ビリー・エリオット・ザ・ミュージカル三演が8月31日からプレビューオープンしました。
今シーズンのビリーは4名
左から、チョン・ガンヒョク(小6)、キム・シフン(小5)、ジュ・ヒョンジュン(小5)、イ・ウジン(小6)
この四名が2020年2月の一次審査から2021年1月の三次審査までのオーディションに選ばれた
Billy Elliot The Musicalライセンス公演の正式なビリー四名です。
彼らはビリー役としてデビューするまでに13488時間、
週6日、昼二時半から九時まで毎日
バレエ、タップ、アクロバティック、ピラティス、演技、歌唱などの訓練を受けたそうです。
この作品がほかのミュージカルと大きく違う点は一年半のあいだビリー役を育成していく
ビリースクールという特殊なトレーニング型のオーディションを経て
ビリー役を選んでいくものです。
とにかく、大変な作品なんです^^;
公演時間のうち15分程だったかな?ビリーが出ないシーンがあるだけで出ずっぱりな上にほとんどが高難易度のダンスナンバー歌つきです。
大人の役者ですらこれ程のテクニックを求められる過酷な役はないでしょう。
そしてトレーニングをうけても全員がビリーになれるわけではない非常に厳しく過酷な作品です。
私は2006年のイギリス旅行でこの作品に出会いかれこれ15年ファンです。
2017年日本初演と韓国再演も観ました^^
プレビューから約1ヶ月はトレーニングの結果をみて順番にビリー役としてデビューとなり
公演当日の一時間半前にならないとどのビリーか更にいうと全ての子役が誰なのか分からないというのも他作品にはなかなかない特徴であります。
プレビュー初日は、ビリー役イ・ウジン、マイケル役ソン・ジュファン、デビー役イ・ユンスルとなりました。
そーだろうなとは思ったけどその通りなキャスティングに笑っちゃいました。
なぜならビリー役ウジンはマチルダ初演のエリック役、マイケル役のジュファンは前シーズンのビリーでスモールボーイ役とマチルダ初演でウジンと同じエリック役
イ・ユンスルはお姉ちゃんイ・ジナがマチルダ初演でマチルダ役でした。
製作会社シンシカンパニーの貢献者たちでかためてきましたね(笑)
プレビュー公演は全6公演ありましたがうち2公演をこの三人がやり
本公演初日もこの三人でした。
単純に貢献者でもありますが確かな実力があるから納得でもあります。
さてこれから始まるので簡単にビリーのみ紹介します(マイケル書いたら終わらなくなる←)
ウジンのビリーは非常に実直で誠実なビリー。
ウジンの性格がよく反映されとにかくストイックにバレエにうちこんでいくそんなビリー像です。
ウジンは上述の通り、マチルダで初めて観てすごく幼くて可愛いイメージでした。
いつもエリックやホヨル、ジファン、ヒジュンなどのお兄ちゃんたちに遊んでもらって
ニコニコしてる小さな男の子のイメージしかなかったんですが。
ビリー役が発表され、インタビュー記事や映像がアップされるたびに「.......あれ?」でして。
ちっちゃくて可愛いウジンだと思っていましたが非常に冷静で柔軟な思考とストイックな物言いが目立ちなんだかいちいちカッコいい子だな~と思っていました。
そしてそのウジンの性格を見事に反映したビリーは私が観たことない超~ストイックなカッコいいビリー像に仕上がっていました^^
プレビュー初日のインターミッションでのオタクたち騒然です(笑)
ほとんどが私と同じマチルダ時代の記憶でしかないしビリーにこれ程カッコいい性格を反映させた子は観たことない人が大半だったので一斉にウジン何事!!となりました(笑)
ウジンはマチルダ時代に共演した再演ビリーのジファンやエリックにビリーのADをすすめられ
マチルダが終わる頃あたりからバレエやタップ、アクロバティックなど習い始めていました。
ビリー役にむけて頑張ってるな~と思っていましたが本当にビリー役をつかんで嬉しくてびっくりしました。
頑張ってきたのをSNSをとおしてずっとみていたので^^
ウジンはマチルダの前後にもいくつかミュージカル作品に出演をし今シーズン一番キャリアがあります。
そこもあるのかな。
15年、ちょこちょこビリーを観てきた中でおっそろしく演技が上手い子でした。
こんなに子役っぽくない演技をビリーで初めて観ました。
全ての台詞が演じてると感じさせないし、言語変われどビリー特有の抑揚これも自分のものにしていたのにはビーックリ!
