once in a blue moon

.:♪*:・'゜♭.:*韓国で子育て.:♪*:・'゜♭.:*

『お・い・し・いソウル』へようこそ!


あんにょんはせよ

ロンドンで出会ったオトメン韓国人旦那と2014年12月生まれの娘と
ソウル西部でのんびり暮らしています。

小さな幸せを大切に、というのが家族のモットー。


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ケンジントン公園のピーター・パン像

2013-03-14 | ピーター・パン


私にとって、かけがえのない場所ー
それは、間違いなくケンジントン公園です。



特に4月末からのケンジントン・ガーデンの様子は
新緑がキラキラ輝き、もっとも好きな光景が広がるのです。

旅行をしたときは、とっても寒い春であったので
私が暮らしていたときほど緑はなく、若葉がひょっこり顔を出したくらいでしたが…^^

                   

アルバート公の銅像を背にして、私の「大好きな男の子」に会いに行きます。
このようなショットで映画「ネバー・ランド」でジョニー・デップが歩いていました。
ジョニー・デップ…パイレーツ・~シリーズに出演するまでは
知る人ぞ知るイケメン俳優でしたが、あっという間にファンが増えましたね^^
学生の頃は、ほんの一部の友人しか知らないオカルト映画俳優(笑)のイメージだったのに。



アルバート公を偲ぶ印は、銅像以外にもあります。



ロンドンだけにいえる事ではなく、ヨーロッパ全体として
空の色はクリアなブルー、そして緑が爽やかなグリーンです。
ブロッコリーみたいなモリモリしたアジアの緑も好きですが
ヨーロッパのフレッシュ・サラダみたいな緑もなかなかです。



ロンドン暮らし1年の中で、もっとも長い期間いた場所が
ここKensington Gardens
ヒーリング・スポットという場所があるならば、ここだと断言できるほど私には大切な場所なのです。



夏場は、新聞紙をしいて(朝夕のフリーペーパーを街の至る所でもらえます)
スーパーで買ったサンドウィッチをほお張りながら
読書を楽しんだり、妄想(?)に耽ってはこの清々しい空気を存分に味わいました。



空を見上げると、真っ青なお空。
突き抜けるような、クリアな空は心の中をからっぽにしてくれます。

そうして、美しい空と緑に癒されること10分ほど…



「少年」はいつも、この場所で待っていてくれます。

1912年5月1日。
時の人気舞台作家ジェームズ・マシュー・バリーはここケンジントン公園に
知人の息子さんをモデルに「ピーター・パン」像を建てました。

ピーター像のモデルとなった少年は、デイヴィス夫妻の4男マイケルです。
ちなみに「ピーター・パン」のストーリー前身となる「小さな白い鳥」に登場する
小説の語り手「私」はバリー自身で
その会話の相手役であるデイヴィッドはデイヴィス家の長男ジョージです。
ピーターと言う名は、3男ピーターから。

ウェンディの家族は、デイヴィス家がモデルとなっていて
デイヴィス家があった場所も、ノッテイングヒル方面にあるので
ピーター・パンファンの聖地のひとつとなっています(過去に訪問経験があります)

                   
※ 写真はGOSH、jmbarrie.co.ukより承諾を得て掲載しております。無断での使用はご遠慮ください

写真の少年が、ピーター・パン像のモデル「マイケル・デイヴィス」です。
彼は、特にバリーに可愛がってもらい
両親が亡くなった後は、バリーの養子になります。
しかし、作家を目指して大学へ進学した後に、自殺と思われる死が彼の人生を
あっけなく終わらせてしまいました。

デイヴィス5兄弟とその母親シルヴィアを愛しながらも
長男ジョージは第1次世界大戦で戦死、3男ピーターは鉄道自殺、4男マイケルは溺死
バリーは次々と大切な人たちを亡くし、失意のどん底だったそうです。



1912年から2012年へ。
ちょうど100年が経った年に、ここへ来られたことへの感謝の気持ちを忘れたくありません。

私にとってこの場所は永遠であり、はじめてピーター・パンを読んだ日に抱いた感情を
唯一思い起こしてくれるーバリらしい表現をするならば
心の引き出しの奥に大切にたたんであるその感情を広げて眺めることの出来る場所なのです。

