once in a blue moon

.:♪*:・'゜♭.:*韓国で子育て.:♪*:・'゜♭.:*

『お・い・し・いソウル』へようこそ!


あんにょんはせよ

ロンドンで出会ったオトメン韓国人旦那と2014年12月生まれの娘と
ソウル西部でのんびり暮らしています。

小さな幸せを大切に、というのが家族のモットー。


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ソウル大公園

2020-10-25 | 韓国 自然・公園・遊園地

あんにょんはせよ

ここ最近は引っ越し準備におわれ娘にとって楽しい週末にしてあげられなかったので
秋恒例のソウル大公園に行きました。




毎年、おなじ時期に行ってますが今年は紅葉が早かったのか
落ち葉の雨がきれいでした^^



動物の名前も日本語、韓国語でいえたり生態の特徴のうんちくを語ったり
年長さんの娘はかつてないほど成長をみせてくれました^^




こども用プログラムがあり参加しました
園内にある様々な落ち葉や木の実の名称と特徴を学ぶプログラム



ガイドさんに「これはなんですか?」と積極的に質問する娘
ガイドさんも丁寧にいろんなこと教えてくださいました^^

栃の実は西洋と日本のものがありなんて話もしてくださり
韓国内で一番栃の木があるのは大学路ですよと
あー!だからマロニエ公園なんだ^^



初めて来た頃はまだベビーカーだった覚えがあります
前回はまだ体力がおいつかず園全部は回れませんでしたが
今回は鳥エリア含めて(鳥インフルエンザ問題で閉鎖してること多々)
歩いて見て回ることが出来たのも嬉しかったです。

今年も来られて良かったです^^

来年も家族仲良く来られますように。

おまけ。

娘がゾウさん列車に乗りたがったので片道だけ乗車
駐車場まで湖沿いを歩きました。



湖の上のスカイリフト
めちゃくちゃこわい...いつかチャレンジするのだろーか...(笑)








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去者必反

2020-10-21 | 韓国 汁もの

あんにょんはせよ

今日は父兄参加授業があったためアッパが有給をつかって幼稚園へいってくれました^^
アッパが幼稚園に来ることだけでも嬉しいのに
更に一緒に遊べるなんてお父さん子な娘には最高の1日だったようです。

娘は来週からようやく週5登園になります^^
ここまで長かったなぁ...(涙)
民主主義とはとかいろいろ文句たれる方々いらっしゃいますけど
とりあえず子供に影響ない程度に活動して欲しいものです。
短絡的に喚かず少しは思考めぐらせて。
長生きしてる大人なんだからさっ^^(明るくいやみ♡)



幼稚園のあとは駅三へ少し遅めのランチに行きました。
娘は給食たべてるんですがね(笑)



この夏、6回も駅三へ通ったのに豪雨のせいで行きそびれたコムタンのお店に行きました^^
美味しい~!



ジェユッムチムも注文
これも絶妙な味付けで美味しかったです

エラセンに来るのは次は来年の夏のハデスタウンかな?
また食べに来たいです^^



お店のインテリアも素敵でした!



食後にHammersmith Coffeeさんで珈琲とカスタードクリームプンオ饅頭を購入



焙煎した珈琲がこの立地で2500ウォンって安くないですか?
濃いめだから観劇のときに良さそうだけど
カフェイン控えてるからなかなか飲む機会がなさそう...(笑)



オーナーさんがロンドンのハマースミスにあるカフェの珈琲が好きで
そのカフェをイメージしたそう
うん、そんな感じ^^

ロンドンにいつかまた行きたいなぁ~。



それから駅三の人気カフェCre8 Cookiesへ



娘が好きそうだから買ってきてあげたかったのに
豪雨で劇場外に出られなくて..^^;

食べたかったコムタンと行きたかったカフェにいってようやく私のなかで
初演ジェイミー終わった気がします(笑)



エラセン、いまは何もやってません...。
ジェイミーのあと来韓公演とかあったよーな?
マシューボーンだっけ?
忘れてしまいましたが空っぽが悲しいです。

コロナは来年いっぱい、一部では2025年まで続く見通しとか報道もあって
はぁー...ですが仕方ないですね...。

頻繁に発表される情報をつねに理解しながら
防疫指針を遵守して賢く暮らしていくしかないのでしょうね。

***

来週の月曜日と再来週の月曜日
ついにメイビー、ハッピーエンディングが有料配信されます^^



海外からの視聴も可能
配信用に閉幕後に撮影したそうです!

素晴らしい作品なのでぜひ観てください^^
海外からの視聴はこちらから申し込み可能。
字幕はなさそうですがあらすじを理解していればわかるかと^^

観て後悔する事は絶対にない作品です。
在韓の皆様もぜひ!ぜひ!ぜひ!

韓国創作ミュージカルの最高傑作のひとつです^^








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Everybody's talking about Jamie 千秋楽(재이미 막공) 2幕②

2020-10-20 | ミュージカル・演劇・コンサート

韓国初演Everybody's talking about Jamieの千秋楽の記事③です。
あらすじ通りこしたネタバレと個人的解釈になります。

1幕はこちら
2幕①はこちら

Prom Song

華やかなドレスやタキシードに身を包んだ11年生たちがセルカ撮りながら
はしゃいで「私/僕は 私/僕だから」「今輝いている」と自画自賛して歌う可愛いナンバーです♡

個人的には英語の下ネタ歌詞を1幕のAnd you don't even know itにつながるよう
分かりやすくいれて欲しかったんですがかわりにキャストさんたちのジェスチャーになっていて
まぁそれはそれで可愛かったので良かったです^^
(分からなくはない!)

韓国初演ジェイミーの女子チームのきつさ良かったなぁ!
女の子の怖さ出てた(笑)
一方、男子チームも今どき男子の雑さと柔らかさがあって可愛かった~^^
完全に女子になめられてる感じが良かった...(笑)

メガネをはずして濃いお化粧をして登場するプリティ
みんなが驚きます。
韓国のプリティなんでメイク濃いの...^^;

ださいと相変わらず意地悪いうディーンにプリティは完膚なきまでに打ちのめします(前記事参照)

この間、動画撮ったりニヤニヤみてるだけの同級生たち
イマドキというかいじめっこに対しても扱い残酷ですよね...いじめすら群れない。
本当に新世代感。

そして一幕から続いていた下ネタ、マイクロミニコチュセッキをここでもやるというね^^;
イギリスらしい回収の仕方で本当に好きです(笑)

ジェイミーが白いドレスを着てきて「チョー綺麗!」と受け入れる同級生たち
さすがにこれは幻想、リアリティはないかなぁとは思いますがそれも今なら無いことないのかも。

プリティがベッカにいう台詞のように「あなた素敵!あなたにそのドレス似合ってる。私のスタイルじゃないから私なら絶対に着ないけど」ってことなんだと(笑)

それでいいんですよね。
あなたに似合うドレス、私に似合うドレスで。

そういう난 그냥 나니까(私/僕は 私/僕だから)と生きていける新しい世代が新しい時代を作っていってほしいです。
他人の視線気にして生きるより自分らしく生きていけるほうが幸せですもの。

Work of Artでジェイミーはこう歌います

니가 뭔데 날 판단해
(お前がなんだって僕を判断するんだ)

너나 잘해
(お前こそちゃんとしろよ)

쫄지 말고
(ビビってないで)

싫음 말고
(嫌ならいいよ)

내가 난데
(僕は僕だよ)

어쩌라고 Work of Art
(なんだってんだWork of art)

謙虚と卑屈をはきちがえて生きてる人
他人がすることに関心ばかりな人
見えるものだけで判断する視野がせまく薄っぺらい人
まずは너나 잘해(お前こそちゃんとしろよ)ということでしょう