従来ビリーはミュージカルどころか演技未経験の子達がほとんどで一年半の独特のトレーニングで
一見、棒読みには聞こえないビリーの抑揚を習得させて舞台にあげています。
数名ビリーをみるとその特徴が分かるのですが、ウジンの場合このコツを得つつ完全に自分の言葉にして台詞を話していました。
ひたすら感心します。
こんな意味があったのか!と解釈も広がるし今まで違和感のあった台詞もストンと入ってきたり。
演技ができる(ビリースクール基準ではなく)ビリーというものを初めて私は観たと思います。
おなじビリー役の子達も話していますが「学校で人気ありそう」なウジンです。
ビリーファンたち総意で「モテるビリー」となってます(小学生に何を言ってるんだ、ですが)
それからウジンの特技はアクロバット、タップ。
小6にしては小柄なウジンですが全身筋肉質でタップ音は重くいい音です。
一幕ラストのAngry Danceという憤怒しながらタップをするナンバーは怒りの叫び声をあげながらタップもしなきゃで
いくらトレーニングをうけたとは言ってもデビューしたばかりの子達だと叫ぶタイミングでタップ音がずれちゃうんですが
全くずれなかったのもすごくて。
ウジンだけじゃなく今シーズン全ビリーが断末魔のような叫びを披露するのも見物です。
ビリー何人も観てる方には分かると思いますがあの叫びをこなすまでには相当な舞台経験数が必要だと認識されてきました。
が、三演ビリーズやってのけてます。
ウジンにいたってはタップまで完璧です。
バレエは頑張ってはいますが演技やタップなどの能力が抜きん出ている分さほどかなと今の時点では思います。
ただ、開幕はしましたが引き続きビリーたちは出演はなくても毎日トレーニングは受けているので
閉幕の2月までにさらに上達していくような気がしてなりません(なんせ軍人みたいにストイックなんで)
続いて2日目、9月1日にデビューしたのはビリー役キム・シフン、マイケル役ナ・ダウム、デビー役ソン・アインです。
シフンはミュージカル出演は「ファントム」で
こどもエリック役としての経験があったり
モデル活動を中心にしてきた子です。
スタイルは大事ですがビジュアルの良さまでビリー役に必要かと思っていましたが
シフンで観て納得。綺麗なものは綺麗(笑)
シフンもまたおっとりして丁寧で生真面目な性格です。
ビリースクールに必ず一番につき全て準備して待っているような子だそうです。
ウジンと似た冷静さもありますがそれよりもっと落ち着いていてクールな印象です。
バレエやタップあらゆるダンス未経験者だったシフンですが沈着冷静にコツコツと努力を重ねた結果ビリー役を掴んだ彼もまたすごい子です。
シフンのビリーは非常にシニカル。
冷めた目で世の中をみていて炭鉱街で生きる気がさらさらないそんな印象です。
炭鉱しか頭にない家族のなかで自分が浮いている自覚もありどこか他人事。
美形のシフンがこうもクールドライにやるからさまになりますが一歩間違えたら
単にツンツンしてる田舎のヤンキーです(笑)
稽古過程でこの子のシニカルな美しさをいかそうとしたその試みに拍手です。
これまた2日目のインターミッションも、シフン何事!!と騒然となり
ウジンとは全く別のアウトランダー的なモテるビリーだと話題になりました(笑)
私がビリーファンになって1シーズンにモテるタイプのビリーが1人いるのが珍しいくらいで
みんなビリーらしい健気さで応援したくなっていたのですが
なんなんですかね、韓国三演。
ふたりも出てきましたよ?(笑)
モデル活動がメインでビリースクールですべてを学んだシフン
本当に凄いです。
バレエ、タップ、アクロバティック、歌、演技
全部できます。
デビューの仕上がりではなく、すでに完成してます。
初日、The Stars look downの歌い始めに間違えてしまい歌い直すミスはあったり
デビューショーならではのトラブルもたくさんありましたが
しかし一切動じることなくそれはそれはシニカルに演じきって感動しました。
前日のウジンがあまりにも上手すぎて4年ぶりにビリー観てるのに感動どころか感心しかしなかったので
シフンで感動できて安心しました(笑)
まだどこかおさえ気味な印象もあり思い切り表現してないな、とは思います。
すでにシフンの中にビリーエリオットというキャラクターは確立しているからあとは公演を重ねながら更に磨かれていくことでしょう。
シフンがいまの殻を破ったら危険だな、と長年培ったビリーファンの勘が警告しています(笑)
好きな人はかなりはまりそうだからこういうタイプに弱い人は注意を!