                   

ピーター・パンのお話は、2つあります。

ひとつは、世に知られる「ピーター・パンとウェンディ」
もうひとつは、前者より前に書かれたピーターとウェンディの前身となる少年ピーターと少女エイミ。
ピーター&ウェンディに対して、ピーター&エイミーはひどく幼く
もっと物悲しさが残るストーリーです。

何せ、テーマが「人生にチャンスは2度はない」…ですからね^^;
本当に残酷なまでにセンチメンタルなお話です。

それをどうにか、肯定なのか否定なのか…したい人が
公式的に書かれた「ピーター・パン」の続編が「ピーター・パン・イン・スカーレット」
これに関しては、とても複雑な感想を抱いてしまいますが
いちファンとして、ひとつの解釈として描かれていると認識しています。

「小さな白い鳥」版でも「ウェンディ」版でもピーターというこどもが
永遠にこどもである「理由」となった「きっかけ」の事柄を
公式続編版では子供に戻ったウェンディが静かに理解し、ピーターに諭します。
その件は、「大人になった」私にはなんとなく納得できるものでした。
そして、そうであって欲しいと願います。

                   

きっとウェンディと同じように「母親」になったら
また印象は変わるのかも知れません。
わたしは、ウェンディと同じくらいの年からこの小説を読み続けていて
そのたびに感じるものや、分かってくるものも、分からなくなるものも違っているので…。



あまりにも有名すぎて、でも実は知られていない「ピーター・パン」というお話。

ただの御伽噺と一蹴するには、少々もったいないものであると思います。
もし将来のこととか、就職のこととか
そういう事を考えずに趣味として進学することを選んだとしたら
わたしは、間違いなく英文学を専攻し特にバリーの作品について研究に没頭できたことでしょう。
でも、好きなものは趣味程度が一番なのでネ♪
ピーター・パンについては論文が書けるんじゃないかといつも思います(笑)



あ、ピーターの影法師!

やんちゃなピーターの影法師は、ピーターの身体から離れて
ウェンディ達の寝室で逃げ回ります。

ようやく、捕まえたものの「男の子」だから影法師のくっつけ方が分かりません。(←石鹸で頑張る 笑。)
癇癪を起こしたピーターは、やがてシクシクと泣き出します。
その泣き声で目覚めるウェンディ。
彼女は、ピーターよりも「知っている」事が嬉しくて
少し「お姉さん」ぶってその影法師を縫い付けてあげることにしました。

そこから、冒険のはじまり。



ピーターのそばには、ティンカー・ベルという妖精がいます。
この妖精の誕生のエピソードはひどく素敵です。

「ね、ウェンデイ、最初に生まれた人間の赤ちゃんが、初めて笑い声を立てるとね
その笑い声が幾つにも小さく割れて、みんなそこいらじゅう跳ね回るようになるんだよ。
それが妖精のお誕生なんだ」

ピーターいわく、みんな一人ずつ妖精はついているーハズなんだって。

ハズ。

「うん、いないのさ。それはね、今のこどもは何でも知っているだろう。
だからすぐに妖精を信じなくなってしまうんだよ。
それで子供が『妖精なんているもんか』なんて言うたびに、
どこかで妖精が一人ずつ倒れて死んでいくんだよ」

このエピソードを始めて読んだときに「しまった!」と後悔した幼かった私^^

                    

少し「ピーター・パン」のエピソードをご存知の方なら
妖精ティンカー・ベルがピーターを守るために毒を飲み瀕死の状態になるシーンに覚えがあるはず。

倒れこんだティンクは、低い声でピーターにこういいます。

あたしは、また元気になれると思うわ。
もし、小さな子供達が、妖精というものを信じてくれればね、と。

そこで、あたりには子供ひとりいないのにピーターは手を広げて呼びかけます。

「きみたち、信じるかい?」

ピーターは、「みんな」に向かって呼びかけるのです。
今は「夜中」なのに。
でも、こどもたちは夢の中ではネバーランドの夢を見ているはずです。

そして、更に子ども達に向かって叫びます。

「もし、君たちが信じてくれるなら」

寝巻きを着ている男の子や女の子、籠に入った裸の赤ちゃんにまでです。

「手をたたいてください。ティンクを死なせないで下さい」

大勢の子供が手を叩きましたが、しない子もいました。
しーっというひどい子もいたようです^^;

このエピソードは印象的なシーンなので、覚えている方も多いでしょう。
まさに、「舞台」であった作品らしいシーンです。

映画「ピーター・パン」ではこども達が歌うように
I do believe in fairies, I do, I do!!」という演出で
それは、夢を見ている子供だけではなく無意識におとなの中に残っている「こども心」に触れ
ウェンディの両親や叔母さんが口走ってしまうのです^^
この演出はすごく好きです!



