once in a blue moon

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『お・い・し・いソウル』へようこそ!


あんにょんはせよ

ロンドンで出会ったオトメン韓国人旦那と2014年12月生まれの娘と
ソウル西部でのんびり暮らしています。

小さな幸せを大切に、というのが家族のモットー。


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HOPE : 読まれていない本と読まれていない人生 (호프)

2023-04-28 | ミュージカル・演劇・コンサート

お気づきかと思いますがまたまたHOPEを観に行ってきました。
これだという直感は外れたことがなくまさに今、HOPEは観ておかなくてはならないという自分の直感に従っております(欲望のままとも言える)


ホープを観るうえでまずは初演ペア、再演ペア、三演ペアは必ず観ておかなくてはならないと思います。
なぜなら微妙な演出ちがいや焦点のあてかたのちがいが初演(試演)~三演まであり
それを経てきた役者さんと新規参加の役者さんではこのホープという作品への解釈が変わってくるからです。

と言うわけで、ようやく再演からのペアで観ることができました!(平日の退勤時間にあわせて頑張りました!夜8時開演万歳!)

ホープ役はキムジヒョンさん
K役はキムギョンスさん
マリー役はキムボギョンさん
過去ホープ役はイイェウンさん
ベルト役はジヘグンさん
カデル役はバンジョンモさん


この再演ペアは20-21シーズンでも映像化されていて映像では視聴済みではありました。
しかし、観劇おたくって映像と生の舞台がまったく別物であり生の舞台に勝るものはないんですよね(笑)

一応、映像は観てはいましたが今回がお初です。


まずはホープ役キムジヒョンさんから
キムジヒョンさんは劇団四季で金志賢さんというお名前で知られている
日本のミュージカル界では大変有名な方だそうです。(今はJ.Kimさんと改名?され相変わらず日本でご活躍中だそう^^)

韓国人初の主席俳優としてライオンキングやCATSなどものすごい公演数出演された方だそうです。
残念ながら日本の公演界にうといのでジヒョンさんをこのホープで存じ上げました。

とにかく素晴らしい経歴をおもちのジヒョンさん
再演の時も観に行きたかったのにまさかのコロナで公演中断...!
閉幕を延長し公演再開はされてましたが私が都合つかず観られず仕舞い...ようやくジヒョンさんを観に行けるチャンスをこのたび掴んだのです!

ジヒョンさんのホープは、戦争PTSDがひどく警戒心のつよい野良猫のようなホープでした。
そして内面がとても繊細で純粋で綺麗なホープ。

芯はとても強いのに、ポッキリ折れてしまい傷を治せないまま78歳まで生き抜いてきた
そういうおばあさんな姿でした。

ジヒョンさんを映像でみていた時に이 동네 미친년 호프(この街の気狂いホープ)で見事に足をあげ
優雅に踊っていらっしゃるのを観てびっくりしました。

歌が上手い俳優さんは星の数ほどいる韓国ミュージカル界ですが
踊りまでできる主役級俳優さんは...ん?んんん?んー?な世界です。

その世界でタイトルロールを演じる女優さんがきちんと踊る...いやいやショックなんてものじゃありません!
やはり、劇団四季というアジア最大の劇団は凄いところなんだなぁと思いました。

今回も映像で観た足をあげるところや開脚前屈して手にあごをのせ歌ってらっしゃるんです
いやいやいやいや...韓国でこんなパフォーマンスする主役いませんよ!(笑)

もうこれだけでノックアウトです^^♡

歌はジヒョンさん特有のソウルフルな声もたくさん聴けましたが
再演映像に比べたらだいぶ今風(?)の柔らかい唱いかたに変わっていて私はちょっと残念でした。
でもやっぱり声もすごく素敵。

유산(遺産)というナンバーではメモ書きのような母マリーの遺書を裁判の証拠として提出しますが
裁判長に棄却されてしまいます

そして悔し涙を浮かべながらジヒョンさんの声を最大限いかした圧迫感ある歌を聴かせてくれるんですが
これ映像の数億倍、劇場で聴くともどかしく悔しい気持ちが伝わってきます。