続いて3日目、9月2日にデビューしたのは
ビリー役ジュ・ヒョンジュン、マイケル役カン・ヒョンジュン、デビー役キム・グニョンです。
シンシカンパニー公式YouTubeチャンネルや各インタビューで見られる
天真爛漫で明るいヒョンジュンの性格はとてもかわいらしいなと思っていました。
そして、ウジン、シフンと続きヒョンジュンの性格そのまんまを投影したビリー像で登場し
可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて^^♡♡♡♡♡
ヒョンジュンの素直で明るい性格はダラムのこの陰鬱な空気のなかで癒しとなり
登場した瞬間からキラキラと光輝いているのがとても魅力的です。
どこにいても可愛がられ、大事にしてもらえそうな可愛いビリー。
ヒョンジュンはシンシカンパニー公式YouTubeチャンネルで紹介されたビリーの合格通知をきくリアクションでも
寝ているところをおかあさんに起こされ、ぼーっとしてる中ビリー合格をきき
すぐにおかあさんに抱きつき泣いちゃう可愛い姿がおさめられていました^^
ヒョンジュンビリーはそんなヒョンジュンそのまんま甘えん坊で素直で明るい。
ヒョンジュンだけじゃなくみんな性格がでていて可愛いですけどね^^
ウジンは言葉少なめでジャンプして家の中ではしゃぐ
シフンは合格通知の確認をこの目でしたいとおかあさんに携帯見せろと疑う(目が怖い 笑)
ガンヒョクは「全世界のひとにこの事実知らせなきゃ!」と速報要請(おかあさん「そういう事じゃなくて...」←大爆笑)
ヒョンジュンはひまわりみたいなビリーです。
ただ可愛いだけじゃなく、ヒョンジュンもまたバレエ、タップ、アクロバティック、歌、演技全部できる子でした...。
なんなの三演^^;
一体全体どういうキャスティングしたの?^^;
ヒョンジュンもウジンと共にビッグフィッシュなどミュージカルやCM出演経験など
キャリア豊富な子です。
Angry Dance直前では徐々に頬が紅潮していくという演技まで見せてくれびっくり。
どのシーンも落ち着いていて「これデビューショーだよね?(3日目)」と何度も思いました。
それから陽キャラのヒョンジュン炸裂なExpressing Yourselfはマイケル役ヒョンジュンよりもハイテンションで可愛いです。
見所なのでヒョンジュンしっかり観てあげてください(自戒)
さぁ4日目、9月3日はラスボスのガンヒョクだ!と期待していったらウジン2回目...^^;
しばらく子役のペアは固定なのでマイケルもデビーも同じです。
えぇぇ...(笑)
いいんですよウジン好きなんで。
でもなんか違う^^;
プレビューは土曜日のマチネとソワレのこり二回のみ。
悩みに悩み、ビリーオタクたちの後押しもあり土曜日のソワレを急遽予約。
あわてて予約をしたオタクたちもいたからギリギリチケット取れました^^;
土曜日マチネがガンヒョクだったらどうしよう...とびくびく(オタクにしかわからない初日のこだわり←説明は省略)
ありがたいことにマチネはシフンビリー2回目となりました!
ということで、いよいよラスボスが9月4日ソワレに登場!
ビリー役チョン・ガンヒョク、マイケル役イム・ドンビン、デビー役キム・グニョン
ビリー役のガンヒョクとマイケル役ドンビンはこの日がデビューの新人ペアでした。
ガンヒョクは2016年の再演オーディション告知をみてビリー役に応募したかったものの
当時、小学校1年生のガンヒョクには年齢が足りず応募を断念したそうです。
そして満を持して、2020年の三演オーディション告知が出てすぐに応募。
バレエ経験者ですでにコンテスト入賞経験も豊富なガンヒョクですがバレエ以外は未経験。
ビリースクールで学びながらビリーを目指していったそうです^^
オーディションの途中、スタッフがガンヒョクに聞いたそうです。
「誰に薦められてビリースクールにきたの?」と。
その問いに「自分がやりたくて自分で応募した」とまっすぐ答えたそうです。
前シーズンからビリーになりたかった子だなんて作品ファンとしてこれ程嬉しいことありません^^
しかし、ガンヒョクをラスボスという理由はビリーになりたかった情熱ではないんです。
キャラ!!!!
