韓国初演JAMIEの大千秋楽を観に行きました。
まさか6回も観に行くことになるとは...(笑)
でも、ま、薄々予感はあったんですけれどね^^;
イギリス好きのツボをつく要素しかないんですもの、役者がよければこうなります(笑)
※このブログはいっさいネタバレ配慮ないですがいつも以上に配慮ないです。
韓国芸能に疎い私の前に彗星のごとく現れたチョグォンさん
K-POPファンなら誰もが知ってるくらい有名な方だったとつゆ知らず度肝抜かれるパフォーマンスの数々に撃ち抜かれました。
「出来ないものがない天才アイドル」と友達に教えてもらい納得。
歌、ダンス、演技、バラエティー(芸人より笑いとれちゃう)出来ないものがない天才と知られていたようです。
夫も「すごいしっかりしてかわいい子♡」と謎の斜め上の愛で方をしていました(笑)
なにも知らなかったから本当にびっくりして6回も観に行きましたが
まだまだ観足りません!
まだまだ観たいくらいすてきなグォンさんでした。
来年の再演、またねーと他キャストはおっしゃってますが果たしてグォンさん続投なのか...。
韓国JAMIEのレベルを爆上げしちゃったオトシマエつけてほしいです←言い方
あんな超絶パフォーマンスみせられて他のジェイミー観られなかったんだからぁぁ(涙)
6回も観てグォンさんだけとか狂ってる自覚はある...。
再演にグォンさんいなかったら私は観られないかもなぁ。。。
千秋楽なのでめちゃくちゃ長くなります。
いつものごとく自分のための記憶の記録です。
And you don't even know it
教室で学生達が落ち着きなくワイワイしゃべっているなか舞台中央で
背筋をピンとさせ上品に脚を絡ませて座るグォンさん
この姿がもう綺麗でね..
ヘッジ先生が「誰もが歌手やサッカー選手になれるわけじゃない。みんな現実をみなさい。」と言います
生徒たちにどんな職業につきたいかを順に尋ね
ジェイミーにも尋ねます
ジェイミーの台詞が
「어머!! 저요? 죄송해요 쌤 다른 생각을 하고 있었어요. 맞아~ 난 게이 하하하~(きゃ!僕ですか?すみません、先生ほかのこと考えてました。そう~僕ゲイなのあはは~)」
とクラスメートにいい笑いをとります。
この台詞がジェイミーの最初。
いままでのLGBTを取り扱う作品とだいぶ違う明るさで始まるのがまず初めての衝撃でした。
職業適性検査の結果、ジェイミーはフォークリフト技士(または鉱夫。英語では刑務所警備員)
やったー夢かなっちゃう~とおどけてクラスの笑いをとるジェイミー
するとグォンさんの目が光り
「사실은 내 꿈은 바로 드래그퀸(実は僕の夢はドラァグクイーン)」と言います。
グォンさんの目がジェイミーの世界観に誘うすごい吸引力をみせます。
徐々にまわりの動きがスローモーションとなりAnd you don't even know itを歌い始めるのです。
貴重なお稽古映像!
本公演と歌い方や動きが違いますがお稽古段階ですでにジェイミーだったグォンさん素敵^^
実際の舞台はもっと明るくてきゃぴきゃぴしてます^^
グォンさんの歌で好きなところは歌詞の意味と躍りが連動していて繊細な動きまでジェイミーであること。
そして観客にジェイミーの感情や考えている事を正確にまっすぐ伝える迷いのなさが好きです。
このあたりはミュージカルで絶対不可欠な役者さんの技術力だと個人的には思っているんですが
意外と表現に迷いがあったりしてどうしたいんだろう?何が言いたいの?という印象を抱くことも
観劇をしていて少なくありません。
グォンさんはその点、気持ちよくスパッと表現し見せてくれるので素直に受け取れます^^
歌い方は歌手の方だな~という発声ですが独特のハツラツとした声なので歌詞もほぼ聞き取れるのも良い!
歌うま歌手宝庫の韓国ですがミュージカルに向いてない方もいらっしゃりその点グォンさんはめちゃくちゃミュージカル向き。
むしろ専門俳優さんよりうまい声の飛ばし方でこれも好感度あがりました^^
グォンさんを初めて観た日に思わず笑ってしまった
「왜 쳐다봐 부럽냐 예~♡(何みてんの羨ましいのイエーイ♡)」の部分
おネエキャラ全開で反り返って歌う姿が可愛かったんです。
そしてすごい振り切ってるなと思い感動もしました。
ドラァグクイーンを演じる俳優さんもゲイやレズビアンが登場するミュージカルもたくさん観た夏でしたが
グォンさんの振り切りかたは別次元で
でもよくあるクィア系の下品な笑いじゃなく気品があったのが素敵でした。
いま思い返すと、この歌い方、表現の仕方が素敵だなと思い
グォンさんのジェイミーを繰り返し観るようになったんだろうなと思います。
グォンさんは下品になりがちな卑猥な単語や演出も清潔感を損なわず
むしろ上品に表現し最強の可愛さでくるむスキルをお持ちなのが凄いなと思いました。
愛されるアイドルならではの能力なのかな?