あんた達にはわからない これは私が受け取った遺産
あんた達にはわからない これは私が受け取った贈り物
あんた達にはわからない これは私が生きてきた証
あんた達が持って行く資格はない

すごい説得力なんです
他人から見たら法律に基づいたら証拠に満たないメモ書きでも
ホープにとってはれっきとした母マリーの遺書なんです

ここでこれだけ泣いたのは初めてでした


K役はキムギョンスさん
かなーり昔に拝見しとても素敵な役者さんだと思っていましたが全くご縁もなく何年ぶりかですが相変わらず素敵な役者さんでした

ギョンスさんのKもまた映像と全然ちがくて...

このホープという作品はミュージカルですが演劇に近くさらに台詞や歌詞の言葉が演劇並みに感情を揺さぶるすごい脚本なんです
だから演じてる役者さんがいち公演、いち公演
台本の言葉に影響をうけ日々演じる役への感情が変化していく天然酵母みたいな生きているミュージカルです

外国人の私が韓国語で聞いてこれだけ言葉に揺さぶられているので
韓国語を母国語とした役者さんにとっては細胞に言葉がしみて更に揺さぶられてるんだと思います。

再演で撮影したこの劇場版の時からこの日までもギョンスさんもジヒョンさんも
公演のたびに言葉が細胞にしみわたり演技が変わってきたんだろうなと感じました。

ギョンスさんのKは穏やかであたたかい
そして、私が知る限り唯一のホープ=KではなくKは別人格でKに意志がありKだけの感情を抱く演技をされていました。

映像でもなんとなくそんな印象はうけましたが
実際に観てみたら、ギョンスさんのKは生まれた時から人間の感情や言葉を学び成長していくKだったんです

原稿として生まれた瞬間、生の喜びを感じたり
生みの親に読まれない本などないほうがマシだと拒絶される悲しみ
絶望のなか極端な選択をした親とその原因だと非難される苦しみ
ベルト、マリー、ホープと三人の人生を狂わすもどかしさ悲しさ
ギョンスさんは全て演じてくれます

また8歳のホープが戦争から避難するために避難トラックへ乗る間
何も分からず母マリーと一緒にお出かけだとはしゃいでいるホープをみて
一緒にニコニコ笑いながらはしゃぎ跳び跳ねて...

ユダヤ人収容所で凄惨な労働を強いられているホープ達親子を見て恐怖、不安を学び
正気を失いはじめ壊れていく母マリーをみて戸惑い

これは始まりなんかじゃない
ちょっと立ち止まっただけ
どんでん返しはいつも最後にあるもの

と、生死の間にいるなかでも強く生き抜こうと歌うホープの言葉にあわせ
口を動かしながらKは学びます

そしてこの言葉はクライマックスにもう78歳だ、やり直すには遅すぎると泣くホープに

頑張ったね
十分だよ
生き抜いた
まだ遅くない

と歌い

始まりなんかじゃない
ちょっと立ち止まっただけ
どんでん返しはいつも最後にあるもの

と、口に手をあてながらなぞるようにして歌いホープに笑いかけるんです

ユダヤ人収容所の絶望のなかで幼いホープが生き抜くために自分を奮い立てていた言葉を原稿として近くで聞いていて
その言葉を78歳のホープに「返す」んです

そしてKの判決

「これによりエバホープの人生はエバホープに返す判決を下します」

この言葉のつなげ方は天才的としか言いようがなく椅子に座っているのに
泣き崩れそうになりました...^^

それくらい見事な演技でした。

ギョンスさんのKは自らの意思でホープの横にいて
ホープが原稿(K)を手離し、幸せになれるよう全身全霊で支えてきた
誠実なホープの友達になりたかったようなそんなKでした。

