てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

Never give up.

2011-06-21 17:41:00 | 農事
 天気予報の「明日は梅雨の晴れ間となるでしょう」とは裏腹に、深夜には篠突く雨音で一度目が醒めたほど。
 ところが明けると前日の予報通り束の間の梅雨の晴れ間が訪れた。「梅雨空にギブアップ」とつい弱音を吐いた途端に、祈りが天に通じたのか。案ずるより産むが易しというが、まさしく千載一遇のこのチャンスを待望していた。

 朝から除草剤散布の準備万端整い、雑草に着いた水滴が乾くのを見届けて11時過ぎから作業を開始した。
 田圃がぬかるんでいるため、いつもの長靴を地下足袋に履き替えての作業で、踏ん張りが利かず疲れも一入だったが、4時間ほどで無事に終えた。

 一時は万策尽きた最悪の時を想定し、3年前の悪夢が蘇ったが、今日のように「捨てる神あれば拾う神あり」と感謝しつつ、如何なることに遭遇してもNever give up!の精神を忘れてはならないと自分に言い聞かせた。


草ぼうぼうとなり除草剤を散布直後(2008年6月17日)

3年前よりは増しな除草剤散布直前(2011年6月21日)

でもこの辺りの草が酷い

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梅雨空にギブアップ

2011-06-20 13:34:00 | 農事
 梅雨真っ直中とはいえ今年は入梅が早かった上に、活発な前線の影響で太平洋側では断続的に激しい雨が降っている。特に九州では今月10日以降に降った雨の量が1,200㍉を超え、この10日ほどで平年の年間雨量の半分近くが降った地域もあるそうだ。

 当地でも長期間雨の日が続いており、乾田直播き農法をとる農家はお手上げ状態。24日の田圃への配水開始を前に、除草剤散布のタイミングを逸し、どこの田圃でもかなりの雑草が見受けられる。

 小欄「2008/7/2 田草取り」で書いたが、この年は除草剤散布のタイミングをまずったばかりに雑草に覆われ惨憺たることになった。元の田圃を取り戻すまでに3年を要するとの言葉通り、徐々に改善し今年こそはと心して取り組んでいたのだが、ここで躓いてしまった。

 天気予報では今週一杯ぱっとしない天候が続く。かくなる上は、24日から増水し出しても田圃の取水口に栓をして水を張るのを先送りして、その間に除草剤クリンチャーバスMEを散布(ノビエ5葉期まで有効)するしかない。ただ、散布後6時間以内に雨にあうと薬が流れ効き目がない。
 また残るもう一つの策としては、ひとまず取水をした上で水の出入りを止めて、「顆粒イネグリーンD」を散布するかだ。この方法での有効対象はノビエ3葉期までなので、果たしてその頃の雑草に奏効するかどうかは確証がない。
 天気予報とにらめっこし、恨めしげに天を仰ぐ毎日である。
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アンズ&すもも

2011-06-19 15:44:00 | グルメと料理
 
アンズ                すもも

 小欄「2011/6/7 アンズ」で書いた2本のアンズの木だが、実は1本は「すもも」だった。それというのも昨日剪定に入った庭師さんから教えられて初めて気付いた始末である。
 そもそもアンズとすももはよく似ておりチョット目には見分けがつきにくい。しかし、仔細に見比べると一目瞭然、果実に毛のあるものがウメやアンズで、毛のないものがすもも。

 すももは大きく分けて、中国原産の「日本すもも(プラム)」と、ヨーロッパコーカサス原産の「西洋すもも(プルーン)」の2つに分類され、それぞれ色や味が異なる。どうやら弟の庭のものはプラムらしい。

 余談ながら、「李下に冠を正さず」ということわざの「李」とはすもものこと。また、すももの「もも」は、「すももも桃も桃のうち、桃もすももももものうち」という早口言葉があるように、桃に似ていることによるそうだ。とはいえ、桃とは似て非なるもの。

 義妹は、自らの手によりペアて植えたアンズとすももの結実を見ることも、口にすることも叶わず逝ってしまった。完熟するのはもう少し先だが、試しに熟れ掛かったものを捥いで霊前にお供えして、お相伴にあずかった。
 子供の頃、新家にあったすももを木から捥いで丸かじりした、あの昔懐かしい味が蘇った。
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母の無二の親友

2011-06-18 17:01:00 | ビジネスと社会
 4月に母の三回忌法要で済ませ、懇ろに追善供養をしたつもりだが、一つだけ心に引っ掛かっていた。それは母の晩年に、母の無二の親友であるN波さんが二度も、たまたま私ども夫婦が付き添っていない時に、病床を訪ね励ましてくださっていた。そのN波さんのことは、元気な時の母から話に聞いていただけで、お目に掛かったことは一度も無い。家内は母が亡くなる前後に、二度電話でお話をした。

 そんな恩人に御目文字して是非ともお礼を申し上げたいと家内がいうので、70年前のN波さんと母が一緒に写った写真を10枚ほど携えてお訪ねした。

 奇遇にもN波さんの孫娘は、小生の会社の後輩にあたり、倅と同じ職場に勤務している。11月にはママになる予定だ。
 そして初めて訪ねるN波さん宅は、小生が現役の時8年間担当した取引先K林さんの数軒お隣だったので、K林の奥さん(家内と高校の同窓)の道案内でスムーズに辿りついた。

 初対面にも拘らず、旧知の友のような歓待を受け、家内の肩を抱き寄せるようにして数々の秘話を披露された。「当時各学校から一人しか派遣されない“満蒙開拓女子青年拓植訓練”へは、達ての願いを聞き入れてくださり、例外的にN波さんと母の二人が参加した。」という、とりわけ貴重な話も聞くことも出来た。積もる話の続きは、次回拙宅へお出掛け頂き承ることにしてお暇した。

 今回もまた、人は意外なところで繋がっており、現世を生かされていることを思い知り、感謝の念に堪えない出会いであった。


満蒙開拓女子青年による拓植訓練の写真(1940年10月撮影)

母(後列左から3番目)の隣にはいつもN波さんの姿が
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あわてん坊の朝顔

2011-06-18 15:37:00 | 暮らしと生活
 家内が、「園芸店の店先からゴーヤの苗が消えた!」という。この度の大震災をきっかけにして電力不足を懸念して省エネ気運が高まり、これから迎える夏対策の一環としてつる物植物が飛ぶように売れているそうだ。

 我が家では昨年に続き、ゴーヤと朝顔を播き、その外にトマト、更に葡萄棚で“三重の緑のカーテン”に育ちつつある。

 そんな折、何を血迷ったか早々と朝顔が一輪開いている。まだ30㎝にも達していないつるの最下段にあわてん坊の朝顔が。

 その傍には、名前は知らないがやや花の盛りを過ぎた蘭が二種類。蘭といえば美しく豪華で艶やかな花に目を奪われがちだが、我が家のものは密やかに佇んでいる感じで、それはそれで風情がある。

 
 



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