↑の映像はWE版の歌い方ですね
Yeah what I got Yeah you have notを
何みてんの羨ましいのイエーイにした翻訳にはブラボーです(笑)
そしてブラボーすぎる翻訳を昇華して自分のものにしちゃうグォンさんは天才すぎます^^
こちらはたったひとりで12人分の歌を歌ったので大変そうですが
왜 쳐다봐 부럽냐 예は舞台に近い歌い方です^^
でもここかなり進化していって千秋楽は身悶えするほど可愛くなってました♡
忘れたくないので書きますがこのナンバー
イギリスでは地上波放送できない放送禁止用語がはいります。
韓国公演は直訳しなかったのでセーフだったようです。
ディーンが잡아봐라(握ってみろ)と歌い
ベッカが잡을게 없는데?(握るものないんだけど?)と返すまぁ...下ネタシーンなんですが...
(公演後半は女子みんなで「ないんだけどぉ?」の追い込みをしていたのが最高に笑えました!男子チーム、ダメージ受けてたし 笑)
このシーンのグォンさんが毎回凄かったです(笑)
品定めするし、指くわえるし、舌なめずりするしやり過ぎ感半端なかった(笑)
ある日はとても文字に起こせないことをしたので記憶の奥底にしまっておきます...(笑)
また問題のシーン、テレビ出演時にはおとなしくしていたのが笑えました!(ちょっと品定めはしてるけど 笑)
可愛いのに凄い振り切ってる...!!
一曲目にしてこのEverybody's talking about Jamieの代表ナンバー
And you don't even know itを歌うグォンさんと学生役の皆さんとヘッジ先生役のジミンさん
最後に歌うからかいつも以上にみんな元気いっぱい^^
エラセン特有の振動が凄かったです。
観ながらキャストさんたちのダンスの振動が実質9列目に座る私のところまできました。
皆さん幸せそうで本当に楽しそうでした!
なんとグォンさん、
インスタにこの千秋楽のパフォーマンス映像を舞台袖から撮影し投稿してくれました(涙)
グォンさんはファンが望むものよくわかってらっしゃいます...天才...
ジェイミーの自宅
母マーガレットとマーガレットと仲良しのレイがジェイミーの誕生日祝いの準備をしているところに
ジェイミーが帰ってきます
このシーン一連のグォンさんの可愛さ、国宝に指定してもいいですか?←←←
ハイテンションの話し方も可愛いし、声がめーちゃくちゃ可愛いんです。
なんであんな幼い可愛い声がでるんでしょ^^;
このシーンで演技もめちゃくちゃ上手い方なんだなと思いました。
ジェットコースターみたいな高低差激しいしゃべり方も凄いしテンポも爽快!
普段普通に話すグォンさんの声のテンションも一般的には尋常じゃない高さだと思うんですが
ジェイミーとして話すこのシーンは普段のグォンさんの1000倍くらいの高いテンションです(つまり異常なハイテンション)
ソニョンさん、ヨンアさんより高音で話すグォンさん、一瞬疲れた顔するのはご愛嬌(笑)
テンションが高すぎるんだと思うんだけどそれが可愛さの秘訣だろうから再演あっても頑張ってほしいです^^
「ぼくフォークリフト運転しなきゃ~コンピューターが予言したんだも~ん」とか「人間が犬なの?わんわん♪」とか
台詞いっこいっこがめちゃくちゃ可愛いしゃべり方のグォンさん...なんで?なんで可愛いの?(笑)
可愛いからずっと観てられるし、マーガレット役のソニョンさんやジョンウォンさん
レイ役のヨンアさんもそれはそれは目尻さがって微笑ましくグォンさんみてました^^
あの可愛さはすごい~。
31歳とかへたしたらおっさん()の仲間入りする歳なのに...。
可愛さとは別にウエストエンドミュージカルっぽい笑いをねらった台詞の数々を
ぽんぽん軽快にはなちドカンドカン笑いをとるその勘の良さもまた凄かったです。
Wall in my head
17歳の誕生日プレゼントに真っ赤なハイヒールをもらったジェイミーは
