奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

宮城・岩手早回り、5日間の旅 … 志津川で考える

2014-03-23 03:53:32 | 道外の旅日記
3日

引き続き志津川です。

ここは南三陸町の中心、合併前の志津川町の中心でもありました。
震災前はもちろんここに市街地が形成されていた。

ですが今は更地、建物は仮設ばかり。
コンビニも商店街(南三陸さんさん商店街)も仮設、志津川駅も仮設。





平地は草が生えて草原のようですがそこに建物の土台だけが見えて、
震災前にはここに建物が密集していたことを物語る。

震災直後と現在で違うのは、がれきが片づけられただけに見えます。
復興も復旧も何もしていない、3年も経ったというのに何も進んでいません。

“3年も”経ったのではないのですね、“3年しか”経っていない。

被災地から離れて住んでいると震災の被害を忘れてしまうのですが、
現地ではまだ当時のままなのだということがわかります。

震災の被害は今も続いている、それは直後と何も変わっていない。

福島県では震災関連死が直接死を上回ったという報道がありましたが、
まさにそれが現実なのですね。

震災の被害は今もなお、続いている。

偉い政治家や電力会社の幹部はお連れを引き連れないで現地に行きなさい。
自費で訪問し地元の宿泊施設に泊まり地元で食事をして話を聞きなさい。
名刺を出さないで一個人として真摯に耳を傾けなさい。

無理だろうけど。
もし行ったとしても感性も鈍っているから何も感じないだろうけど。

ちなみに現在は臨時のベイサイドアリーナ駅付近が町の仮の中心となっています。
そこには銀行や消防署、図書館や公立南三陸診療所などがあります。

南三陸町は今でも仮のまま、街の運営がなされています。

次は気仙沼まで
コメント
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