ジヒョンさんはそんなKを受け入れたことは一度もなく
自らを罰するために幸せになってはならないからとKをそばに置いて
Kが手離せ、と自分のために言ってるのを知りながらもKにも仕返しせずにはいられないような
もどかしい憎しみを抱いていたなと感じました。

自分を罰するためにKをそばにおき
そして이 동네 미친년 호프(この街の気狂いホープ)という不名誉な居場所を受け入れているホープに対し悲しそうに見て

誰かの基準になるために自分の日常生活を諦めちゃダメだよ
日常生活を諦めたら人生をダメにしてしまう

だから日常を人生を諦めるな
そうずっとKは励ましていたのです

判決を聞いたジヒョンさんのホープはアハハハと清々しい笑い声をあげます
そして、子供のように手を大きくKにふり大きく息を吸って勇ましく法廷を去ります。

そんなホープにやっぱり子供みたいに嬉しそうに大きく手をふり
でも、ほんの少しさみしげに涙をこらえながら締めの言葉を告げます。

ホープは自由を手にし、Kは友達を失ったように

-終-

もう一度、ホープが去った法廷の出口をながめぎゅーっと原稿を抱き暗転

今まで観てきたKとまた違う解釈で観るミュージカルHOPEは
とても温かく切なかったです。

ホープが屈託のない笑顔でKに手をふる
初めてホープがKと友達になったようなこのクライマックスの結び方は
今までにない余韻を与えてくれました。

とてもほっこりしました。

これでホープ、K役の基本ペアでの観劇が終わりました。
いよいよミックスです(一般人には理解不能なおたくの癖)

限られた時間のなかで頑張って(?)観劇します!


あまりMDは買わないおたくですがこのキーリングは素敵で買ってしまいました




























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おともだち

2023-04-26 | 徒然なるままに

あんにょんはせよ

週末は娘の仲良しのおともだちLちゃんが我が家に来てくれました
最初は11時~5時までの約束だったんですが
遊びたいふたりにおされ10時から6時までの8時間となりました(笑)

子供は元気だなー

日本サブカルチャーに興味津々のLちゃん家族は
先週末、東京旅行に出かけていたのでディズニーランドのお土産などもくれました^^




第二外国語の勉強が始まったら日本語選択してくれたら娘のモチベーションもあがるから選んで欲しいな~なんて淡い期待はしてますがー
たまたま小1で同じクラスになった子がたまたま気があって
実は日本サブカルも興味があっただなんて娘はとても恵まれていますね^^

いずれはパジャマパーティーをやりたいと言われていて日程を調整しています
なんだかんだ忙しい我が家です^^;


我が家の畑
元気にお野菜たちはすくすく育ってくれてます^^

義母がサンチュはたくさん出来て食べきれないから5株にしとけとアドバイスくれたんですが
我が家はサンチュやらロメインレタスやら葉野菜は普通の韓国家庭とちがい
3食山盛りサラダで食べるのでとても足りなさそう...と気付き始めました^^;

今週末にまたサンチュ増やさなきゃー!


日曜日はのんびり起床でブランチに中華屋さんへ
玉ねぎたっぷりの綺麗な味のジャンジャン麺


出汁の味がきいたちゃんぽん麺


もち米であげたタンスユッ

中華定番セットを注文しましたが(ジャンジャン麺はもう一つ)家族3人でぺろり
人気チェーンの中華屋さんはここ最近食べるたびに消化不良になり中華に苦手意識があったんですが
こちらのお店は胃に負担もなく綺麗な味で大満足でした^^

娘はちゃんぽん麺も普通に食べられるくらい韓国の基本の辛さに慣れてきたようです
すごいなぁ^^

***


わたしもお友達とランチしてきました
いろんな話が聞けて楽しかったー!