난 그냥 나니까!!(僕は僕だから!)と生きていれば卑屈にならないし
他人に関心ばかりもつこともなくなり自ずと視野も広がるでしょう

新しい世代、新しい時代
大人もしっかり新しい時代の認識へのアップデートが必要という教訓でもありますね

ドレス姿ならパーティへの入場は認めないというヘッジ先生にジェイミーは

「無理やりパーティーに行くつもりないです。やりたいことやったから幸せです。プリティ、パーティ僕の分も楽しんでね」といいプリティの頬にキスをして帰ろうとすると

「シー○ル!ふざけんじゃねーよ!」と叫ぶプリティにどよめく演技をする舞台上の役者さんたちと
役者さん以上にどよめき、ザワザワする客席(笑)
動揺をかくせない客席は毎回最高です(笑)

韓国語のシー○ルは英語のFワードみたいな単語で使ってはならないきたない言葉です^^;
それをよいこのプリティがいうから(劇中たくさん出てきます←イギリスだから)それはそれは驚くのです、観客は(笑)

ジェイミー役のグォンさんも毎度ギョッとした表情をしていて素晴らしかったです(笑)
シー○ルはさすがにね^^;

11年生たち「プリティがシー○ル言った~!」と大コーフン(かわいい^^)

「ヘッジ先生がジェイミーの入場を認めないというならじゃ私もいかなーい」とふて腐れる
ベッカやベックスたちが可愛いです
「みんな行っちゃダメだよ!」と優等生だっただけのプリティも壁を乗り越え先生に反抗します。
中にはパーティに行けないなんて...と迷う子もいたりこそこそ話したり様々です。

そしてジェイミー!ジェイミー!とクラスメートたちがジェイミーの名前を叫びます

ジェイミーコールを静めるグォンさん
何度も言いますが、すごい目をしますねー
そして可愛い^^
「なにこのヤバいの?感動しちゃった~♡」の言い方も本当に可愛かった...。

「今日は君たちが主人公だよ、僕じゃなく」といいヘッジ先生に
「先生はずっと現実感をもてと教えてくださいました。これが僕の現実です」とニッコリ微笑み
帰ろうとするジェイミーに

「ジェイミー、中に入りなさい」とため息まじりで許可するヘッジ先生

ヘッジ先生役ジミンさんの絞り出すような台詞まわし本当に素敵でした。

保護者だったり教育関係者だったり色んな方々からの視線やクレーム処理
大人としての責任もあるでしょう。
そういうものを全て背負い込んで「現実です」というジェイミーの「現実」を先生も受け入れる素敵な言い回しでした。

And you don't even know itでヘッジ先生は

「똑바로 살아 니들 인생이잖아(ちゃんと生きなさいあなたたちの人生じゃない)
네가 살지 내가 사냐(あなたの人生、私が生きるの)」

こう歌います。
そして学生たちは先生の言葉「네가 살지 내가 사냐(あなたの人生わたしが生きるの)」を反復します。
学生たちに先生の言葉がしみていくんです(ここ大好きでした!)

ヘッジ先生は授業中にこうもいってました。

「あなたたちに教えたのは夢だったの。現実を知りなさい!」

ヘッジ先生にとって知らない世界だとしても
教え子が見いだし受け入れた「現実」はヘッジ先生の「現実」でもあったようです。
ジミンさん最高でした!

ジェイミーにドレスにあうコサージュを届けにきたヒューゴにマーガレットは
「大人も街にでて遊びませんか?」と誘います。

それまでレイが新しい服を買ってあげるといっても「新しい服はジェイミーのほうが可愛いから」と断ったり
新しい出会いに消極的であったり
マーガレット自身が人生を楽しんでいないような発言ばかりでした。
しかしジェイミーが卒業パーティーへ向かう姿をみてマーガレットも変わっていきます。

これも私がこの作品が新しくて好きだと思った部分です。

ビリーエリオットは80年代のイギリスが舞台でビリーの父や兄は未来のない坑山の地下に潜っていくクライマックスです
ベッドライトをビリーに向け、進むべき道を照らし出し自らは地下に潜っていきます。
石炭(過去)から電気(未来)という世代交代の演出が非常に印象的でした。
大人が子供に未来を託すそんなクライマックスに何度も感動しました。

一方、2017年のイギリスが舞台であるジェイミーの母はお洒落もして街にくり出そうとするクライマックスです。
まだ30代後半のマーガレットの人生も光輝いていて
大人も子供も過去も未来もどちらも大切でそれぞれが輝くクライマックスでした。

これが、ニュージェネレーションなんだと感じました。
時代が異なるんだと。
どちらも素晴らしい作品ですが「現代」を生きる私たちはマーガレットのように
子供に未来を託すだけではなく光輝く場所に自分も向かうべきなんだと思いました。

非常に似ている二作品ですが30年という月日の違いがクライマックスで顕著にあらわれました。
きちんと時代背景を理解して観ればより一層この二作品のそれぞれの良さ感じられそうです^^

プリティがジェイミーに「スーパーヒーロー」といいますが
ジェイミーは「んーん!僕はドレス着てる男の子なだけだも~ん♡」と答えます。

勇ましく戦いに出て英雄になれとOver the Topで鼓舞されていたジェイミーですが
英雄ではなくドレス着てるだけの男の子、ただそれだけという認識の仕方が痺れるほどかっこいい^^

物陰に隠れてうじうじしていたディーンにジェイミーは声をかけます。
ディーンはディーンなりにプリティに「現実」を突きつけられ傷ついています。

プリティの言うこと間違ってないだろ?とジェイミーにいうとジェイミーは
「僕がどう思うかなんて重要じゃないよ~」と笑って答えます。
これ真理ですよね。
他人がどう思うかじゃない、自分がどう思うか。

プリティがジェイミーになぜヒジャブを身につけているのか話すシーンを
彷彿とさせるグォンさんの台詞まわしでした(伝達能力に長けているおかげで理解しやすい!天才すぎ!)

ディーンもヘッジ先生がいう「現実」と最終的には向き合います。
向き合えば、自分がどうしたいかどうなりたいかわかります。
そしてジェイミーが手を差しのべ
ディーンはそのジェイミーの手を取ることを選択したのです。
ジェイミーが「完璧な人間なんかいない」というから。
ふたりは手を繋いで笑顔で扉の向こうに行きます。

どんなパーティがあったのかな......^^

千秋楽はこの瞬間、割れんばかりの拍手が起きました。

「話は終わった!結局なんなの?」と歌い出すトレイ、ライカ、サンドラ

歌詞の通り本当にディーンがドアがしめていきなり終わります(笑)
ばっさり終わるんです。

初めて見た時「えーっ?どういう結末?」でした^^;

すごく丁寧な脚本と繊細で綿密な演出なのにばっさり終わる結末に呆気にとられましたが
じっくり反芻してみると

「ジェイミーはまだ17歳」なんです

結局、まだ話は続くんです。
みんながまだジェイミーの話をするんです。
Everybody's talking about Jamieなんです。

学生役アンサンブルたちが「Everybody's talking about べちゃくちゃ、ペラペラ」と歌います
みんな好き勝手あれこれ喋ってるって意味なんだと思います

人のこと好き勝手あれこれ喋ってるけど、自分の人生に集中しろとという教訓なんだと理解しました(笑)



そしてヒューゴ役ヒソクさん登場
千秋楽だからかな?拍手起こりました。
普段なら「伝説のジェイミーニュー」と歌うところを「伝説のジェイミーチョ」と歌いちょっとうるっ。

ソニョンさんが「ジェイミー!」と呼びます
普段なら返事するのに返事なくてもう一回呼ぶソニョンさん(笑)

そしたら凄い勢いで走ってくるグォンさん(笑)
メイク間に合わなかったのかな?
爆走だった(笑)
「分かってる今行ってる!」の台詞がいつも以上に甲高かったです^^

ここでジェイミーは一幕の誕生日祝いシーンでレイが職業適性検査の結果の紙をすてた
ゴミ箱もって走ってくるんです。

良くない縁だってあるよ。僕、毎朝ゴミ箱にすてるね...ヒールはいてだけど^^」

の、良くない縁は捨てたって意図なのかな?
いまいちわからない。
英語と韓国語の台詞も違いました。

みんなのためにシェキシェキしてる~ってどういう意味???(笑)

ポーズをとり、ジェイミーチョの本領発揮
唯一無二の宙に浮くハイヒールパフォーマンスタイムです!