冬になると凍ってしまうサーペンタイン池。

この先の「島」で鳥と暮らした赤子のピーターです。
人間でもない、鳥でもない。

礼儀を重んじるフック船長は、自分と戦っている相手は悪魔かなんかだと思っていただけに
紳士的な態度で戦う姿のピーターを見て、がっかりします。
そして、こう尋ねます。

「パン、きさまは一体だれだ、何者なのだ?」

すると、ピーターは答えます。

「ぼくは青春さ、喜びさ」

でまかせです。

「ぼくは小鳥だ。卵の殻を破って出てきたものだ」

これほど、バカげた答えをフックは礼儀の真骨頂と確信し
そうして生きる望みを失います。
フックは心が永遠に冷たくなる前に
一度だけでいいからピーターが礼儀知らずの行動をとるところを見たいと望みます。

意気消沈したフックは船べりに上がります。
そして、ひらりと空中をとぶピーターに最後の望みを伝えます。
それに答えるピーターは
剣で突き刺すのをやめて、足で蹴りました。

「この礼儀知らずめ。」

とフックは嘲笑うように叫び、ワニのいることろへ落ちていきました。
これが、フックの最期。

ジェイムズ・フックよ、英雄ならずとは必ずしも言い切れぬ男よ、いざ、さらば

とても好きな一文です。
フック船長がなぜ悪役でありながらも憎みきれないキャラクターであるかを
如実にあらわしている文言であります。



ピーターは自分自身がいったいだれで何者なのか少しも分からない

それが、ピーター・パンという少年の正体、それだけなのです。
この一文が、わたしにとっての永遠のテーマ。
分かりそうで、分からない。
シンプルなのに、むつかしい言葉などひとつもないのに掴めない文章
それが、私がピーター・パンに惹かれつづけている最大の理由なのだと思っています。

その夜、ピーターは泣きながら眠ります。
いつも見る夢、それは…。

サーペンタイン池に鳥たちがプカプカ浮いている姿をみるたび
そもそもピーター・パンとは…と考えてしまいます。



可愛らしい赤ちゃんがヨチヨチ歩いていました^^
ピーター・パンファンなら鳥と幼児がサーペンタイン池前でたわむれている姿に感動してしまうでしょう。



ウェンディはやがて大人になり、飛ぶことを忘れてしまいます。
そして、ジェーンという娘が生まれます。
彼女は、春の大掃除の時期にピーターが迎えに来てネバーランドへ出かけていきました。
そんなジェーンも、大人になりマーガレットという女の子が生まれます。
気まぐれなピーターがある春の大掃除のときにおうちにやってきて
マーガレットをネバーランドへと誘うのです。
こうして、生まれてくる女の子が次のピーターの「お母さん」になります。
それは、いつまでも、いつまでも続きます。

子どもたちが、陽気で、無邪気で、身勝手である限り、いつまでも、いつまでも、いつまでも

これが、小説「ピーター・パンとウェンディ」の締めくくりです。



ピーターはいつだって、ここにいます。
きっと、私がおばあちゃんになっても。



いつものベンチに腰掛けて
また、ピーターと向かい合える日が来るでしょう。

だって、100年も前からこうしてあるのだから。








大好きな、ピーター・パン。
離れるのは、とても惜しいけれど
緑のトンネルを抜けて、そろそろネバーランドから抜け出す時間です。



噴水のある出入口付近。
ロンドンという都会のど真ん中なのに、高層ビルが見えないのどかな風景。



写真の右上のほうにちいさな飛行機が映りこんでいるのが分かるでしょうか?^^
ここは、飛行機がとんでいる様が見られるスポットなんですよ♪



ケンジントン公園。
何度訪れても心が洗われるような美しい景色です。



ロンドン旅行、ついついミュージカルにティープレイスでアフタヌーンティー、ショッピングと
定番コースに陥りやすいですが、こうして公園を歩くのも最高ですよ^^



公園の芝生の上でランチは最高です!
夏のシーズンは、特にロンドンっ子がこぞって日光浴に励むので
人も多いけれど、にぎやかで楽しいこと請け合いです!

