所在地は栗山市街地ではなく、角田地区。
ここは宮城県角田藩からの移住者が開いた街だそうです。
展示はテーマごとに分かれ、それぞれに資料と解説がなされています。
昔町内を走っていた夕張鉄道の資料もきっぷや駅設備などがあった他、
新ニ岐駅から分岐していた角田炭鉱専用線の資料もありました。
嬉しかったのは昔の住宅地図があったこと。
炭鉱で栄えていた頃の栗山町の様子がよくわかりました。
各テーマの展示それ自体はいいのですが、
内容がそこで完結されていて横の結びつきがない。
町の歴史はいろいろな要素が絡み合って有機的に結びつくもの。
それを解きほぐしながら全体を眺めることが必要です。
そういう試みがあまりなされていない。
なので例えば、炭鉱の盛衰と交通網の関係とかそれによる商工業の成り立ち、
農業はそれにどう関わってきたのかなどがわからない。
町全体の地勢や概要もつかみにくい。
私は夕張鉄道が町内のどこを走っていてそこから専用線が延びる角田炭鉱がどこにあり、
それと国鉄がどう絡んでいたのかがわからなかった。
いろいろな地名の由来なども解説しているがそれが町内のどこにあるのか一見してもわからない。
こっちの解説とあっちの地図を見比べて初めてわかるような状態。
結果そのことが、町の全体像をわかりにくくさせている。
そんなことは町民であるならば常識、だからいちいち解説するまでもない。
そういう雰囲気が感じられたのが残念だったかな。
隣接して開拓の祖・泉氏の旧居宅である泉記念館があります。
*栗山町開拓記念館・泉記念館
住 所:夕張郡栗山町角田60-4
開館時間:10:00~16:00
入 館 料:高校生以上100円、小中学生50円
休 館 日:月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始