ダンダンダダン!と踊り始めた瞬間
キャストさんたちみんなで「フゥ~!」と言い始め盛り上げてくれました(涙)

歓声禁止令でる前は客席から送っていた歓声の仕方でした...!!

歓声あげられない分オールスタオベで観客たちががんばって手拍子してる
その気持ちにこたえてくれたのが嬉しかった~。

グォンさん、まわりからフゥ~がきて嬉しそうに笑ってました^^
グォンさんなんだか、ジェイミーなんだか
最後まで区別できない方^^

グォンさんのアンコールはプレスコールの映像が残っていますが
実際の公演とは踊り方からまーったく違います!
プレスコールはミスしないよう丁寧に控えめに踊ってらっしゃり(全ジェイミーぎこちなく控えめな印象)
実際の公演は本当に縦横無尽...縦にも横にも瞬間移動のように跳ねて
色白でライト当たってほぼ消えてるし
動きが普通じゃないから目が追い付かない...眼球がつかれる(笑)

ジェイミーのカテコメイク、ビューティー度爆上げで綺麗だから
額のビーズや綺麗なメイクをじっくり観たいのに閃光のようで全く見えん!!!!(笑)

グォンさんはAnd you don't even know itの英語の歌詞にある
The kid who learned to flyを体現していました。

着地しまたすぐに宙に浮く超人パフォーマンス
グォンさんはハイヒールをはいた瞬間
足に羽根がはえたように軽やかに舞うんです。

本当にThe kid who learned to fly(飛び方を覚えた子供)のごとく飛んでいました。
飛ぶ人を舞台上で見る衝撃わかりますかね...そりゃ狂ったようにリピしますよぉぉっ!(笑)

チョグォンさんってすごいなぁとカテコのたびに思いました...

네가 있어야 할 곳 바로 여기야 그곳
(君がいるべき場所はまさにここだよ)

항상 널 지켜줄게
(いつも見守っているからね)

最後の歌の部分ではいつも見事な腰使いと色っぽい目付きで踊るグォンさんですが
千秋楽ではグォンさんをかこむキャストさん全員をぐる~っとニコニコ見わたしていたのが印象的でした。
最後はジェイミーにだけスポットライトがあたり暗転します。

ジェイミーを見守る人たちも
まわりにいる人たちを見守るジェイミーも
みんなが一緒にいていい場所なんだという作品の伝え方がグォンさんは特別優しいです

グォンさんのジェイミーはカテコのこの瞬間
観客である私たちも一緒にいていいんだと感じさせる包容力まで見せてくれるのが素敵でした。

いろんな役者さんがいて、いろんな表現の仕方があって
皆さん素晴らしく感動を与えてくださいますが
グォンさんのジェイミーとしての作品メッセージの伝え方は
わたしの観劇史にないほどピュアでひたむきで力強く優しいもので
一回、一回の観劇が本当に완전 소중(とても大切)でした。
ミュージカルファンとしてこれだけ一瞬一瞬を愛おしそうに演じてくれる役者さんに出会えたこと
これ以上ない幸せでした。

最後のぐるりと見渡した優しいあの笑顔がみられたこと
あの空間にいられたことは一生の宝物です^^

本来は、そのままジェイミーがマイクをもちOut of the darknessを歌い始めますが
千秋楽だったのでそのまま舞台挨拶に

トータル30分位だったかな?
ゆっくり丁寧に一人一人挨拶してくれたのも作品のメッセージ「君たちが主人公」なんだなと感じほっこりしました。

グォンさん、第一声は「はぁ~...」でした^^
グォンさん筆頭にキャストの皆さん、無事に終えられてホッとしたような表情でグッときました
2週間前まで強制的に劇場しめられちゃいましたからね...(涙)

グォンさんの挨拶、ファンの方が文字におこしてくださったので
気になるかたは検索してください←

だいたいの記憶で書きますが最初の挨拶が

「こんばんは、韓国初代ジェイミーのワンオンニ(長女)チョグォンです」でした(笑)

お稽古の時から役に入り込むため、ジェイミー役たちはそれぞれ歳上であるグォンさんやすぐ下のジュヒョプさんを
オンニ(お姉ちゃん)と呼んでいたそうです^^

ちなみに韓国語では女子が歳上女性をお姉ちゃんと呼ぶのがオンニで
男子が歳上女性をお姉ちゃんと呼ぶのはヌナなんです
役に没入しようと努力していたんだな~とわかりました^^

いつの間にかみんなヒョン呼び(男子が歳上男性をお兄ちゃんと呼ぶ名称)になってたけど(笑)
最後まで自称オンニ言ってたのはグォンさんだけだった気もします...(笑)

印象的だった挨拶は

軍生活中に偶然見つけたジェイミー役の募集広告を見て「この役をやらなければ一生後悔する」と思い軍服を着て休暇届をだしオーディションに挑んだ。

というものでした。
この話をはじめた瞬間、声が震えて涙をこらえながら
ゆっくり話されていたのが印象的でした。

ご存知、韓国はいまだ冷戦状態の国なので芸能人でも男性には服役義務があり
グォンさんは軍生活真っ只中の自由がない状態でオーディション準備をしたそうです。

ダンス審査のために練習したくても鏡がないからコーヒーポットにうつる姿をみながら練習したそうです。

しかしオーディション当日は、軍の仕事である軍ミュージカルの出演日であったため諦めざるを得ない状況だったそうですが
コロナにより公演が中止となり、グォンさんは運命的にオーディションを受ける事が出きるようになったそうです。
(コロナめな2020年ですがコロナなかったらグォンさんジェイミーじゃなかった...!!)

その会場に軍服で軍のかばんに私物の赤いハイヒールをいれて向かったそうです。

審査員たちの反応は「ジェイミーがきたね」だったそう(笑)
そっからは手ごたえしかなかったんじゃないでしょうか^^

すごい偶然とすごい運命とすごい幸運とすごい努力の結果が
今後伝説になるであろう韓国初代ジェイミーニューを生み出したということです^^



グォンさんのインスタからのお写真
オーディションをうけた日のお写真だそうです
赤いハイヒール!カッコいいなぁ!

劇中のマーガレットの台詞じゃないけど
ハイヒールを履いていなくたって、軍服を着て行ったって、全部脱いで行ったって
グォンさんだからジェイミーになれたんだと思います。

私はグォンさんをよく知りませんが、でもジェイミーそのままな方だとはすぐにわかりました。
ジェイミーと真逆にあるような軍人さんとしてオーディションを受けたとしても
グォンさんの内面からわきでる柔らかさ、華やかさ、愛らしさ、強かさは軍服程度では隠しきれないんだと思いました。

グォンさんをジェイミーにしてくれたショーノートには私すら感謝です(色々言いたいことあるけどもっ!)