私たち夫婦は、将来またイギリスで暮らす日を夢見ています。
それはいつなのですか?と時々ご質問いただきますが
そう近い将来ではございません。

私たちは「小鳥」ではないので。
そう簡単に、窓から飛びだてないのです。

でも「ここ」へ戻る日が来ることを楽しみに
いまの生活を楽しんで送るつもりです。

そして、またバリーの故郷キリミュアへ行きたいです。
いつか過去に訪れたキリミュアの街の様子をブログでアップできたらしますね♪



ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
また、ここ最近ランキングの応援をたくさん頂くようになりました。
特にこだわりのないブログですが、こうして応援を頂くことは光栄なことです。
しばらくは、ソウル生活ブログにイギリス旅行記、フランス旅行記、香港旅行記と
ごちゃまぜブログが続きますが、変わらず応援いただけたら嬉しいです^^



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戯曲「ピーター・パン」初演の劇場 デューク・オブ・ヨーク劇場

2012-08-09 | ピーター・パン


徐々に日も暮れ始めて、街に明かりが灯されると
また違った美しさを見せるロンドンの街です



トラファルガー・スクエアから、北向きへのぼっていくいくつかの道に
St Martin's Lane(セイント・マーティンズ・レーン)という割と細めの通りがあります。



そこには、1904年12月27日にかの有名な戯曲「ピーター・パン」が初めて公演された
劇場「Duke Of York Theatre」があるのです。

                  

この時に、永遠に大人にならない少年「ピーター・パン」を演じたのは
舞台女優ニーナ・ブーシコー。
これより、今日までピーター役は女優さんが演じることが伝統として受け継がれております。
唯一、公式的に「本物の少年」がピーター・パン役を演じたのは
初演100周年記念で製作された映画「ピーター・パン」のみです。


また、フック船長とウェンディの父ダーリング氏がひとり二役で演じると言うものも
この初演のときから続いております。

                   

初演以降何度も再演されることになる戯曲「ピータ・パン」
1904年から何度も何度も書き直されて
当時の正式な題名は

「Peter Pan; or, the Boy Who Wouldn't Grow Up」(ピーター・パン あるいは大人になりたがらない少年)

最初は3幕でしたが、書き直し、書き直しされ現在の形になり
1928年に5幕という形で出版されました。



今日、多くの人々に親しまれている「ピーター・パン」は原題「Peter and Wendy」の形であり
もちろん、この戯曲とはいくつかの設定や結末も変わってきます。
興味のある方は、「白い鳥版」、「ケンジントン版」「ウェンディ版」「戯曲版」をそれぞれ
読み比べてみてください。

ピーター・パンファンにとって、ここDuke of York's theatreは聖地そのものです。
ここでの公演が成功したからこそ、何度も再演され
そして出版されるまでになったからです。

戯曲「ピーター・パン」は私が帰国した2009年の夏に公演されました。
とても幸せなことに、私が滞在した年(2008年~2009年)は演劇・ミュージカルの話題作続きであったために
本当に多くの作品を鑑賞する機会に恵まれたのですが
この「ピーター・パン」だけが叶うことなく、いまだにステージの上のピーターを見る事ができていません。
いつか、私にも見る事ができるといいなぁ…。




おとな買いした、イギリスのクリスプス(ポテトチップス)



こちらもM&Sの商品。
脂肪分カットのソルト&ヴィネガー味!



厚切りポテトなのですが、いまいち美味しくない
もっと酸っぱいほうが私は好きかな?