8歳のときに母マーガレットの靴をはきはしゃいでいた日を思い出します。
(韓国は数え年で17歳。実際は満16歳になったばかり)
その時、ジェイミーの父親が彼にはなった「一言」がなんだったかは思い出せないけれど傷となり壁を築いてしまった
乗り越えなきゃならないのにその壁の先は明るい世界があるけれど
壁は高いそんなナンバーです。
このナンバーを歌うグォンさんがまた繊細でねぇ
↑のMJさんとまた歌い方がちがうささやくような言葉をポロポロ落とすような歌い方から始まるんです。
徐々に恐怖や苦痛をおびた痛々しいしぼりだす歌い方に変わるのがまたすごい。
表情が泣いてるの?と毎回思うくらい悲しげで
ちっちゃい男の子が自分の体をぎゅ~っとしているように見えて切なくなります。
繰り返す올라가(上って)という歌詞と正反対に体はどんどん屈んで小さくなって震えるように歌います。
넘어가야해(乗り越えなきゃ)といいながら赤いハイヒールをゆっくり撫でふっと哀しげに微笑む
この一連が本当に繊細で天才的な表現力でした。
ジェイミーと親友プリティがテスト勉強をする学校シーンに変わります。
クラスのギャル系女子のベッカとベックスに「卒業パーティのドレス選んだの?」と聞くジェイミーのはしゃぎっぷりが可愛い^^
「まだ秘密~」と二人が答えると「えーそんな可愛いの!羨ましいお人形さんたちぃ!」というグォンさんの台詞まわしが天才(笑)
ちなみに「お人形さん」は英語では「bixxh」でした(笑)
なんでお人形さんなんだろ~???^^;
プリティに赤いハイヒールをみせて「将来、ドラァグクイーンになりたいんだ」と話します。
プリティが「女の子になりたいの?」と尋ねると
「ううん男の子がいい。でも時々、女の子になりたい男の子なんだ~^^」と答えます。
ハイヒール登場にさすがに戸惑うプリティに
「子供のときドレス着て遊んだでしょ、ああいう遊びをいつもしたいの。楽しいじゃん!素敵じゃない!」とキラキラした目で話すジェイミー
プリティは「ちょっと変だけど、私もイスラム教徒なのに名前はヒンドゥーでしょ?いつもモスクでまわりに変な目でみられるんだよね。」となかなか凄い解釈でジェイミーの話に納得するプリティ
「私たちちょっと아싸(ずれてる)よね」
「つまり僕たち親友だよねっ?」
「うん親友!私たち、ハッシュタグ베프(親友)永遠にフォーエバー!」と
指でハッシュタグマークつくりキャッキャ話す二人の可愛さたるや...!
そして、ジェイミーやプリティを嫌悪するクラスメートのディーンがやってきて二人に意地悪をします。
「面白くないからあっち行ってよ」と不愉快そうにジェイミーが言っても
「超面白いけど?」といいディーンはびくびくしているプリティに暴言をはきます。
プリティに酷い人種差別的発言をしたことでジェイミーは怒ります。
「そうだよ!ゲイだよ!ゲイにゲイって言ってなんになる!ゲイもホモも変態もキチガイもなんだっていうんだよ!しょーもないマイクロミニサイズ野郎が!」とディーンの下半身に向かっていいディーンたじたじ(笑)
グォンさんの甲高いおネエ声でめった刺しです^^;
ディーンは「俺、ミニサイズじゃないんだけど?」と言い返すと
「ベッカがみたってよん?」と挑戦的にいい「ふざけんなジェイミー」とディーンは怒って出ていきます。
こういう会話のやり取りはイギリスらしいですね。
ちなみにサイズと訳した部分は韓国語ではコチュ(とうがらし)です。
韓国語のニュアンスの幅のひろさがより面白み増すな~と思いました。
プリティ役はムンウンスさん
シングルキャストでした
アニーでミュージカルデビューをし今年の春に高校を卒業したばかりのリアル10代!
グォンさんと一回り以上の歳の差がありますが全く違和感ない!
ていうかグォンさんが幼いからなのか?(笑)
ウンスさんはまず声が綺麗!
そして歌がめ~~~ちゃくちゃうまい!!!!
