンさん
今回シオエンという作品で新たに出会った素敵な女優さん
ダブルキャストのパク・ヘナさんのファンでもありますが
ギョンソンさんの歌と演技にもすっかり魅了され今後ギョンソンさんの名前を見つけたら
すすんで観に行きたくなる素晴らしい女優さんです。
一人二役のキャストさんたちは落差あるキャラクターをそれぞれ好演されていますが
ギョンソンさんはその演じ分けが潔く気持ちが良いんです^^
二幕冒頭のストーン留置所シーンの
ストーンとのやり取りはギョンソンさんとーってもかわいくて面白いです!
そしてハツラツとした可愛いウーリーからセクシーなドナに変わる瞬間は
毎回舌を巻いてしまいます。
このシーンも少し単語が変わったように感じました。
スタインとのシーンで당신(あなた)が너(お前)だったり
ちょっとあれ?と思うニュアンス変化がありました。
ベッドシーンから親密になったドナとスタインですが
ギョンソンさんは一幕の序盤からスタインを意識した演技をみせてくれるので
感情の運び方が非常にわかりやすいんです。
ちゃんとスタインをうまく転がしていくんですが、ちょっと揺れるんですよ。
ラストシーンのスタインを制止しようとするシーンはギョンソンさん素敵です。
ギャビー、バービー役のパン・ジニさんもまた随分演じ分けがくっきりされて
ギャビーがより知的で自立心旺盛な女性にバービーはより幸が薄く弱々しい女性に
二幕のIt needs workとWith every breath I takeの衣装はや替えもさることながら
ギャビーで怒り心頭スタインをぶちのめしておきながら
すぐに生気抜けたバービーの演技に変わる
ジニさんは別人のようで惚れ惚れとします。
本当にカッコいい!
そうそう、It needs workのラストの変な振り付けはなくなって
スタインをギッと睨み付けて颯爽と立ち去る演出に変わってました^^
あの動き、歌のかっこ良さを台無しにしてましたから...(笑)
もうミスハニーとトランチブルには見えません^^
土曜日はサムソン、日曜日はシンダンと
同じ空間にいたチョン・ジュナさん(笑)
ジュナさんも本公演初日以来でしたが、アドリブ満載だしジュナさんならではの台詞も多数あるのかな、と思いました。
Double Talk前の電話をいくつもつなげて話すシーンはジュナさんかなり長め^^
今回お疲れ気味なのか少し声がかれていたように感じましたが声量はしっかりあり
体格ががっしりしているので見た目で横暴さが感じられるのはジュナさんの良さだなぁと思いました^^
バディのシーンが多いんですがアーウィンのときのコミカルな演技はギホンさんより
圧倒的にジュナさん笑いをかっさらっていくので流石だなぁと思います!
カーラ、オーロラ役のペク・ジュヒさんは個性的な女優陣のなかで圧倒的な存在感を放ってるとわたしは勝手に賞してます!(笑)
まず声から全然ちがくて落差はげしい^^
弱々しい猫なで声のオーロラがほとんどのシーンなんですが
カーラ出演シーンが強烈すぎてオーロラの記憶が消えます(笑)
バディのパーティシーンでスタインにすり寄るエイブリルに「お腹すいた時間」「デザート食べる時間」と一喝する声がすごい(笑)
ジェリムさんもこのシーンは可愛さ満点
ジュヒさんの圧にまごまごして話していて笑います。
あと映画撮影シーンで直前と同じオーロラの台詞を言うんだけどすごい棒読み演技で
棒読みがうまくてどよめきます(笑)
ジュヒさん、大好きです^^
素敵な俳優さんたち^^
千秋楽までのこり三週間切りました。
虚無舞台かと思っていましたが、ちゃんと台詞の裏表をあわせ
神演出に気付けばこんな素晴らしい作品はなかなか観られないなと今は思っています。
パク・ヘナさんのインタビューにもありましたが
この作品は理解するのが難しく単純に観て楽しめる親切な作品ではないです。
でも紐解けば本当に楽しいし、おしゃれ。
空席ばかりでキャストさんたちもモチベーション保つのは大変かと思います。
最後まで頑張って欲しいです。
わたしもラストスパート
まだ理解できないシーンを理解できるよう頑張ってみます^^