充実した日々に感謝です












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HOPE : 読まれていない本と読まれていない人生

2023-04-20 | ミュージカル・演劇・コンサート

初演から大好きだったミュージカルHOPE

ホープ役のキム・ソニョンさんが2023年4月16日の夜公演で100回目の出演となりました
大好きな俳優さん&作品なのでもちろん観に行ってきました^^


ホープ役はキムソニョンさん
K役はチョヒョンギュンさん
マリー役はホンリュニさん
過去ホープ役はチェソヨンさん
ベルト役はソンヨンジンさん


言わずもがな、なミュージカルHOPEの歴史を刻む最強ペアです

初演の時もそれはそれは観たかったペアなんですがとにかく忙しくて時間取れず断念
再演でリベンジ観劇をしたら、まあああ~凄まじくて!

この作品に興味を持たれた方いらっしゃったら
必ずこのペアで観劇されることを個人的に強くオススメします。
2回目はお好みでどうぞ(笑)

役者さんはもちろん好きな役者さんですが、作品性の観点で申してもこのペアは絶対です。

何が凄いかというと様々な解釈ができるこの作品
演じる俳優さんも人間なのでキャラクターに共感し人らしく変化していくなかで
ホープ役とK役の一番大事な軸がぶれていかないところが凄いんです。


ポスターにもある

"이건 나야! 이 원고가 나라고!"(これは私だ!この原稿は私なんだ!)

ホープはKでKはホープ
この大切な軸から決して外れずそれでいて余白をもってお二人は演じられているのです。

擬人化した紙がホープにあれこれ話すから観ている側はKは別人格で感情や思考をもっていると錯覚しやすいのですが
あくまでKは原稿、紙なんです。

このお二人の演技はホープとKというふたつのキャラクターそれぞれに感情移入させる巧みな演技を見せながら突然ホープ=Kという事実をクライマックスに観客につきつけてくるんです。

この阿吽の呼吸と言いますか...凄いなと改めて感じた観劇となりました。

といっても役者さんは人間です。
感情はいりますねー
再演と今回の三演では役作りが少々違っていたのと、演出のちがいもあり再演とまた印象は変わっていました。
そしてソニョンさんが100回だからなのかヒョンギュンさんのエンジンのかけ方が早くて...

序盤から僕はただの紙だ!手離せ!が前面に出ていてそれをあしらうソニョンさんというようすが可愛らしかったです。

中盤あたりからはヒョンギュンさんずっと涙流していて
後半には鼻水もじゅるじゅるで最後のナンバーにはいる直前
客席に背をむける一瞬で両手で涙と鼻水ぬぐって歌いきりました(ちゃんと聞き取れる滑舌の良さが凄い)
わたしの観劇史上、あんなに鼻水じゅるじゅるな俳優さん観たことなかったのでびっくり感動でしたよ...。

ホープ役には鼻水をぬぐうハンカチが衣装として用意されているのですが
K役にも用意してあげて...(紙役だけど演じるの人間だもの)と願ってしまったり(笑)



三演のソニョンさんは(通称、クイーン)とてもくだびれて感情も生きる光も失っているホープを演じられていました。

再演の傷だらけの子供のようなホープも良かったし今回の暗澹と静寂をまとい絶望を抱えたホープ像もとてもとても良かったです。

うなってしまうくらい演技がうまい!

以前は子供のようにはしゃいだり、笑ったりもしていたホープですが中盤あたりまでは
常に強張った表情で偏屈なおばあさん感増していました。

静かなホープが後半、波紋をよび作品を揺らします。
凄かった...本当に凄かったんです。

ホープの代表ナンバー、HOPE
このナンバーでクイーン、かわいた笑い声をあげそのあと床につっぷして泣いたんです

こんなにも観ていて心をえぐるHOPEがありますでしょうか

会場、涙鼻水の嵐です
湿度ぐんぐんあがっていきます

そんな観客に負けないくらい泣きまくってるヒョンギュンさん
Kとして泣いてるのかいち俳優さんとして泣いてるのかわからない位の顔面大洪水

ふとみると後ろで聞いている俳優さんみんな目も鼻も真っ赤にして泣くの我慢してるんです
このシーン、内容としてはホープとK以外は泣いちゃだめなんだと思いますが
堪えられず泣いちゃうこともあるようです...