透明感のあるウンスさんのソロナンバーは2曲ありどちらもキラキラ度高いナンバーです
ウンスさんの歌はジェイミーが勇気づけられるのに充分な説得力です
家でハイヒールをはく練習をするというジェイミーにプリティは今はいて練習し
プロムにハイヒールとドレスでいったらいいと言います
しかし不安な表情のジェイミー
そしてプリティはSpotlightを歌い出します
니가 뭘 하든 말든 니 마음이지
(あなたが何をしようとしまいとあなた次第)
두려운 거 알아 하지만 넌 강해
(怖いのはわかる でもあなたは強い)
널 불리는 소리 벌써 들려와
(あなたを呼ぶ声もう聴こえてくる)
오둠 뚫고 비추는 Spotlight
(暗闇を突き抜けて輝くスポットライト)
기다려 너를 제이미 그 자리 니꺼야
(待ってるあなたをジェイミー そこはあなたの場所)
널 위한 파티 이미 시작됐어
(あなたのためのパーティーはもう始まった)
널 위한 DJ 널 위한 노래
(あなたのためのDJ あなたのための歌)
すると別室で卒業パーティの準備をしていた女子生徒たちが
ゲームをしながら歌い始めます
그래 막이 오르면 다 나만 봐
(幕が開いたらみんな私だけ見る)
조명이 어두워지면 다 나만 봐
(照明が暗くなったらみんな私だけ見る)
다들 파타에 오면 다 나만 봐
(パーティーにきたらみんな私だけ見る)
좀 이따 밤이 되면 다 나만 봐
(夜になったらみんな私だけ見る)
可愛い~♡♡♡
女の子の自分だいすき感と後のジェイミーの成長を暗示する素敵な歌詞です。
この다 나만 봐(みんな私だけを見て)は韓国ジェイミーチームが毎公演はじまるまえに
キャスト、スタッフさんたちと円陣をくんで気合いをいれるフレーズでもあったそうです。
EVERYBODY'S TALKING ABOUT JAMIEは全キャラクターが主人公でもあるからですね^^
プリティはさらにジェイミーが舞台にあがり拍手や歓声をあびる姿が見えるよと励まします
プリティの言葉にグォンさんのジェイミーは泣きそうな表情をしぎゅっと顔をおおい奮い立ち
おびえた目をしながらハイヒールを履きます
そしてプリティが背中をそっとおし、ジェイミーはハイヒールを上手にはいて歩けるようになります。
その瞬間のグォンさんの目!!!!!
演技でこんな目ができるのかな?と思うくらい目の中に光が散らばり
それまでと違うオーラを発するんです。
こんな役者さん初めて観ました。
初めて観た日、なんて綺麗な目をするんだろうと思いました。
その後、チョグォンさんは数年前からハイヒールをはいたパフォーマンスをしてきたことを知り
また彼にとってハイヒールは違う自分を魅せる大切なツールであったことを知りました。
Spotlightでみせる目の光、綺麗さの理由がわかり感動しました。
演技でもあり、チョグォンさん自身が心からハイヒールをはくことが好きという
本当の気持ちがストレートに伝わってきました^^
この可愛さ.......。
手首や首の傾げ方がこうも可愛いとか怖すぎます...
プロムに着ていくドレスを探しにジェイミーはドラァグショップへいきます。
このシーンのグォンさん...
このシーン一連のグォンさんの可愛さ、国宝に指定してもいいですか?(アゲイン)
いやもう可愛いの嵐できゅんきゅん大変なんです^^
90年代の少女漫画に出てきそうな乙女感あふれる動作が全く違和感なく
話し方もあどけない少年っぽさ全開で可愛い~。
「名前は?」ときくヒューゴに
「ジェイミーです♡」と答える声がかわいすぎた...。
どっからその声がでてくるのか..
「ぼく、ドラァグクイーンになりたいんです」といった瞬間
ヒューゴがジェイミーに関心を示します。
ジェイミーが選んだ赤色ドレスはかのロコシャネルが着ていたドレスだ!とヒューゴがいうと
「えー!♡ぼくったらど~しよう!きゃー♡...でロコシャネルってどなたなんです?」
と聞くグォンさんの可愛さと可笑しさの台詞まわしの天才ぶりがすごい^^
ロコシャネルはシェフィールドの伝説のドラァグクイーンだったんだ!と(劇場内の空気が一瞬知らんわ!ってなるの好き 笑)
でも子供で素直なジェイミーはヒューゴが盛りまくる話をよいこに聞くのがまた愛しい^^
ヒューゴがドラァグ名はなんなんだと聞きます。
吐き出しちゃえプッ!ペッ!パッ!といつもより激しくやるヒソクさん(笑)
「あ、飛んだ?」とアドリブまでいれてノリノリ^^
そしてジェイミーはもじもじしながら...
サ、サンドラ...バナナ!