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ケンジントン公園の「ピーター・パン像」とセント・ジェームズ教会の「ピーター・パンのステンドグラス」

2012-06-20 | ピーター・パン


2件の「ピーター・パン」作者の家を巡った後は(その1)(その2)
いよいよピーター・パン像と再会です



どーんどん薄暗く、陰気くさい雰囲気になってきた…

This is London(これぞロンドン)

な、お天気です
冬の大半がこんなどんより暗いお空です。

わたしは、イギリスが大好きで大好きでたまらないので
こういうお天気になればなるほど「はぁーイギリスにいるわぁ」とウットリしていましたが
イギリス人と結婚されて、イギリスで暮らさなければならない
在英のお友達からは「そのモチベーションが羨ましい…」と言われました…

でも、分かります。
わたしも、韓国暮らしに対してはイギリスに対してほど
たっかーいモチベーションもありませんし、粛々と暮らすのみです
韓国ごはんはおいしいし、ステキな伝統文化もありますが
イギリスのように、空気に触れているだけで幸せ~とは思えないのは…悲しいかな。

きっと、イギリス暮らしなんぞ今頃していたら
テンションあがり過ぎて、頭おかしくなっていたかも…



しばらく歩くと。。。

キャー、ピーター!!!!!!!!!!!!!!!!

何十回、何百回、何千回ここに来ても、私はきっと満ち足りた幸せな気持ちになれます。
この銅像があったからこそ、私はイギリスを認識し、いつか訪れることを目標に掲げ
そして、いまの私があるんだと思います。

7月に日本へ帰るので、地元の図書館へ行って
私が何度も何度も借りた本を探しに行ってみようかなぁ…。

あの本のあとがきにこの銅像の写真がなかったら、私の人生はもっと違っていたはず。

                   

ヒトツだけ言いたいのは、ディズニー映画の「ピーター・パン」は別物です。
いい意味でも悪い意味でも原作の中にある
毒気が抜けたものがディズニー映画「ピーター・パン」です。

もし、ピーター・パンの原作を読む時間がなければ
どちらかというと、2003年公開の実写版「ピーター・パン」を見るほうが良い気もします。
これも果てしなく違うといえば違うのですが
ディズニー映画よりは、原作の随所に見られる毒気が残っています。

ただ、ピーター・パン役の男の子は公式的には初の男の子が演じるということで
(演劇のピーター・パン役は大人の女性が演じるのが伝統です。)
ピーターの幼稚さは表現できているものの
どん底に冷め切ったピーターの影の部分はちっとも表現できていないので
純粋なピーター・パンファンとしては「違う…」ですが
こればかりは、愛されて恵まれて育っているリアルな男の子には表現できないものと
割り切ってみております。

原作の中ではかなり幼い、乳歯が生えそろったくらいの年齢の子がピーターですが
映画ではちょうど一般的な認識の13歳くらいの子が演じています。
だから、やっぱりチョット違うかなぁ…。

                   

ウジュンが去年、ハングル版「ピーター・パン」をプレゼントしてくれました。
ようやく、中級に入れるレベルまで韓国語を勉強したので
7月からはハングル版ピーター・パンを読もうと思っています。

                   

誰のイタズラだろう?
リスがお花持っています!可愛い!



サーペンタイン池には白鳥やカモがいっぱい!

ちなみに、ネバーランドはサーペンタイン池の先にある島というのが
オリジナルの設定でした!
赤子だったピーターはそこで鳥と生活をしたんですよね。
この頃のピーターは、とてもおぼろげでいじらしいです。

大好きなピーターとの再会。
しかし、ついには雨が降ってきたので、残念ながら退散

翌々日にリベンジして、ピカピカの朝に会いに行ったので
後日また記事にします


【Kensington Garden's Peter Pan stutue】

Map :Here()
How to get to : 地下鉄Central Line Lancaster Gateより徒歩10分






                   

ケンジントン公園を出て、向かった先はパディントン(Paddington)に程近い
セント・ジェームズ教会。

こちらには、ピーター・パンのステンドグラスがあるのです!

                    

とても静かな小さな教会なので、観光地らしさは微塵もありませんが
こうしてピーター・パンのステンドグラスがあることが
ファンとしては嬉しいんです



卒業した高校にも礼拝堂があり、ステンドグラスがキレイでした。
思えば、この頃からステンドグラスを見るのが好きだったなぁ。
ステンドグラスは、その場所場所でまったく異なった顔や色を見せるので
旅行先で訪れる教会のステンドグラスを探すのも
ひとつの楽しみです

                   

イギリスは、英国国教会というカトリックとは事実上異なった教会があります。
その教会誕生の原因はヘンリー8世の離婚問題なんですが
英国史の中でももっともドンロドロの、メロドラマ顔負けの愛憎劇なので
興味のある方は、ご自身でお勉強してみてください

ちなみに、映画なら「ブーリン家の姉妹」あたりが凄いです。
その娘、バージンクイーンの異名を持つ「エリザベス」は別な意味で凄いです
ケイト・ブランシェットがくぁっこいいー!

