アンズ すもも
小欄「2011/6/7 アンズ」で書いた2本のアンズの木だが、実は1本は「すもも」だった。それというのも昨日剪定に入った庭師さんから教えられて初めて気付いた始末である。
そもそもアンズとすももはよく似ておりチョット目には見分けがつきにくい。しかし、仔細に見比べると一目瞭然、果実に毛のあるものがウメやアンズで、毛のないものがすもも。
すももは大きく分けて、中国原産の「日本すもも(プラム)」と、ヨーロッパコーカサス原産の「西洋すもも(プルーン)」の2つに分類され、それぞれ色や味が異なる。どうやら弟の庭のものはプラムらしい。
余談ながら、「李下に冠を正さず」ということわざの「李」とはすもものこと。また、すももの「もも」は、「すももも桃も桃のうち、桃もすももももものうち」という早口言葉があるように、桃に似ていることによるそうだ。とはいえ、桃とは似て非なるもの。
義妹は、自らの手によりペアて植えたアンズとすももの結実を見ることも、口にすることも叶わず逝ってしまった。完熟するのはもう少し先だが、試しに熟れ掛かったものを捥いで霊前にお供えして、お相伴にあずかった。
子供の頃、新家にあったすももを木から捥いで丸かじりした、あの昔懐かしい味が蘇った。