(笑)
いつもはなんだそりゃ、ってリアクションのヒソクさんですが
千秋楽は「サンドラバナナ?わぁうまそう。」って言ってました(笑)
きゅんきゅん子犬みたいな声で「わかってます~変ですよね」ってべそをかくジェイミー
そしてロコシャネルがヒューゴだったとわかり
ロコシャネルの伝説を聞きたいと甘えるジェイミー
するとThe legend of Loco Chanelleを歌い始めるヒューゴ
実話からかなり脚色しまくったロコシャネルの伝説(笑)
白いドレスが真っ赤なドレスになる刺激的なお話
試着室からひょっこり顔をだしうっとり聞き入るジェイミーの素直さがかわいい^^
若かりしロコシャネルを演じるのはユジャンフンさん
ジョニーはソンチャングンさん
エージェントの女性はイウォンさん
このお三方はドラァグクイーン役がメインですがThe legend of Loco Channelでも活躍されます。
特に、さらにジェイミーの父役と三役もこなすチャングンさんはメイクと着替えが大変そうでした...^^;
チャングンさん、ウォンさんは今作がデビュー作だそうです。
堂々としたパフォーマンスでした^^
白ドレス→赤ドレスのはや替えどうなってんだ?と思って観てましたが
前回、上手側にすわったら普通にするっと脱いでいるのが見えて笑っちゃいました。
試着室からでて赤ドレスをまとうジェイミー
色白なグォンさんよ~く似合ってます^^
卒業パーティーにドレスをきていくならレックスイレブンでまずはドラァグショーに出れば良いとスカウトされるジェイミー^^
このシーンの会話のやりとりもめちゃくちゃかわいいグォンさんでした!
ドレス代が高くてキュンキュン甘えた(グォンさんほんとうにキュンキュンいう 笑)ら「貸してくれる」ことに(笑)
「お代は結構」ってヒューゴがいったら
「くださるんですかぁ!」って尻尾ふるみたいになつくジェイミーのかわいさよ...。
「いや貸してやるんだ。こっちも食ってかなきゃならんからな...。」というヒューゴのしょーがないぜーな大人感素敵です♡
おまけで黒のキラキラホットパンツもくれるヒューゴ
「お前がはいたらオムツみたいだけどな」っていったあとのグォンさんの表情もウエストエンド的な笑いをとるもの。
韓国語でみてるのに凄いウエストエンド感でした!^^
場面は変わり、ジェイミーの母マーガレットが
別れたジェイミーの父親に会いにいきます
そういえばすべて役に名前あると思ってたけどジェイミーの父親はない...!?すごい演出!と思い検索したらWikipediaに書いてありました。
ウェイン・ニューの名前は舞台プロダクション上にはない名前
芸術的決定でジェイミーの父として俳優にクレジットされると書いてありました。
なんか泣ける...。
すべてのキャラクターがキラキラしていてジェイミーと共に明るいステージに向かうエンディングがまっているなか
ジェイミーの父親はジェイミーが唯一見限り手を離す人なんですよね。
実の父親と決別するんです。
だから舞台上では名前がない。
でも俳優さんのためにクレジットとして名前がある。
素敵な配慮です。
ジェイミーの誕生日に父親からだとバースデーカードと20ポンドのお小遣いをいれて嘘をつき
ジェイミーが父親から愛されていると思えるようにやったというマーガレットに嘘はやめろと怒るジェイミーの父親。
「父親と二人で過ごす時間があのこには必要なの」と訴えるマーガレットに
「あいつといると恥ずかしいんだよ。お前の息子がどんなか、ほら分かるだろ?」と嘲笑うジェイミーの父親
このシーン観れば観るほど言葉そのまま解釈できないなと思いました
ちょっと台詞の流れはハッキリ記憶出来ませんでしたがジェイミーが小さい時に
父親から自転車の乗り方を教えてもらおうと外にでてすぐにえんえん泣いて家に帰ってきた
自転車の乗り方も何もかも父親不在で私ひとりでジェイミーに教えてきた
父親の役割を何もしなかったと責めるマーガレットに
「お前がそうさせたんだろ!」とジェイミーの父親が一喝しマーガレットが絶句しました
最初観た時は息子を受け入れられない父親なんだな~位にしか感じませんでしたが
この台詞と役者さんふたりが醸し出す間になにか別の時間、事実も感じられ
ジェイミーの父親も単純に息子が受け入れられない偏見に満ちた人ではなかったのかも
マーガレットと若くして親になりこの人にも葛藤があったのかもそう感じるものがありました。
そういう視点から二幕のジェイミーとの会話を考えるとまた少し見え方が変わりました。
もう少しきちんと理解、解釈したかったんですが初演が終わってしまい
不完全燃焼だったので再演のときにまた考察したいと思います。
ジェイミーの父親はシェリルという恋人との間に「本当の息子」が生まれるからもう連絡するなと言い捨てます。
この「本当の息子」という言葉に
ソニョンさん、ジョンウォンさんはまったく違う反応をみせていました。
ソニョンさんは殺気だち、ジョンウォンさんは打ちのめされます
ソニョンさんはダメな男だととうに見限っているけど父親としての最低限の役割はしろという腹のくくりかた
ジョンウォンさんはダメな男だと分かっていても実の息子であるジェイミーのためなら最低限の役割はできるよねという願望にちかい意識
まったく違う印象でした。
If I met myself again
マーガレットが過去の自分に会えるならその男(ジェイミーの父親)だけはやめておけと言うんだというナンバーです
그 남자는 절대 안된다고 할거야
(その男は絶対にダメだと言うんだ)
그렇지만...그러면...후회만 남겠지 ...