プロ意識とかを問うならば宜しくないのか分かりませんが
あの歌詞、あの演技で果たしてなんの感情も揺さぶられずにいられるとするなら
むしろ心に闇を抱えているんではないかと疑いたくなるくらいに
役者さんが堪えず泣く姿がゆるせちゃうくらいに涙をこらえられない凄まじいナンバーとソニョンさんの演技です

語るように歌い、ぐいぐい観ている側の感情を引っ張っていく
これがミュージカル俳優なんだと
ミュージカルは歌えて演技ができて成立する
高度なテクニックが要求される難しい芸術なんだと改めて感じた正真正銘の韓国ミュージカル界の女王の歌でした。


ヒョンギュンさんは、私個人的には歌がめちゃくちゃうまーいと感じる役者さんではないのですが
ミュージカルナンバーの魅せ方、聴かせ方を心得た俳優さんだなぁと思っています。

三演のヒョンギュンさんは、正直こうだと判断して良いのかわからない位大号泣でいらしたので何ともなんですが...(笑)

ホープが願い続けたお母さんである、という部分は変わってなかったかなと思います。
ホープがお母さんを求めていたから子を守るお母さんであり続けたような印象です。

再演の時もお母さんだなと思いましたが
ヒョンギュンさんの演じかたがKの意思でお母さんであるのか
ホープの願望をうつしだした鏡なのか
それとも両方なのか
含みのある演技をされていたからよく分からなくて。

お母さんとしてホープを見守り、励ましてる一方
どこかドライでホープをはじめ人間たちを不思議そうに眺めている様子も見えるんです

このKはホープの一部でありながら
別人格で意思や感情があるのかという論争(?)に火をつけてくれます

ヒョンギュンさんのKが好きな理由はここにあります

そして、とにかく声が優しくて甘い
빛날거야 에바호프(輝くよ、エバホープ)と판결(判決)というナンバーが続くのですが
ヒョンギュンさんの声で聴くとここは天国ですか?位に穏やかで優しい声に癒されるんです。

だって

넌 수고했다(がんばったね)
넌 충분하다(十分だよ)
살아냈다(生き抜いた)
늦지않았다(遅くなんかない)

って不運と不幸続きで自らを罰するために幸せから遠ざかって生きてきた78歳の女性に
ぎゅーってハグして背中ポンポンしながら歌うんですよ

ホープも言います
誰も手を差しのべてくれない、と

誰も言ってくれない優しい言葉をKが言ってくれるんです
現実世界でもこんな風に労ってくれる言葉聞きませんよ

この言葉を聞いていると、ホープと共に私も会場にいる人みんなも癒され
ほっと肩の力が抜けて穏やかな空間が生まれるんです

ヒョンギュンさんの声には歌詞に負けないくらい癒し効果があって私は大好きです

そんじょそこらのセラピーなんかよりよっぽどヒーリング効果があるミュージカル(笑)

すごく泣くし観ていてつらいシーン連続のミュージカルなんですが
この癒しがほしくてまた行ってしまいます

言葉にとても力があり、音楽に力があるミュージカルです

これらのKがホープにかける慰労の言葉はホープ自身の言葉です
自らを嫌悪し、幸せや自由に怯え遠ざかり、弱さを認めずネジ曲がってしまった78歳の女性が
自分を許す言葉はとても美しいです。

結局、誰ひとりホープをどん底から救いません
ホープが自ら抜け出すのです

78歳で後悔するなら79歳はもっと後悔します
まだ遅くない
充分がんばって生きてきたから誇りをもって自分を許すホープは会場にいるすべての人たちの希望の光となり清々しい顔で去っていきます