ドラマなら「チューダーズ」がオススメです。
笑っちゃうくらいドロドロなので、アジアにはないドロドロに私ははまって見てました

時代劇好きなら、ぜひ見てね!






【St. James'S Church in Paddington】

Address :St James’s Church, Sussex Gardens, London
Map :Here()
How to get to:地下鉄Central Line Lancaster Gate駅より徒歩5分


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「ピーター・パン」作者 ジェームズ・マシュー・バリーの家 @クイーンズウェイ

2012-06-18 | ピーター・パン


Central Lineに乗って向かった先はQueensway(クイーンズウェイ)
小さな駅ですが、階段を上ったり、リフトを使ったりと
けっこう面倒くさい駅だったりします



はじめてイギリス旅行をしたときに、ここQueensway駅で心が折れたおぼえがあります
それほど、狭く深く地下にある駅ということ!



平日のお昼の時間は、本当に静かな駅。

さて、私たちは「ピーター・パン」の作者James Matthew Barrieが
1902年から1909年の間に暮らした家に向かいました。



どんどんお天気が悪くなって、暗い写真になりますが
お付き合いいただければ、幸いです



こちらには、ブルー・プラークと呼ばれる銘板があります。
このBlue Plaqueは、イギリス全土にあるもので
古きよきものを大切にする国ならではのステキなものです。

このプラークがあるのは、偉人の生家やかつて暮らした場所などにあり
街を歩けば、本当にあちらこちらにこのプラークを見ることができます。
まさか、こんなところまでという場所にもブルー・プラークがあるので
ロンドン散策の際は、是非ともブルー・プラークを探しながら歩いてみてください



バリの仕事場は、この茶色のレンガの壁の後ろにあったそうですが
1960年台に取り壊してしまったそうです。
よく見えませんが、いまは庭なのかな?

ここで、いま現在、世界に知られることになる「Peter Pan」の元となる話が
執筆されたといわれています。

                   

私にとって、「ピーター・パン」という作品は運命の出会いでした。

年を重ねるたびに、感じるものが変わっていきます。
ある時、わたしはウェンディにもピーターにも感情移入ができなくなりました。
それまでは、一緒に鳥になれたのに。
この子たちを、遠い記憶の中にある友人のように感じるようになった時のショックは
いまだに忘れることができません。

よく「ピーター・パン」を知らない人が
「ピーター・パンが好き」「大人になるってイヤ。ネバーランドへ行きたい」と
冗談めいて言う人がいるのですが、私はどうしてもそうは言えません。

年を重ねるたびにピーターを愛しく思うばかりで
彼が頑なに成長を拒む理由が痛々しく思うばかりで
ウェンディのように、ジョンやマイケルのように小鳥のごとく窓からすべてを放り出せるほど
無邪気で、純粋で、そして残酷なことはできません。

知らないからこそ、冗談で言っていると分かってはいるのですが
私から見た「ピーター・パン」の世界は
ひどく寂しく、ひどく愛情にうえた世界です。

だから、大人になったウェンディの気持ちが痛いほど分かります。

もう、2度と鳥には戻れない気持ちも。
ピーターを哀れに思う気持ちも。

                   

バリは、母を思い、シルビアを思い、デイヴィス兄弟を思い
…そして13歳で生涯の幕を閉じた兄を思い
「永遠に大人にならない少年」を生み出したのでしょう。

ピーター・パンというキャラクターはこれらの人々との出会いにより
偶然的に、でも必然的にうまれたキャラクターで
その骨格はバリ自身であると、わたしは感じます。


※ 写真はGOSH、jmbarrie.co.ukより承諾を得て掲載しております。無断での使用はご遠慮ください

この写真は、ケンジントン公園でマイケル・デイヴィスとピ-ター・パンごっこをしている
ジェームズ・マシュー・バリの姿です。
もちろん、マイケルはピーター・パン、バリーはフック船長役です。
すごく、楽しそうで、特に大好きな写真のひとつがこの写真です。