(だけど...そうしたら...後悔しかしないわね...)
내 아들...그 얘 없을테니
(私の息子...あの子はいない)
다시 날 만난다면...
(もし私に会ったなら...)
マーガレットは過去の自分にまた会ってもきっと同じ選択をするんでしょうね...
ジェイミーのいない人生は考えられない
私も娘のいない人生は考えられない
共感しかないナンバーです
でもやっぱりこの言葉に言い表せない、世界の誰にも抱くことのない愛しさって
我が子にしかない感情ってあります。
この作品はその感情を大きく揺さぶってくるのでやはり私はジェイミーは我が子のように可愛く思えて仕方ないんだと思います。
たとえ演じる役者さんと歳が近くても...(笑)
涙を流しながら自宅でアイロンをかけているマーガレットのところにレイがきます
レイが「はやく立ち直りなさい!」と元気付けます。
カーテンコールをみてるとジェイミーをはさんでレイとマーガレットがいて
レイはマーガレットのそばにいつもいてマーガレットのことも見守っているのがわかります。
レイの寄り添い方もあったかくて大好きです。
ホットパンツをはいて登場するジェイミー^^
ヒューゴ流にいうならオムツ(笑)
さすがに千秋楽はどよめきませんでしたが毎回、客席はホットパンツの強烈さにどよめきます(笑)
「僕どう?」ってニコニコ聞くジェイミーに
「おー...かわいい。この部屋の中でいちばんかわいいよ」ってクールに答えるレイがすてき
なんでもお手伝いするよ~ってニコニコしながら部屋中をハイヒールでくるくる回るジェイミーがかわいい
お手伝いしたあと
「お母さん♡」ってぶりっこ声(笑)
グォンさんそんな声もだせるんだー^^とまたビックリします。
卒業パーティーにドレスを着ていくためにドラァグショーに出演することになり
ドレスを買うお金が足りなくて貸してくれない?というジェイミーに絶句のマーガレットとレイ
きゃぴきゃぴ喋っていたジェイミーもさすがに「この沈黙はなに?」としかめっつら(笑)
いつも肯定してくれるはずのふたりの反応をみて「バカなことしようとしてるのか~」と落ち込むジェイミーにマーガレットは
「ジェイミー、やりなさい。やりたいことすべてやりなさい。素敵なドラァグクイーンになって周囲の男子みんな虜にしちゃいなさい」とスパッという
カッコいい~!!
(ジェイミーは「きゃあ~なんてことお母さんいうの~」と赤面でかわいい^^)
マーガレットはこうも言ってました
「お母さん、本心で言ってるよ。人生は一度きり。お前が最高に誇らしいんだよ。」と。
マーガレットもまた実在の人物です。
カッコいいお母さんだと思いました。
私はまだまだだなぁ~。
学校のトイレでドラァグクイーンのメイクの練習をしていたジェイミー
大失敗で額にくじらが発生(笑)
プリティに直して~と泣きついてふたりでトイレのなかでワタワタしていると
ヘッジ先生に見つかってしまいます。
以前、このシーンで首をいためたというグォンさん
なかなかすごい体勢なので無理もないかなぁと思います^^;
変なまゆげはプリティの美術課題だという言い訳をします。
するとヘッジ先生はそのまま外に出なさいとジェイミーを追い込みます
ジェイミーは学校中の笑い者
写真をとられSNSにのせられさらされてしまいます
「あなたが芸術作品ならばアートを見せてみなさい」とヘッジ先生
Work of Art
学生役はふだんは紺いろの制服をきていますがこのシーンはグレーの制服になります
このシーンはモノクロ映画のイメージで演出されているんだとか
この作品は対比、裏表を描く作品なんですが
このシーンで学生がグレーの制服にかわるのは普段表ではジェイミーに好意的や無関心であっても
裏は笑い者にしたり、非難したりする面がある
学校生活、人間関係の残酷さを表現しているのかなと解釈しました。
怖い顔をして薄ら笑いを浮かべた学生たちがジェイミーを携帯カメラで撮り
SNSでいいねをもらい笑みをうかべるのです。
このシーン、学生役はプリティだけいないんですよね
カラフルな表側しかプリティはいない演出なんだと思います。
ジェイミーに対して嘘がないという意味なんだと解釈しました。
モノクロの世界のヘッジ先生が嘲笑うようにジェイミーを追い込みます
「ジェイミー、先生は現実をみなさいと教えたわよね?ジェイミーニューあなたは素晴らしいアートなんでしょ。見せてみなさい。照明も舞台もある。注目を集めて。あなたが望んだものでは?」
混乱し怯えていたジェイミーは背筋をのばし言い返します
普段かわいらしいあどけない表情していたグォンさんの目が光りもんのすごい目力で客席みるからビックリします..。
「そうです、そろってますね!僕の舞台、僕の観客、僕のダンサーたち。観たい?ならずっと僕だけ観てればいい。今夜ドラァグショーだ観に来ればいい。」
僕の観客、で客席にいる観客たちビクっとするくらい圧がすごい...