グォンさんは

「ジェイミーはすぐそばにいます。みんな誰もがうまれた時からジェイミーのように光り耀き大切な存在だと作品を通して伝えたかったんです」

とも仰ってました。
よーーーーーーーく、伝わってきましたよ^^
こんなに作品メッセージを全身全霊で伝えてくる役者さん
後にも先にもグォンさんだけじゃないかと思うほどに強烈でした。

細胞ごとジェイミーで出来ている方でした
閃光を放つような眩しいジェイミーでした

And you don't even know itで
「大人になってもみんな歳とっても僕の事忘れられないもんね」と歌ってらっしゃいましたが
グォンさんのジェイミーは鮮烈に記憶に残り続けると思います。
記憶にこびりつくほどの目が眩むほどの存在感でした。

またマーガレット役キムソニョンさんは

「不便なのにマスクで来場してくださり申し訳ない気持ちでいっぱいでした」とおっしゃる表情が本当に申し訳なさそうだったのも印象的でした。

そして、舞台袖で控えていたジェイミーたちなども登場。
長くなるのでカットします(実は全員分書いたけど文字数足りない←)

スウィング含めて本当に全キャストの挨拶でした。
ちなみに韓国初演ジェイミー、誰ひとり病気、怪我なく一度もスウィングの登場がなかったけれども
スウィング3名の全力サポートなしには複雑なアンサンブルパフォーマンスは出来なかったと
キャストさんたちから盛大な拍手を送っていたのも温かくて良かったです。

あれだけのダンスパフォーマンスでスウィング出番なしってすごい!
個人的には2020年のアンサンブル大賞はジェイミーチームです。
それくらい元気いっぱい素晴らしいパフォーマンスでした。

いろんな方が「また来年」と仰ってました...来年ビリーあんだけどなぁ(遠い目)
わたし、どっちに通いつめるんだろ...(吐血、金欠...)

司会をつとめていたジュヒョプさんが(イケボ。やっぱりミュー俳優は声がちがう~♡←)
最後のフィナーレをお見せします、と言って一斉に控えのキャストさんたちが袖にはけたのに
舞台中央にポツンと残されたジェイミー役の末っ子レンさんが可愛かった...(笑)

歌い出したグォンさんも「えっ?」って顔で笑ってました(笑)
あわててパタパタ袖にはけていくレンさんを見守るキャストさんたち優しい目だった^^

最後のOut of the darkness(A place where we belong)

2020年夏、このナンバーにどれだけ癒されたか
英語の歌詞、韓国語の歌詞
それぞれに良さがあります

このナンバーを歌うグォンさんの目線の配りかた、歌詞におもいっっっきり感情をこめる歌いかた全てが癒しで好きでした。
ちゃんと客席をみていて一人一人に歌いかけていて一所懸命伝えようとするそのひたむきさが素敵でした。

뭐하니 다 같이 노래 불러봐(何してるのみんな一緒に歌を歌ってみよう)の歌いかたも観客全員に歌いかけてるんです
コロナさえなきゃ一緒に歌いたかった!

またこの部分の踊り方もプレスコと違って可愛くてかっこ良かったです^^

前列で元気いっぱい踊っていた学生役から
後列にいたマーガレット、レイ、ヘッジ先生、ヒューゴ、トレイ、ライカ、サンドラの大人が交差して前後いれかわる
「何してるのみんな一緒に歌を歌ってみよう」の演出も素敵でした。



音は良くないけどグォンさんフォーカスのプレスコ映像!
千秋楽の日は一人一人を大切そうに見守っているその表情が菩薩さまのようでした...(額のきらきらも相まって)

初めて観た日からずーっとそうでしたがグォンさんは一幕の登場シーンから
一瞬、一瞬を愛おしそうにジェイミーを演じていて
台詞も歌詞も動作も振り付けもすべて大切にしているのを感じてました。

最後の歌詞

항상 널 지켜줄게(いつも見守っているよ)

は、いつもとーっても心をこめていましたが
千秋楽は魂をこめたように感じました。

誰ひとり歓声をあげなかった韓国初演ジェイミーの大千秋楽。
グォンさん満面の笑みとこれ以上ないやりきった表情で

완전 소즁♡♡♡♡♡
(マジ尊ぉ~い♡♡♡♡♡)

と最強に甲高いお声で言って扉の向こうに消えていきました。
可愛かった~!

耳につんざくような、こびりついて離れないお声
最高でした!(笑)

最後のオケ演奏もほぼ全員聞いていました。
キムムンジョン音楽監督だったので贅沢でしたね~^^

オケのところに白い頭が見えたと思ったらジュヒョプさん^^
おもいっきり踊ってました!
可愛かったー♡

最高の大千秋楽でした。





2021年再演は冬あたりなのかな。。。
のぞむところです...

願わくば初代ジェイミーニュー4人とも続投を
次は全員観たいです
もうグォンさんが別次元とわかったんで(笑)

ジェイミー役含めて皆さん口々に「卒業」と仰ってます



卒業証書まで用意しちゃうとこ、ビリーもですが韓国ミュージカルのエモさです...

が、初代ジェイミー
二代目もやってほしいです!!

満16歳のジェイミー役...来年32歳のグォンさん
歳二倍だけど(笑)じゅーぶん可愛いからイケる!!

どうかグォンさんがまたジェイミー演じてくれますようにと願うしかありません。



こんな装いでワンコの散歩する人いませんよ(笑)
伝説のジェイミーチョにまた会える日を夢見て貯金に励みます。

三部作になってしまったジェイミー大千秋楽の記憶の記録
ここまで読んでくださりありがとうございました。

완전 소중♡






















































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2020-10-18 | 徒然なるままに

あんにょんはせよ

今週末も家電、家具屋さんめぐりでした。

土曜日の午前中は日韓ミックスのお友達が近所の公園に遊びにきてくれて
おもいっきり三時間公園で仲良く遊んでくれました^^

二歳からのお付き合い
ふたりで日本語で仲良くあそぶ姿にほっこり♡
おっきくなったなぁ。
ずっと仲良くしてくれたら嬉しいな^^

お友達とバイバイしたあとは新道林の現代百貨店へ。
まずはお腹ペコペコだったからランチ!

パンギョの現代百貨店へいくたび行列の中華屋さん
きになっていたので新道林はガラガラだし食べてみることに。



もち米タンスユッ



ちゃんぽん



チャヂャン麺

麺は美味しかったです。
でも並ぶほどでは.........^^;

ランチのあとは娘の洋服を買いました。



デザートは久しぶりにGODIVA
頭つかうから甘いものほしくて^^

娘はマカロンつきソフトクリームを買ってもらってました^^

それから家電売り場へいき欲しい家電の型を伝え見積りを出してもらったら
グレードあげてくれたりオマケもてんこもりで
さすが大手、さすが百貨店な大盤振る舞いだったのでそのまま契約。
運良く対応してくれたのが支店長さんだったのであれこれやりくりして
びっくりするくらい安く、定価の半額までがんばってくださいました^^

気になっていたエアドレッサーもプレゼントしてくださるからありがたい~♡



遅くなったしおなかペコペコだったから夕食も百貨店内で。
久しぶりにシレギの定食食べたけど美味しかった!

今日は収納家具をみにIKEAとロッテアウトレットへ

IKEAは安くて便利だけどやっぱりいまいちでまたまたiloomへ。
やっぱりiloomが可愛いよなぁ。
お値段はIKEAに比べたらするけどマイホームだししっかりした作りの収納にしたくて。

ついでに化粧台もかわいいのを見つけたのでそれに決定。
収納箪笥、食卓、カフェボード、化粧台はiloomかなぁ。



家具や家電ばかりみて娘は楽しくないのに
おとなしく付いてきてくれて感謝、感謝でした。
愚図りもせず大人ですらつかれるのに良い子でいてくれて助かりました^^

帰りに公園へたちより散歩と遊具で遊ばせました。
コロナによる社会的距離一段階になったことで遊具も開放されました!



すっかり秋めいて綺麗!