どうかたくさんの方が癒されに観に行ってくれますように^^


チケット引き換えのとなりにKの言葉メモがあります

언제나 빛날 당신을 응원하며 -K-
(いつも輝くあなたを応援-K-)

日常を諦めず人生をがんばっている私たちみんなに
K/ホープの言葉が届きますように























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2023-04-19 | 徒然なるままに

あんにょんはせよ


今日の午前中は昨日の雨のせいか空気が久しぶりに綺麗でしたね
もともと目が悪いうえに大気汚染のせいで毎日、目が疲れてしまうのですが
それもない素敵な1日でした^^


家庭菜園も少しずつ育ってきました
パクチー、最初はちんまり弱々しかったのにここまでしっかり!

畑代やら種代など計算すると果たして家庭菜園はコスパ良いのかという
セコい思考はよぎりますが、毎朝ウォーキング前にお世話をする日課ができたのでよしとします。


木漏れ日の中歩くのは気持ちいいです
緑いっぱいの中リフレッシュもできます^^


娘用にバケットハットを求めに久しぶりにスターフィールドへ
大好きな平壌麺屋さんが移動していてびっくりしました
残っていて良かったー



このマンドゥクッも最高です

バケットハットはニューバランスのデザインが可愛かったんですが
キッズ(幼児?)のサイズだとビミョーでかといって大人だとブカブカで...一旦保留となりました^^;


どこもお花が咲いていて気持ち良いですね
晴れると嬉しいですが水不足が深刻だとニュースで見ました
明日はまた雨
どうかたくさん降りますように!(乾燥警報のせいでキャンプファイヤーも禁止中です)














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HOPE 読まれていない本と読まれていない人生

2023-04-16 | ミュージカル・演劇・コンサート

一年分くらいミュージカル観劇記録さぼってますが久しぶりに応援の意味もこめて書きます

(この一年、アイーダ5回、笑う男3回、キンキーブーツ3回、ミセスダウトファイア、西便制、マチルダ5回、ウエストサイドストーリー、ミュージカルコンサート、ムーランルージュ2回、IF/THEN、ルドウィグとそこそこ観劇してきましたがブログに記録する暇がなく...気が向いたら?キャスボ写真だけでもまとめたい←何見たか忘れそうで^^;)

2019年初演、2020年再演
そして2023年3月から前シーズンまでの劇場から場所をうつしてユニプレックス1館にて公演が始まったHOPE : 読まれていない本と読まれていない人生

忙しくて開幕してすぐに観劇できずようやく観に行ってきました。

細々とした動作や振り付けなどは試演から少しずつ変わってはいるそうですが
ほとんど演出や衣装、セットの変化がないのも珍しい作品です(これは演出オルピナさんや主演ソニョンさん達の拘りだそう)


あらすじなどは初演再演の記事にあるのでご参考に
毎度の事ですがネタバレ配慮の一切ない記事ですのでお気をつけてください



ホープ役はイヘジンさん
K役はペクヒョンフンさん
マリー役はホンリュニさん
過去ホープ役はイイェウンさん
ベルト役はジヘグンさん
カデル役はバンジョンモさん

イェウンさんは再演のときも過去ホープで拝見しジョンモさんは再演のときしおり役(アンサンブル)で拝見しましたが
あとは皆様初めましての方々でした

まずは会場がコンパクトになったことでより舞台が近くなり息がつまりそうな圧迫感を感じることができたのが
この三演の良さでありました。

それから初演、再演ではあまり感じなかったKの圧倒的な存在感
最初は私が知っている初演のチャンジフさん、再演のチョヒョンギュンさん
再演の映像化で拝見したコフンジョンさん、キムギョンスさん計4名のKのイメージとかなり違うペクヒョンフンさんのK像に驚き違和感をおぼえました。

ヒョンフンさんがハッキリしたお顔立ちの方ゆえ存在感があるのかなと思ったりしましたが
それにしてもとても気になる存在感で

何かが違うけどハッキリわからない
Kの輪郭がくっきりしてるんだけど何が違うかわからない...と観劇中に思っていましたら
後程、三演はすべてのキャラクターがKに集中する繊細な演出変更があったと聞き納得しました