小柄なのにすごいエネルギー!!
わたし?わたし?わたしのこと?ってなる(笑)
グォンさんのすごいところ沢山あるけどどこに座って観ていても「わたしに言ってる?歌いかけてる?」と勘違いさせるくらいまっすぐに伝える力があること。
ミュージカル俳優にもっとも必要な能力のひとつですよね。
モノクロの世界のヘッジ先生はジェイミーの言葉でノックアウト
かつがれて消えていきます
ディーンが「男がスカートはくのかよ」と嘲笑います
するとジェイミーは「スカートはく男は笑われる。ドラァグクイーンは驚異的な存在だ」
この瞬間、劇場中の時間をとめてすべての人の視線、意識を吸引させるような目をしたグォンさんに目が離せなくなり
「僕はドラァグクイーンだ!」
とグォンさんがさけんだ瞬間
なにか波動でも出たかような衝撃がとんできます
なんだったんだろう...あのエネルギー...人間技じゃないのとんできた(笑)
本当にすごい人すぎて、毎回呆然としてました^^;
で嘲笑っていた学生たちをバックダンサーにしちゃって
以前にも書いた通り、異様な高さで飛び上がりグォンさん歌いだします
니가 뭔데 날 판단해 (お前がなんだって僕を判断するんだ)
너나 잘해(お前こそちゃんとしろよ)
쫄지 말고(ビビってないで)
싫음 말고(嫌ならいいよ)
내가 난데(僕は僕だよ)
어쩌라고 Work of Art(なんだってんだWork of art)
くぅ!気持ちいい!!
負の感情をもつ学生すらジェイミーは味方につけちゃう圧倒的な強さ、を暗示しています。
またはジェイミーの願望とも解釈出来ますね。
どちらも現実ではありません。
Work of Artは大好きなシーンのひとつです♡
ジェイミーという作品のメッセージは共感ポイント多くて本当に好きです^^
他人に関心ばかり抱いてないで自分のことまずどうにかしなさいっていうメッセージだいすきです(笑)
そしてグォンさんの歌の説得力が半っ端ない...
グォンさん自身も有名人だからかアンチも多くあれこれ言われてきたようですが
まさに↑の歌詞ですよね^^;
このナンバーのラストは毎回圧巻でした~。
芯が強くきれいな目をするグォンさんを心底尊敬した2020年夏でした^^
毎回聴いて気持ちよかった^^
かわいらしいグォンさんだけどここは毎回息をするのを忘れるほど切れ味よくてかっこよかったです。
ジェイミーはドラァグショーデビューのためにレックスイレブンへ向かいます。
すると入り口でクラスメートのディーンが待ち伏せをしジェイミーに
「ホモだとは知ってたけどスカートはくなんて新鮮だよな~お前に一言いってやろうと思って。お前マジでキモい。お前も実はわかってんだろ?分かってないなら俺がじっくり教えてやるよ。お疲れ、がんばれよ」
といって消えていきジェイミーは不安げな表情を浮かべます。
このときのディーン役チョウンソルさん
リピーター観客のあいだではよく言われてましたが
これだけ嫌味な台詞を攻撃力ゼロの半端ない爽やかさで言っていて本当に素敵でした(笑)
作品的にはよろしくないと思うんですが毎回すっきり爽やかでなぜかキュンキュンでした(笑)
マーガレットとレイがレックスイレブンの控え室にはいると
ドラァグクイーンのトレイ、ライカ、サンドラがやってきますが
ジェイミーはまだきていません。
ロコシャネルになったヒューゴも登場
しばらくするとジェイミーがやってきますが「やっぱり公演に出られない」と言います。
心配し励ますマーガレットとレイ
この日までジェイミーを「赤ちゃん(よしよし、チュッチュ♡)」と呼び可愛がって指導していたドラァグの3人はがっかり
怯えているジェイミーにヒューゴが励まします
ヒューゴはジェイミーのなかにいる「彼女」のために堂々としろと言います。
見つからないなら舞台のうえにたち見つけ出せ、忠誠!と敬礼します。
ジェイミーはメソメソしながら
「僕にはドラァグ名もないし誕生秘話だってないし..まゆげもないんです!」と言います(笑)
まゆげかくの失敗したこと傷ついててかわいい^^
ヒューゴは「まゆげ?描いてやる!メイクも何もかもやってあげる。胸?このはこの中に山ほどあるから作ってやる!