ちなみに、ケンジントン公園にあるピーター・パン像はマイケルがモデル。
バリーはマイケルの父母がなくなった後
後見人となり、作家志望であったマイケルをオックスフォード大学へ進学させます。
しかし、20歳のときにマイケルは溺死。
それは、かなりバリーの心を打ちのめす事だったようです…。



【James Matthew Barrie’s London House in Bayswater】

Address :100 Bayswater Road , London
Map       :Here()

  

ちなみに、こちらが当時、バリが暮らしていたおうち。
※ 写真はGOSH、jmbarrie.co.ukより承諾を得て掲載しております。無断での使用はご遠慮ください。

やっぱり、ちっちゃい
すごく小柄だったといわれるバリーですが、それにしてもちっちゃい家
でも、スコットランドにある生家はもっとちっちゃかったので
それに比べたら、豪邸かな…?



ちなみに、コチラの写真ではありませんが
バリは、この近くの小さなゲートからケンジントン公園へ毎日通ったといわれております。
小説「ピーター・パン」に登場する乳母がわりの犬ナナのモデルとなったボーソスを
よく公園に連れて行ったとか。

次回は、いよいよケンジントン公園の「ピーター・パン」像と再会です。
もう少ししたら、おいしいロンドンごはんネタも紹介します



                   

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「ピーター・パン」 作者ジェームズ・マシュー・バリの家 @グロースターロード

2012-05-23 | ピーター・パン


わたしが、ロンドン旅行も生活をするにもこだわった事のひとつが
西ロンドンで寝泊りする、ということでした。

特に初めてのロンドン旅行をした2006年は、その思いが強かったと思います。
その後、イギリスで暮らすようになっても
「やっぱりウエストロンドン!」とこだわった理由は治安上の問題もありますが…。

私たちが滞在したサウス・ケンジントンは、非常に裕福な方々のお宅が多く
下町のロンドンの家並みとはまったく違います
およそ、100年ほど前に名声を手にした舞台作家もまた、このあたりに居を構えた時期がありました。



ケンジントン&チェルシー地区にあるグロースターロード(Gloucester Road)に
ピーター・パンの作者ジェームズ・マシュー・バリ(James Matthew Barrie)は
1895年~1902年までの7年間暮らしたそうです。

アクセス方法は、地下鉄サウス・ケンジントン駅、グロースターロード駅からも徒歩圏内です。
いずれも10分ほどで行けます。
付近のお洒落な邸宅を眺めながら、行くのもまたいいですよね



バスストップもあります。
こちらは、GE表示、アールズコート、ウエストブロンプトン方面へのバスストップですが
430番、C1番のバスが止まります。
C1は、ヴィクトリアからホワイトシティ間を結ぶバスで中心部に近い西ロンドン旅行には
けっこう便利なので、覚えておくとよいかも
ロンドンはバス利用が、一部セントラル区間を除きオススメです
トラベルカードなら、乗り放題ですのでたとえ次のバス停が見えていてもガンガン乗りますよ~



目的地のお宅へ行く前に、通りかかったお宅。



藤の花が美しくて、オシャレ。
ロンドンの春は晴れれば、それはめいっぱい光り輝く美しい街ですが
雨の日は雨の日で、植物の瑞々しさが際立って、清らかな気持ちになります。
今から、オリンピックまでの期間が一番美しい季節だなぁ…

さて、目的地に到着。

こちらが、スコットランド作家James Matthew Barrieのかつての家。
舞台女優だったメアリ・アンセルと結婚をした当初暮らした場所です。



かつて、イギリスのニュースでこちらのお宅の買い手が見つからない!という
ニュースを読みましたが、いまは老夫婦が住まわれているようでした。
本当によかった…。



イギリスでは、歴史上の重要人物がかつて暮らした場所には
ブループラーク(Blue Plaque)という銘板が家の外壁のどこかにかけられているものですが
こちらのグロースターロードのお宅にはないです。
後日ご紹介するお宅にはあるので、そちらで詳しいことはお話しますね