引っ越しまで決めることたくさんで頭のなかぐちゃぐちゃだけど
家族3人で協力しあって楽しもうと思います^^

素敵なおうちになりますよーに!
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Everybody's talking about Jamie 千秋楽(제이미 막공) 2幕 ①

2020-10-16 | ミュージカル・演劇・コンサート

韓国ジェイミー初演の千秋楽二幕の記憶の記録。
一幕に引き続き長いしあらすじこえてネタバレしかないです。

韓国で再演ジェイミーまたは日本公演をみる方がいっしゃったらインターミッションははやめに座席にお戻りください。
二幕はじまる5分前くらいから学生役の即興劇がはじまります^^
これがすっご~く可愛くて楽しみでした^^

マイクはいらないので前方席しか声は聞こえませんがそれでも可愛くて面白い!

いつだったかファティマにヴィッキーが「やークレパス!」って呼んで大爆笑
あとミッキーと3人でゲームをして負けたら叩く?みたいな遊びで
間違えてミッキーがヴィッキー叩いちゃってミッキーが踏まれ土下座させられたり
ヒョンミンさん、ソニョンさん、ジェヒさんにはたくさん笑わせてもらいました。
本物の教室の休み時間みたいな学生のじゃれあいでした♡

Everybody's talking about Jamie



一幕のAnd you don't even know it以上に覚えるのが大変だったというナンバー(笑)
歌詞も振り付けも細かい!

興奮した高校生たちがキャーキャー騒いでいるカオス感あふれる可愛いナンバーで
いくら観ていても飽きない!目が足りない!

可愛らしくて楽しくて韓国初演ジェイミーのキラキラ度をあげていた学生役さんたち
個性的なみなさん絶対に忘れません。



遅刻してやってきたジェイミーは인싸(人気者)になりご機嫌
自信もついてこんな装いで登校しちゃいます(笑)



ヘッジ先生に咎められても

「調べてみたら校則に女子はメイク禁止ってあったけど男子生徒が禁止とはなかったんですよ~。先生のおかけでアートがどんなものかよーく分かりました。感謝してま~す!」

と、子供だから調子のっちゃってる(笑)

ちなみにつけまつげは各ジェイミーちがう色だったみたいです^^

↑のベックスとベッカとセルカ撮るシーン
グォンさんの顔芸がすごかったです(笑)

不機嫌な顔をして教室を出ていくディーンに
「人生ってなんて面白いのかしら~、ね?ディーン」なんて声かけちゃうジェイミー

「キモい?キモい?キモい?
僕がキモいって言われて傷付くとでも?
僕はキモくない。ビジュアルもいいし人気もあるけど君は..ふふん、君がキモいんじゃない?」

とディーンにいうとディーンはジェイミーの胸ぐらをつかみ殴りかかろうと壁ドンならぬ机ドンした瞬間

ちゅっ!

ってディーンにチューしちゃうジェイミー(笑)
自分をいじめる相手にちゅーするって斬新で本当にかわいくて素敵なジェイミーです^^

華麗に舞って帰ろうとするジェイミーにディーンは

「お前、自分が特別だと思ってんだろ?勘違いすんな。お前は大したことないやつだジェイミーニュー」

というと
ジェイミーは

「ジェイミー?だぁれ、それ。僕はナナナ~!」
と去っていきます

このシーンのグォンさんもかわいかった~^^
シングルキャストだったウンソルさん
毎日ジェイミー役(しかも人気アイドル)相手にちゅーされ最初のほうはファンがひぃ!と小さく悲鳴をあげたりもしていた一方
ノリノリなジェイミー役一同公演をおう毎に机ドンの反動を利用してチューが激しくなり
唇はれるくらいウンソルさんにぶつかったりと苦労?も多かったようで(笑)
遠慮ないぶんかわいかったです^^

ウエストエンドみたいに、チューからジェイミーの退場まで爆笑、拍手おきるのも良かったです。

ウンソルさんの爽やかさなんなんだろうなぁ(笑)
意地悪そうなんだけど清涼感あって良かった♡

場面転換、ジェイミーの自宅シーン

レイがチョコレート持参で遊びにやってきます
スーパーで1+1だったからとチョコ4つ並べるんですが

Twix、スニッカーズ、キッカー、M&Ms

いずれも韓国のコンビニで必ずあるチョコレートバー!

WE版見たら3 for 1でMars、キットカット?、Twix?かしら?たぶん。
韓国はひとつ多かったです^^
2+1文化あるから3つでも良かったきはしますが。
日本にはないおまけ文化。日本公演あったらどう対処するんでしょう^^

最後にMaltesersはWE版で韓国はキンダーチョコレートをジェイミーに!でした

このシーンでいつもパンにバター、ジャムをぬりながら会話をする
マーガレットとレイですが
千秋楽ではヨンアさんがパンを落としてしまい何か仰って笑いが起きてました。
聞き取れない&理解できず残念でした~。

ジェイミーが2階からはりきって降りてきます。

「Ladies, are you ready? 卒業パーティーのLimited Edition」



わたしが劇中一番好きなシーンです。
千秋楽はこの時間がきたーと嬉しく楽しみな反面、もう観られないという切なさもありました。

以前にも書いた通り、このLimited Edition Prom Night Specialは
チョグォンさんという万能エンターテイナーの天才的パフォーマンスの魅力が
ぎゅっとつまった最高のナンバーでした。

結構、主催のショーノートさん後出しで映像やら写真やら出してくれましたが
グォンさんの映像だけは意地でも出さなかったし公式写真はたぶん↑のみです。




千秋楽のあと、グォンさんご本人がノリノリなこんなお写真を公開してくださいました
もう本当にこのひと凄い(笑)

再演がありもしまたグォンさんがジェイミーを演じられるなら
次はグォンさんのLimited Edition Prom Night Specialの映像出してほしいなぁ。
歌詞も覚えられなかったです...

ドラァグクイーンとして舞台にたち周囲から認められ自信のついたジェイミーを複雑な気持ちで見ている母マーガレット

「ショーは素晴らしかったけれどジェイミーにとってこれが良いことなのか」

自分でせっせとアレンジしてピカピカ電気までついちゃうドレスを
卒業パーティーに着ていくというジェイミーに初めてマーガレットが「やり過ぎ」と否定的な意見を言います。

が、肯定感満たされ幸せで無邪気なジェイミーにはマーガレットの言葉の意味は伝わりません。
レイはいつも通りジェイミーを肯定します

「もう17歳だから大丈夫」というレイと「17歳はまだ子供よ」というマーガレット
常にジェイミーを肯定し見守ってきた二人の間に認識の差がうまれます

「ジェイミー、君のおかげで毎日恵まれている~!ハレルヤ!」

そういい、Limited Edition Prom Night Specialを歌い出します

レイとジェイミーはニコニコ、のりのり
そんな二人を見ながらマーガレットは「こんな簡単にうまくいくかしら...」と不安な気持ちを歌にします

そこに電話が。
学校から呼び出しの電話でした。

ヘッジ先生が以前デートしたポールという男性に留守番電話をいれるシーン
わたし個人的にはヘッジ先生役のキムジミンさんは声色もかえてチャーミングに演じられていたと思うんですが
韓国の観客のみなさんノーリアクションでちょっと怖かったです^^;

なんとなーく韓国の女性受け悪い演出ってのは分かりますが(ばりばりのキャリアウーマンが私生活の恋愛は不器用という設定)
それにしたってしらけかたが何とも居心地悪かったです^^;

イギリスのブラックユーモア(特にフェミニズムに関わる)は2017年イギリス初演のこの作品すら
すでに韓国社会ではアップデート必要そうな印象した...。
韓国は本当にこのあたり敏感!(おおらかというか鈍感な日本と真逆ですね...)

