旅行代理店に勤める弟が、遅ればせながら束の間の休みをとって、おふくろの見舞いに日帰りした。5カ月ぶりの対面だが、息子のことだけに少しは分かるのか、滅多に見せない何ともいえない良い表情いっぱいが、つい弟の目頭を熱くした。
「母親のやさしさは
泣く子にとって何よりの薬
医者や病院の薬よりも効く親薬
息子や娘のやさしさは
年をとった母親にとって無上の幸福
これを子薬という」
そういえば過日ひ孫を連れて訪れた折には、突然「可愛い娘じゃなー」と一言ながらはっきりと言った。おふくろの口から言葉が絶えて久しく、忘却の彼方と思っていたから驚いたが、とりわけ「ひ孫薬」は特効薬だったようだ。

めったに見せない良い表情
「母親のやさしさは
泣く子にとって何よりの薬
医者や病院の薬よりも効く親薬
息子や娘のやさしさは
年をとった母親にとって無上の幸福
これを子薬という」
そういえば過日ひ孫を連れて訪れた折には、突然「可愛い娘じゃなー」と一言ながらはっきりと言った。おふくろの口から言葉が絶えて久しく、忘却の彼方と思っていたから驚いたが、とりわけ「ひ孫薬」は特効薬だったようだ。

めったに見せない良い表情