5月のことですが家族でミュージカル「ナビレラ」を観に行きました。
春に同名のドラマも放送していましたがミュージカルのほうが先に制作され今シーズンは再演です。
イジナ演出家やキムソンス音楽監督など名だたるスタッフが再演から参加されたことで
初演とはまるっきりちがう作品になったようで
初演からのファンには不評でもありました。
私は初演を観ていないのでプレスコール映像での比較くらいしか出来ませんでしたが
初演はどちらかというとドラマに近く、再演はより生の舞台を意識した舞台転換と演出で
劇場だからこそ味わえる良さが強調されているなと好印象でした。
もともとウェブチューンが原作なので、原作、ドラマ、ミュージカル初演、再演と
4パターンのナビレラがありますが
この作品にいたってはそれぞれがそれぞれの魅力、良さを最大限に引き出していて甲乙つけがたい秀作だなと思います。
でも、やはり原作が良いんでしょうね。
表現の仕方は様々ですが軸がしっかりしているから着地点は同じであったかい気持ちで観終わります。
ドラマは映像で俳優さんの繊細な表情がしっかり映し出されるのでハラボジやチェロクの
心の近づきかたが分かりやすくクライマックスの感動は映像ならでは。
ミュージカルは全身を使っての感情表現と何より歌から感じ取れるキャラクターの感情が
観ている側にダイレクトに伝わってきて
やはり生のミュージカルの感動は別格だな、と個人的には思います。
ハラボジ、シムドクチュル役はチョヒョンギュンさん
イチェロク役はカンインスさんのキャストで観ました。
ヒョンギュンさんのハラボジは、30代のヒョンギュンさんですから
全くハラボジ感はなかったんですが2階席から肉眼でみると漫画のハラボジに見えてメイクさんと役者さんの力はさすがだなと思いました。
カンインスさんのチェロクは舞踊経験者という強みが充分な説得力のある身体の使い方が素敵でした。
あとは、「ハラボジ~」とか「~しないでください(마세요~」の声のトーンが
ドラマのチェロク役ソンガンさんそっっっっくりで混乱しました(笑)
バレエ団のなかに初演ビリーエリオットの初演キャストキムセヨンが出演していました。
2010年の初演ビリーはわたしは観には行けませんでしたが応援していたのでよーく知っている子でした。
ずらずら~とバレエダンサー役が並んでいてもセヨンだとすぐ分かる動作
初演から応援してきたファンはセヨンがバレエダンサー役として
しかも韓国版ビリーエリオットともいえるナビレラに出演してくれてどれだけ嬉しかったでしょうね^^
更に、ドクチュルの子供時代を演じたのは
来月末から開幕する三演ビリーエリオットザミュージカルでファイナルオーディションまであがり
残念ながらビリー役にはなれなかったキムイェジュンとチョンシユルがダブルキャストで演じていました。
わたしが観たのはシユル
バレエに魅せられバレエが好きな少年ドクチュルを演じるシユル
あと一歩でビリー役をつかめなかった子がまっすぐな目でドクチュルを演じるので泣けて泣けて仕方なかったです。
ビリーにはなれなかったけど才能は充分あるし、ドクチュルにはなりました。
シユルもイェジュンもまたちがう舞台で羽ばたいてくれて良かったです。
ビリーはバレエが歌が演技がうまいからとテクニックでビリーになるわけではなくいかに「ビリー」に近づくか、だと思います。
ビリー以外での作品でも同じように才能を開花させられるわけではないという厳しい世界です。
だからこの二人にもまたあえるチャンスがあるということ。
未来が楽しみです。
良い作品を家族そろって観られて良かったです。
娘にも何か響いたかな...(旦那はダラダラ泣いていてずいぶん響いてた 笑)
ソウル芸術団のチャンネルにドレスリハーサルの動画ありました^^