ジェイミー、マーガレット、レイが入室します。

ヘッジ先生いわく父兄からの苦情で大事な息子の卒業式がジェイミーがドレスを着ていくことで
変態ショーになるんではないか、おぞましいのではと心配しているとのことでした。

そのときのジェイミー役グォンさんのビックリしてあどけない表情での「ぼく、変態なんかじゃありませんよ?」という演技と
ギュッと膝のうえで拳をにぎりゆっくり目を閉じるマーガレット役のソニョンさんの演技が
ミュージカルの枠をこえたリアリティーある演技で毎度胸が締め付けられるおもいで観ていました。

どちらもウソのない演技で劇場で観ている人たちを圧倒させ
固唾をのんで見守るという独特の空気をうみだしていたこと忘れません。

一方、怒りをあらわにするレイにヘッジ先生は「失礼ですがどなたですか?」とたずねます。
レイが「私も家族なんです」とマーガレットとジェイミーの肩をなでながら答えると
ヘッジ先生は冷笑しながら「ああ...こういうご家族ね...よく似てらっしゃる」と言います。

その間うつむいたままのマーガレット
大人のやり取りを泣きそうな顔で見守るジェイミー

「要件をまとめます。うちの学校にはナナナという生徒はいないがジェイミー・ニューという生徒はいる。ジェイミー、卒業パーティーに来たいならばほかの男子学生のようにスーツ、ズボンでくること」

とヘッジ先生が言い終わらないうちに
マーガレットが立ち上がり

「それは聞き入れられません。いくよ、ジェイミー」

と毅然とした態度でジェイミーを連れて退出します。
ジェイミーも傷ついた顔で先生を一瞥し退出します。
レイは「◯빡쳐!!(マジむかつく)」と言い捨て退出します。

ヘッジ先生の部屋の前で聞き耳をたてていたディーンがジェイミーに

「人生って面白いよな、な?ナナナ?」と笑っていなくなります。

ディーンが仕返しに親に苦情を言わせたようです。

場面転換、プリティの部屋で怒りをぶつけるジェイミー

「おぞましいだって?よくもナナナをおぞましいだなんて言うよね!ナナナは素敵だし魅力的なのに自分がナナナじゃないから嫉妬してるんだ!」

声を荒げて怒るジェイミーにプリティは

「シー!静かにして。部屋に男子がいるって親にばれたらまずいことになる!」と言います。

このあとの台詞、かなり早くて私のポンコツ耳ではきちんと聞き取れなかったです^^;

「男子?男子だって~?誰がー?僕~?失礼、失礼!◯□#%@☆×₩」←6回とも聞き取れなかった(笑)

とヒートアップするジェイミーに

「うちの規則なの!協力して!(怒)」

とビシッといい黙らせるプリティがかっこいい^^
さすがにシュンと大人しくなったジェイミーが
「部屋、綺麗だね」というと
「あなたみたいにドレスがいっぱいないから」と優しく答えるプリティがまたまた素敵です。

プリティがシンプルなドレスで行ったら?と提案しますが
ジェイミーはそんなのナナナじゃない、ナナナはキラキラしてるものだからと首を横にふります
そんなジェイミーにナナナじゃなく、ジェイミーとして行けば良いのだとさらに説得をします。

そして「なんで私はヒジャブをしてると思う?」とジェイミーにたずねます。
ジェイミーは「お父さんのためでしょ?」とつまらなそうに言うと
「ほら他人はそう思う。じゃあちゃんと私にきいてみて。なんでヒジャブを巻いてるのか。」とプリティ。
「君はなんでヒジャブを巻いてるの?」とジェイミーが聞いたか否かで
プリティはハツラツとした声で「巻きたいから!自分がどういう人間なのか表現できる明白なものだから^^」と答えます。

ミュージカルでパキスタン系移民の女の子が登場するミュージカル
いま迄あったのかなぁ
こういう部分でもやっぱり新しい世代、新しいミュージカルなんだなと感じます。
本当に素敵な作品なんです。

またプリティだけじゃなくファティマもアラブ系でヒジャブをまとってます。
多民族が同じ学校内にいてそこに優劣などない
そういう当たり前な風景を舞台上でみせてくれる作品でもあるのです。

ジェイミーはナナナじゃないジェイミーである自分は醜くて、人に嫌悪される存在だと
ジェイミーとしているのが怖いと体を小さくします。

その瞬間プリティは

「제이미, 너는 숨막힐 정도로 아름다워!!」
(ジェイミー、あなたは息をのむほど美しいよ)

と、まっすぐ褒めます。
ジェイミーはそんなプリティの言葉に悲しげに微笑むだけ。

プリティは続けます
「ジェイミーの名前ってアラブ語だとジャミールニューになるの。ジャミールがどういう意味か知ってる?Beautifulなんだよ。」
ジェイミーは照れくさそうに笑いつつまだ悲しげ。

そしてプリティはIt means Beautifulを歌い始めます。

ほんとーに難しい歌!

曖昧な世界でキラキラひかる美しさ
あなたのよう
いつだって大切にしなきゃ
自分が選んだ道、風がふいてもつきすすむ
純粋で誇り高いあなたみたいに
美しく、美しく

歌詞覚えられなかったのでざっくりした意訳になってます。
プリティはプリティでジェイミーが自分らしく生きようと前をむく姿に勇気付けられ
プリティも自分の道をまっすぐ進んでいて
プリティ自身が気づかないうちに美しいと思っていたジェイミーのように
自分自身も美しい存在だと認識し始める歌なんだと私は理解しました。

イスラム教徒のプリティとアグノスティックであると思われるジェイミー
宗教概念では全く通じあわない対照的なふたりだし
たぶんストレートのプリティとゲイのジェイミーもまた曖昧で対照的なふたりです

更にアラブ語でジェイミーは美しいという意味で
古代サンスクリット語でプリティは愛という意味だそうです

そしてこの二人は同じように社会的にはマイノリティで世界との壁を感じていて
お互いを必要とし、お互い刺激しあい成長をしているのです。

このナンバーでプリティの部屋いっぱいにランプの明かりの星がキラキラ瞬くのですが
この星の演出は一幕のThe wall in my headとこのシーンにのみ登場するのです。

この星の演出意図がまだつかめません。

更に



2020年10月11日
カミングアウトデーである日に発表されたジェイミーのミュージカル映画の公式ポスター

ドラァグメイクをしたジェイミーの目元にブルーの星があるんです。
これは!と思いましたがさてなんなんでしょ(笑)



イギリスで映画公開はもともと2020年10月だったんですがコロナにより延期となり
2021年2月26日に決まりました。
韓国は2022年だとか?(はぁ~??意味わからない)
日本も公開予定だそうです^^

話戻します。

プリティから美しいよと言われ、ジェイミーはポツポツと8歳の(たぶん満7歳)記憶を話します。

お母さんのドレスを着てはしゃいでいたところにお父さんが入ってきて
そのときのお父さんの表情とお父さんが放った一言のせいで自分に自信がもてない、自分が嫌いなんだと告白します。

前向きだと思っていたジェイミーが自分自身を嫌いということに衝撃をうけたシーンでした。
グォンさんの台詞まわしが痛みを伴う言い方だったのが余計にショックだったんだと思います。

プリティはそれでもドレスを買ってくれたり、お花を贈ってくれたんでしょ?
ちょっと変じゃない?お父さんと話してみたら?と提案します。

もやもやしていたジェイミーはプリティに背中をおされるようにして
父親に会いにいくことを決意します。

そして
「もしかしたら、ちゃんと言ったことないかも知れないから言うけど君は女の子になりたい男の子が望む最高の友達だよ」と優しい声でいい
プリティの頬にキスをして部屋を去ります。

そしてプリティは戸惑うような表情をし
It means beautifulのリプライズを歌います

伝えることのない秘密
気を付けなければただ傷ついてしまう
本当のことだけど隠さなきゃ
Beautiful Beautiful
伝えてはならない話
いつか光をあびるときがくるのかなぁ...

こんな感じだったかと(記憶の意訳!)