バリは、この家で「小さな白い鳥(The Little White Bird)」という作品を執筆します。
ピーターという少年は、まだ生まれたばかりの赤子として小説の脇役で登場します。
この脇役でしかなかったピーターがいずれ、世界中の人々に知られるほど
有名な少年になろうとは、この家で小説を執筆した頃のバリは思いもしなかったことでしょう。

この話は、バリの個人的な感情が非常によく読み取れる作品で
モデルは、ピーター・パン誕生のきっかけのひとつとなる少年一家の母親と長男です。
ご興味のある方は、だいぶ美化されているし、時系列も人間関係も違う
ジョニー・デップ主演「ネバーランド」の映画をご覧いただければ、よろしいかと思います。

もちろん、バリの幻想的で淡くやさしい(そして、感傷的な)文章が印象的な
「小さな白い鳥」も読んでみてください。



こちらのお宅の情報はすべてGOSH(グレートオーモンドストリート病院)より頂いております。
ご存知の方も多いかと思いますが、ピーター・パンに関する収益は
「金額を公表しないこと」を条件に、ロンドンにあるこの小児病院へ全額寄付されております。

バリに関する情報、写真、文章の使用は
当ブログでは、2011年2月末にGOSH及びjmbarrie.co.ukより非営利目的として承諾を得ております

こちらの住所も、jmbarrie.co.ukより教えていただいたものですが
現在、老夫婦がお住まいということもあり、住所は伏せさせていただきます。
個人的にメールでお問い合わせいただければ、お知らせします。
(または、直接jmbarrie.co.ukへお問い合わせ下さい)

※ 私が撮影した写真は、blog.goo.ne.jp/onceinabluemoon_2010に著作権は既存しております。

バリの第1のお宅への挨拶も終わり、次の目的地へ向けて
430番のバスに乗り込みました
やはり、ダブルデッカー(2階建てバス)なら、2階の一番前の席がオススメ



お、陽が出てきました



この日の天気予報は、雨。
しかし、イギリスの天気予報なんて役に立ちません
1日の中で、すべての天気があるようなものですから
そういうわけで、イギリス旅行には折りたたみ傘は必須です(しかも頑丈なもの)



平日のセントラル外を走るバスは、人も少なく気持ちがよいので
イギリス在住中は、特に目的地は決めずに
バスに乗り込んで、車窓観光を楽しみました。
おかげで、ロンドンのバスはかなり乗りなれました



バス乗車の経験の少ない方に、バスの乗り方をご紹介。
まずは、バスストップで目的地へ行くバスか確認してください。
目的地をインデッックス形式で調べられるので、非常にわかりやすいです。

バスストップに間違いがないか確認したら、バスが来るのを確認して下さい。
場所によっては、電光掲示板もあります。

バスが来たら、手を車道側に横に伸ばし「わたし乗りたい!」アピールをしてください。
そうしないと、止まってくれない時もあります。
そうしても、止まってくれない時もありますし
理解しようと思わないでください、イギリスなんで

乗車口は、前から。
運転手さんのところにオイスターカードをタッチする場所があるので
ここでしっかりタッチして(しないと無賃乗車と思われて激昂されます←恐ろしい)、
後は飛ばされないように(ハリポタ映画のナイトバスがいい例!)
しっかり手すりにつかまりながら、座ればOK

降りるときには、再度タッチは必要ありません。



そういえば、このバスに乗っている間に
ピーター・ラビットの作者ビアトリクス・ポターのブルー・プラークも見つけました。
ピーター・ラビットの絵が描かれているかわいいプラークでした
何度も乗っていても気づかないものですねぇ。
コレだから、ロンドンのバスは面白いです
ビアトリクス・ポターもこのあたりで生まれ、結婚するまで暮らしていたそうですからね。
生家だったのかなぁ?



ロンドンのあちこちで藤の花が咲いていて、とっても美しくため息が出ます!
右を見ても、左を見てもこの界隈のおうちは素敵なおうちが多い
イギリス好きにはたまりません



さて、そろそろ目的地に到着です
ヒントは…

Fifty years happiness. How long is fifty years?

のセリフで始まる、あのシーンのロケ地の一部です

*いつも遊びに来てくれてありがとうございます*
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