お前は誰なのか。誰になりたいかだけ集中しろ。」
そういうとOver the Topを歌い始めます(歌詞ほとんど覚えられず...)
思ってるよりお前は強い、弱音をはくな
優雅に向き合え
本物の英雄になるんだ
戦場にいくぞ
戦いにでていくんだ
きらびやかなドラァグクイーンたちがキラキラのドレスやピカピカの靴を持ちながら
時に敬礼したり、きびきび行進しながら
勇ましく戦いにでていくんだジェイミーと鼓舞します。
この視覚と聴覚のギャップが...(笑)
脳がパニックおこす最高にたのしい一幕クライマックス!
ジェイミーに花束が届きます。
送り主はジェイミーの父親からで花束とドレス代は支払ったという手紙
それまで不安げで半べそ状態だったジェイミーはピン!と背筋をのばし
「僕、やります!お父さんのために!」
といい着替え始めるのです(舞台ど真ん中で生着替え...笑)
なぜかジャンパーのしたはスポンジボブのTシャツの韓国ジェイミー(笑)
イギリスとちがってすごく気になりました^^;
そこからのグォンさんは艶かしい動きで鮮やかにドラァグクイーンに変身していくさまを見事に後ろ姿だけで表現します。
一体どういう人なんだか...こんなに綺麗で可憐で女性のなかの女性らしい柔らかい躍りかたをする男性俳優さん英日韓で観劇してきて初めて観ました。
ドラァグクイーン役を演じられる役者さん
本当に皆さん優雅で綺麗なんですよね
キンキーブーツのエンジェルなんて身体能力高いし惚れ惚れする「女装男性」の所作の美しさ
でもグォンさんの美しさは全くちがう次元にいてまさに中性的な魅力を存分にいかした
完全なる「女性」の所作の美しさ
それもかなり気品に満ちた美しさです
生まれ持った中性的な魅力とグォンさんが努力をかさねて身につけた芸術の最高傑作が
このOver the topでいかんなく発揮されているんだと思いました。
ロコシャネル(ヒューゴ)が尋ねます
「ジェイミー、彼女の名は!」
「わかりません...」
「彼女を見つけ出すんだ」
「わからないです...わかんないんです」
「お前は誰を探してるんだ?」
「ぼく(나)は...ぼくは、ぼくを探してるんです...나..나나!!(ナ...ナナ)」
「それだ、ぼうず!」
最初に観たときなんでナナナ?って思っていた鈍いわたしです(笑)
英語はMiMiMe(ミミミ)なんです。
なんで韓国はナナナなんだろうと思うとか韓国語初級レベルのにぶさだった^^;
韓国語、見事な翻訳です!
ジェイミーは日本公演も予定にはいってるそうですがきっとここはミミミのままでしか出来ないでしょうね。
「失せろ!」「失せろ!」という客席からのヤジが聞こえてきます。
ポーズをとる手はふるえ小さく背中が丸くなっているジェイミー(の後ろ姿)
するとプリティが歌っていたSpotlightの歌詞が聴こえてきます
어둠 뚫고 비추는 Spotlight(暗闇を突き抜け輝くスポットライト)
その瞬間、少年ジェイミーは驚異的なドラァグクイーン、ナナナに変わり
幕のむこうに消えていきます。
私たち観客は真っ赤なドレスをきたジェイミーが歩いて向かってくる映像を観て、暗転。
光のあたる場所にあがっていくナナナ(ジェイミー)
圧巻!そして素敵でした!
一幕、レビューおわり!
二幕は別記事に(笑)
つづく!(読んでくれた方、완전 소즁♡)