千秋楽までずっとこのナンバーがいまいち分からず
ん?プリティはジェイミーに好意があったの?と思っていましたが
どうも千秋楽ではそういう印象ではなく
どちらかというと、ジェイミーの父親がジェイミーを応援していなかったことを
薄々勘づいていてジェイミーが真実と向きあうよう促したような
歌にも感じられたのが千秋楽でした。

頭のいいプリティだから辻褄のあわないジェイミーの環境に薄々気付いていたのかもと思いました。
確認したくても閉幕してしまったので
いまだにこのリプライズはジェイミーに好意があったのかもという一般的な意見寄りですが。
でも、そうとも読み取れるウンスさん最後のIt means beautifulでした^^

まだ10代なのにキャリアもありそして驚くほど歌がうまいウンスさん
これから期待の女優さんです!

ジェイミーが父親の家に行きます。

チョグォンさんの凄い表現力のひとつが声のトーン
独特の声質をお持ちですが使い方、聞せかたをよくわかっていらっしゃるようで
その声色ひとつでジェイミーというキャラクターの感情や思考が分かりやすくしっかり伝わってくるのが感動的でした。

このシーンもドレスや花を贈ってくれたジェイミーのお父さん像と
ジェイミーの記憶のなかにあるお父さん像が一致していない状況を
幼いジェイミーなりにお父さんという存在の記憶を真っ二つにわけて認識しているような印象で話されるのです。
純真無垢な声のトーンで話されていて凄いなと思いました。

しかし、父親はドレスを買ったり花を贈ってくれたどころか
「お前、そんなんで恥ずかしくないのか?」と冷たくいい放ちます。

その言葉にたいし
わたしの記憶ではグォンさん劇中でいちばん低い声で

「네, 안 쪽팔려요(はい、恥ずかしくないです」

と答えていて、ここも凄いと思いました。
ずーっとハイテンションの甲高い声で話していたから冷たくズシンと響く低音ボイスに
ジェイミーが急に冷たく凍っていくような印象を与えられました。

また目付きが凄いんですよ...いったい何者なんですか彼は.........。

忘れたくないからなるべく文字にして感じたものを記録しておきたいんですが
あの目付きをどう表現したらよいのか全くわからない...。
哀しい、おぞましい、許せない、軽蔑...
演技でああいう目をする人が世界でどれだけいるのでしょう...。

わたしの30数年の人生であんな目をする人を生で初めてみたし多分この先もあんな目をする人は
グォンさん以外みないんじゃないかと思います。
ていうか見たくないです。怖い。
目が合ったら立ち直れなくなりそうな恐怖です。

そんな怖いグォンさんを相手にするのは新人俳優のソン・チャングンさん
サンドラ役、ジョニー役そしてジェイミーの父親役三役を見事に演じわけていらっしゃいました。

チャングンさんは昨年のDIMFミュージカルスターという新人オーディション番組に出場されていて
低音ボイスが素敵で非常に印象深い役者さんでした。

一回目観劇した時はどっかで見たかただな~と思いましたが二回目観劇中にハッと思いだし感激!
オーディション番組で審査員だったチェジョンウォンさんと元夫婦役だなんて
ご縁とチャングンさんの努力が実となりデビューされたんだなぁと違う部分でも感動しました。

実年齢ははるかーにグォンさんが歳上ですが、しっかりお父さん役を演じられ
ジェイミーを打ちのめす一言

「역겨워(けがらわしい)」

を酷く最低な言い回しで表現されていてチャングンさん憎々しかったです(笑)
でもドラァグ役サンドラはめちゃくちゃかわいい^^

Ugly in this ugly world




冷たくドアがばたんと閉まりジェイミーが

내가 있어야 할 곳...
(僕がいるべき場所)

나 같은 사람들이 있어야만 하는 곳...
(僕みたいな人たちがいてもいい場所)

と歌い出すんですがグォンさん。
うまい~。
グォンさんの所属するグループがバラード歌手グループだからなのかそのあたりはわかりませんが
この歌詞をしっかり観客に聴かせ記憶に残させるんです。
うわぁ(鳥肌)となりました。

この歌詞がカーテンコールで歌うOut of the darkness(A place where we belong)に繋がります。

네가 있어야 할 곳 바로 여기야 그곳
(君がいるべき場所はまさにここ、ここにいていいんだよ)

グォンさんは、ちゃんとふたつのナンバーが繋がるように繊細に歌うんです。
私はミュージカルは全体としてのつくりが綺麗にまとまってる作品が好きで
作品のメッセージを明確にナンバーの歌詞を連結させて表現できる役者さんが好きです。
グォンさんはまさにその好きなタイプでした^^
これができる役者さんは感性が鋭くて美しいなと思います(個人的な観劇スタイルの好みです~)

ジェイミーは自宅に帰ります
父親に「恥ずかしくないです」と言ったときみたいな落ち着いた静かな声で
「それ(ドレス)誰が買ったの?」と母マーガレットに尋ねます。

マーガレットはいつものようにごまかそうとした瞬間

「僕、お父さんに会ってきた。お母さん、ネックレスどこにいったの?お父さんがくれたあのネックレス。売ったの?ドレスのために?他に何をお母さんがくれたの?花も?誕生日祝いのカードも?17年も僕に嘘をついてきたの?」

声を荒らげるジェイミーにマーガレットは

「ジェイミー、お前が幸せであって欲しくて...」とか細い声で答えると

「だからそんな嘘をついたっていうの!こんなドレスいらない意味がない」といい
マーガレットの手からドレスをとろうとすると揉み合ってドレスが破けてしまいます。

泣き出すジェイミー

「こんなんだからお父さんに捨てられるんだよ」と吐き捨て家を出てしまいます。

ジェイミーの言葉をじっくり噛みしめるマーガレット

He's my boy




처음 본 순간 사랑에 바졌지
(初めて見た瞬間愛した)

강해지는 법 사랑하는 법 알려준 너야
(強くなること、愛することを教えてくれたお前)

이 마음에 상처 주고 나를 할퀴고 떠나도
(心に傷を与え私を引っ掻き去っても)

내 몫일 테니 견뎌야 하겠지
(私の役割だから耐えなきゃ)

내 아들
(わたしの息子)

예쁘고 미운 그 아이
(可愛くて憎たらしいあの子)

좋을 때나 힘들 때나 맘 편할 날 하나 없지만 니 곁에 있을게
(良い時だって大変な時だって気持ちが楽になる日なんて1日もないけどお前のそばにいるよ)

내 삶의 이유 너 하나 너 뿐야
(私が生きる理由 お前ひとり お前だけなんだ)

혼자 애써서 뭐 하냐고 말하지마
(ひとり苦しんで何してるだなんて言うな)

제멋대로 구는 남자의 맘 내가 잘 알아
(身勝手な男の心 私はよく知ってる)

저 화려한 불빛 속에 때론 방황해도
(あの華麗な火花のなかでときにはさまよっても)

나의 모든 걸 바쳐
(わたしの全てを捧げる)

너 지켜줄게 내가 내가 너를 나를 나를 너널 위해
(お前を守る、私が、私が、お前を、お前を、お前を、お前のために)

더 자라나도 내 아들
(大きくなっても私の息子)

날 떠나가도 내 아들
(私のもとから去っても私の息子)

지독하게 고집만 세고
(ひどく頑固なだけの)

순수하고 착한 이해할수 없는 사랑
(純粋で優しい理解の範疇をこえた愛)

나의 꿈, 나의 삶, 눈믈이, 웃음이
(私の夢、私の人生、涙、笑い)

널 보면 아프고 행복해
(お前をみたら苦しくて幸せ)

나의 아가 내 사람 내 아들
(私の赤ちゃん、私の宝、私の息子)

素人翻訳なうえにリスニング間違いあるかもですが
このジェイミーという作品で私が一番すきなナンバーの後半部分を訳しました。

このナンバーを聞くたび娘の顔を思いだしたくさん泣きました。
たくさんの方々がぐしゅぐしゅに泣いていました。

このナンバーを最高のクオリティで歌ってくださった韓ミュ界の大女優お二方
淡く脆いこの作品をミュージカルとして拳固な形に仕上げてくださったこのお二方がいてくれたからこそミュージカルとして成立したと私は思っています。
それくらいこのナンバーのパワーは素晴らしかったです。