すでに数々の名言?迷言?をのこしビリーファンたちに大物扱いされている大俳優さま。
ビリーTVで『食いしん坊は誰か』の質問にシフンが「夕食食べても夜食も食べるんだって...」と呆れた顔して言ったらすかさずガンヒョク「夜食は食べないよ!」とつっこむ。
それにシフンが「家帰ったらまた食べるんでしょ...??」と不思議そうに尋ねたら
「二回目の夕食を食べるだけ!皆さん僕は夜食は食べませんよ~」と意味不明な名言を(笑)
呆れて何もいえないシフンとウジンの表情は見物です(笑)
それ以外にもそれはそれは意味不明なキャラで笑いを与えてくれたガンヒョク。
ここまでデビューしたビリー3名が性格をいかしたビリー像だったので相当面白いビリー像なんだろうなと期待してました。
がっっ!!
なんとガンヒョクはあの強烈な意味不明キャラを完全封印してと~っても純真無垢で美しいビリーを演じていました。
もう、オタクたち大混乱(笑)
あれはガンヒョクなの?なにこれ?誰!と騒然。
ビリースクールの先生たちがガンヒョクの演技が目覚ましく上達したと仰っていましたが
こういう事だったのかと驚きました。
手足が長く色白で抜群のスタイルをもつガンヒョクですが謎コメント多すぎて(というかシンシカンパニーがそういうガンヒョクばかり見せていたから)すっかり面白いビリーを演じるものだと思っていたから完全に騙されました(笑)
カーテンコールまでガンヒョクの演技は抜けませんでした。
すごい子見つけたな...。
よく育てました!
嬉しかったのはガンヒョクのElectricityが伝統的なバレエスタイルだったこと。
バレエのテクニックがしっかりしてる子にしか与えられない純粋なバレエバージョン。
このナンバーは各ビリーみんな振り付けが違いますが中々ここまでバレエのみで構成されたElectricityは珍しいかも。
惚れ惚れするほど綺麗なバレエバージョンのElectricityに泣きました。
私が15年前に観たビリーも純粋なバレエバージョンだったので。
本当に貴重。
まだ他の3名に比べたらボーカル力が不足していますが、そもそも他3名が水準高過ぎなだけなので
ガンヒョクは他プロダクションなら歌がうまい部類に入ると思います。
タップもズレが目立つかな。
今シーズン最年長だし筋肉量が増えれば変わっていくのも分かるのでこれからが楽しみです。
すっかりシンシカンパニーの戦略にはめられた三演ビリー。
四人四色。
四人が四人ともすでにしっかり自身のなかにビリーエリオットがいて他の子のパフォーマンスに影響受けないレベルまで達しているのには脱帽です。
演出補のサイモンポラードが近年最高のプロダクションとなったと言っていた意味がよく分かります。
こんなに全ビリーのデビューショーが安定しているシーズンは私も初めてです。
開幕前から超プロ集団だとは思っていましたがそのプロパフォーマンスが作品としていまいちにならないか危惧していました。
が、違いましたね(笑)
コロナがなかったら果たしてこの子達が選ばれたかなというのはあります。
本当に観たことない水準なので。
ただ、一次オーディションからずっとコロナの危険性と隣り合わせでマスクを着用しながらトレーニングを受け
今も子供たちは公演しながら毎週、コロナ検査と毎日トレーニングを続けています。
在韓の皆様にはぜひぜひ観ていただきたいです。
どの子も素晴らしいです。
今月はKTユーザーの割引もあります!(最大40%割引)
詳しく知りたきゃカカオしてください←
7月の撮影なのでだいぶ印象変わりましたが四人で披露したMV
スタンプカードもあります。
三回観た日にフォトカードいただきました。
MDも相変わらず可愛いです^^
とりあえずマスクと携帯ステッカー買いました(笑)
コロナでいつ公演中断になるかと不安で不安でたまらなかったです。
4人が飛び立ちました。
これから各ビリーが成長していきます。
一度ならず四度でも四十度でも!←
9月5日ソワレ 本公演初日もウジンでした。
さすがに体力なくフラフラでしたがやりきったウジンは偉かったです。
初演ビリーから再演ビリーまでたくさんのキャストが観にきていました。
日本初演のはるとビリーも^^
中々、感動的です...。
エスカレーターあがったら目の前にいてものすごい目力にくらくらしました。
ますますイケメンになりましたね^^
キャスボとってトイレ行こうとしたら再演ビリーたちがワイワイ集まっていてもうツラかったです(笑)←2階のトイレに逃げた
さ、みにいきましょう?
(初日から6日間通い倒したのはイギリス生活以来です...幸せだったけど疲れた 笑)
8月あたまに撮影されたショー&テルの映像です。
どうか、どうか皆さん観てください。
今シーズン、本当に今シーズンしか観られない史上最高のパフォーマンスです。
15年ビリー観てきた私なので自信もってオススメします。
ビリープロダクション最高キャストです。
見に行きましょう!