すべてのキャラクターがKに意識があるから
観客も常にKを意識しホープの物語を観ていくように変わっていたのです。

この変更は私はとても気に入りました
まだ少し戸惑いはありますが初演再演よりKに感情を引っ張られるので
クライマックスにKがホープへかける言葉のひとつひとつがよりとても綺麗で癒しとなりました

K役は原稿紙の擬人化というかなり風変わりなキャラクターでその難しさは
初演、再演でもよく観ていましたがいやいや、ペクヒョンフンさん凄いお上手
まず音域が歴代Kで一番ひろく安定感を感じました

길 위의 나그네(路上の旅人)というKの代表ナンバーがあるのですが
まぁぁ~上手い。
コンパクトになったこの劇場に似つかわしくない声量の圧とその豊かな表現力に
お名前は存じていましたが今まで拝見する機会が無かったことを悔しく感じました。

今年、日本でも単独コンサートをされたようでこれだけの歌唱力
ますます人気出そうな素敵な役者さんです。
私もご縁あればすすんで観に行きたい役者さんの一人になりました^^

だから皆さんHOPE観に行って!(空席すごいの!)

正直、私はチョヒョンギュンさんのKが好きだしKはヒョンギュンさんと思っている
偏り型おたくなのでこう言いたくはないんですけどもヒョンフンさんのKめちゃくちゃいいから観て!
観なかったら絶対に後悔します。



ヒョンフンさんのKは物静かな少年のようなKで
とても可愛らしく健気
ホープの幼なじみみたいな演じ方です
しかし、誰よりホープの幸せを願い原稿である自分への執着をなくすために
歴代Kにはない荒々しさでホープに向き合わせる後半はカッコいい青年のようなKでした

音域が広い方ゆえの低音の扱い方はお見事です



イヘギョンさんは韓国初演オペラ座の怪人でクリスティーヌ役だった方だそうです
ヒョンフンさんと同じくこの三演から参加されています。

ヘギョンさんのホープはわがままな思春期の女の子のようなホープで
なぜ原稿に執着しているか、なぜこのような人生なのか
考えることも忘れただただ原稿にKに依存しているようなホープでした

だからKが「裁判終わらせてあげる」と言ってもキョトンとしていて
中盤、Kがホープと別れることを期待していると言えばショックを受けうろたえていました

幼なじみみたいな二人が迎える「判決」はどんなかぜひ劇場へ!(空席すごいの!リプライズ)

この作品はミュージカルとしても異色でありますし
華やかな韓国創作ミュージカルのなかでも異色だと思います。

ミュージカルが始まった瞬間は現在と過去が行ったり来たり糸がごちゃごちゃにからまっているような印象です
観ていて一体なんだ?となりますが絡まった糸は110分の公演のなかで綺麗にほどけていき最後は一本の糸になるのでスッキリします。

繊細で美しい一冊の本を読み終わったような気持ちよさ

観終わったあとの余韻は何とも言えません。

脚本が良く、音楽が良く、照明が良く、衣装が良く、美術が良く
俳優さんの演技は演劇といえるくらい芝居の魅力も完璧なミュージカルです。

韓国創作ミュージカル特有の「良さ」が苦手な私もこの作品は推します
その「良さ」はHOPEにはないので苦手な方も大丈夫

お気づきかと思いますが、またHOPEを観に行くので一旦三演の感想はここまでに(笑)

それほど時間はとれませんが回転ドアがんばりたいと思います。

とにかく観て!
韓国語がわからなきゃ残念ながら観ても良さがわからない(言葉がキーの作品なので)のが外国人にはハードル高い作品ですが
4年前の私程度で理解できましたし演劇を見慣れた方なら尚更この余韻はオススメです。

さあ観るのです!
















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