再演もできれば続投して欲しいお二人です。

傷心のジェイミーが街中をふらふら歩いていると不良にからまれます

華奢なグォンさんだけど倒せそうなマッチョ具合は気にしないようにしないとかなり強そうです(笑)

And you don't even know itのリプライズにあたる歌を歌っていますが
まぁーすごい目をしますよね。
グォンさんの目の奥は宇宙です。いろんな世界があります...。

イギリス版とだいぶ違う狂気をおびたこのシーン
これはグォンさんだからこうなったのか
全韓国ジェイミーがこうなのかきになりました。

暴力をうけるジェイミーのもとにヒューゴがやってきます。

何もかも捨てて逃げたい
父親の言葉が頭から離れられないと苦しむジェイミー
無知な輩の話など無視しろとなだめるヒューゴ

ジェイミーが
「ジェイミーニューの伝説はどんなですか?」と尋ねます。

するとヒューゴは
「昔、昔、他のこよりも10倍早く、10倍も華やかに暮らす少年がいました。その少年は怖いものなどない臆病者ゆえ、天才なのか愚か者なのか、成功者なのか負け犬なのか...なんだ自分の話をしちゃったじゃないか」とさみしそうに笑います。

そんなヒューゴに「おじさんは負け犬なんかじゃないよ、ロコシャネルじゃない」とジェイミー

伝説は伝説だ、この伝説のおわりは今ジェイミーと話しているこのバス停で終わったと
ヒューゴは静かにこたえます

そして

「お前を一度見て、世界を一度見て、その中でお前が生きる世界をみて、目を閉じてあけた先の変わった世界を見て、見えたものがあったのか、だな...。おじさんは、もう賞味期限切れだ。けれどジェイミー、お前は新しい。だからお前はジェイミーNewなんだな、うむ。

そういうヒューゴに困ったような顔をして

「でもぼくは自分のことわからないのに...ぼくはどうなります?ぼくのエンディングは?」というと

「当たりまえだろ。まだ17歳なんだ。これからお前は様々なことを経験していくんだ。伝説を自分で書いていくんだ」

そう笑いヒューゴは去ります。

このシーン、観る人、立場によって感じ方様々だなと思いました。
あたらしい世代から見れば未来はあるし
ふるい世代から見れば過去があるんです

どちらも凄く綺麗なんだなと感じました

公演中にキャストさんが劇中でお気に入りの台詞を選ぶイベントがありました。
宝石箱みたいなキラキラの台詞だらけの作品なのでひとつ選ぶのは大変だったことでしょう^^

皆さんマーガレットの台詞やジェイミーの台詞から選んでいらっしゃりどれも素敵でした。
そんな中チョグォンさんはこのシーンのヒューゴの台詞をチョイスされてました。




お前を一度見て
世界を一度見て
その中でお前が生きる世界をみて
目を閉じてあけた先の変わった世界を見て

さすがだなと痺れました。
かっこいいと思いました。

またこの台詞を選んだことを

다른 누군가가 되어 사랑받기보다는 있는 그대로의 나로서 미움 받는 것이 낫다
(別の誰かになって愛されるよりありのままの自分で嫌われる方がマシだ)

このように仰っていて、ああいろんな視線に揉まれて苦労して生きてきて
今この人は自分らしく生きようと前を向いているから誰にも惑わされない芯が強い綺麗な目をされるんだな~と理解しました。
素敵だと思いますし、だからチョグォンさんのジェイミーがすきなんだと分かりました。

帰宅するジェイミー
バックミュージックはOver the Top
一幕さいごのナンバー、ジェイミーがナナナとしてドラァグデビューするために
ヒューゴたちが歌った歌です

「勇ましく戦いに出ていけ、優雅に戦え」と

ジェイミーは戦いに出たのかな
それともこれからが始まりなのかな...

この部分はまだ理解できませんでした。

家の前でレイが待っていて

「僕にはお父さんがいなくなっちゃった」としょんぼりするジェイミーに

「だね。でもジェイミー、かわりにおばさんがいるでしょ」

と優しくいい立ち去ります。
レイかっこいい♡

ジェイミーの顔の傷に気付いたマーガレットはすぐに手当てをさせます
ジェイミーの顔の傷以上に心が傷だらけのマーガレットなのに...

ジェイミーに嘘ついてごめんね、守りたかったんだと言うマーガレット
愛した人はお父さんたった一人だったのに自分にとってもジェイミーにとっても良い人じゃなかったというと

ジェイミーは「大丈夫だよ、お父さんはいらない。僕にはレイおばさんがいるから」

とさっきレイに言われたことをそのまんま素直にいうジェイミーがほーんと可愛い^^

「ジェイミー、ずっとそばにいてあげられないけど...」とマーガレットがいうと
ジェイミーがすかさず

「お母さん、僕もう17歳だよ。良くない縁だってあるよ。僕、毎朝ゴミ箱にすてるね...ヒールはいてだけど^^」

と言い二人は笑いあいます。

「お母さん、僕が平凡だったらよかったと思う?」とジェイミーが聞きます。
この台詞のグォンさんがまた上手かった...台詞じゃなく、心から聞いてるの...(震える感動)




「ううん、全く。平凡ってなんなの?お前にとってはこのままが平凡じゃない」と答えるマーガレット
※ジョンウォンさんが選んだベスト台詞

マーガレット役お二人この台詞も全く言い方違いました

ソニョンさんは「ううん」の奥が泣いてる
ジョンウォンさんは「ううん」は早くて驚いてる

そのあとの台詞もソニョンさんは劇中いちばん穏やかな声で話し
ジョンウォンさんは頭から否定するようにキッパリ言う

どちらも心を揺さぶる言い方でした。

「僕が平凡だったら卒業式も堂々と行けるしお父さんだっていなくならなかったのに」というジェイミー
お父さんのくだり「レイおばさんがいるから大丈夫」という台詞のときの
まるごと受け売りな言い方と違ってしっかり傷ついてる言い方だったのがまた切なさ倍増でした。
本当にグォンさんもソニョンさんもジョンウォンさんも演技うまい!!!

「お父さんは愚か者だよ。お前はなに一つ悪いことしてないんだからね。こんなに立派な子に育ってるのにぜーんぶ見逃しちゃって。お父さんが気の毒だよ。卒業パーティ行きたいなら行きなさい。ドレス着ていってもズボンはいていっても全部脱いでいってもいい。やりたいようにしな。



ただし"お前"が行きなさい。
お前は何をしても美しいし"マジ尊い♡"んだから」

※ソニョンさんが選んだベスト台詞

嗚咽....劇場内ひたすらうっ...うっ...ぐすっ...ぐすっ...。
こんなかっこいいこと言えるお母さんに私はなりたいです。

ソニョンさんはこの완전 소중(マジ尊い)をグォンさんのワァンジョンソジュゥ~ンな口調で言っていたのが素敵でした^^

2006年に出会ったビリーエリオットは特別な少年でした
そして14年の月日が経ち2020年に新たに出会ったジェイミーニューは平凡な少年でした

1984年のダラムと2017年のシェフィールド
30年の月日は確実に新しい世代が新しい世界を作っているんだなと感じました。

My man,your boy

見ていて、聞いているだけで心があったかくなる歌です。
マーガレットの優しい嘘も劇中一度も見ることないマーガレットの涙や傷も
まだ幼いジェイミーには理解するのは難しいけれどおうちに帰ってホッと出きるのはお母さんがいたからなんだね、ごめんね苦しめてそんな歌です。


***

いくら編集しても二幕3万字でおさまらなかったので中途半端ですがここで中断!続きます!(まさかの三部作)
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