東区の元町や地下鉄環状通東駅の辺り、
ここは開拓時代は札幌村の中心地でした。
札幌村、という自治体があったのですね。
もちろん今の“村”とは違う形態ではあったでしょうが。
その札幌村の在りし日を偲ぶ郷土館です。
この札幌村は大友亀太郎という人物がその基礎を築き、大いに発展しました。
そういう足跡がたどれる展示内容です。
まずは“大友掘”。
これは村の用水と交通のために大友が拓いた用水路で、
この掘のお陰で村の農業が発展しました。
その“大友掘”こそ今の創成川です。
そして“たまねぎ”。
札幌は北見と並ぶたまねぎの産地。
その代表品種が「札幌黄」ですが、その品種もこの村で生まれました。
そして「札幌黄」は海外にも輸出され繁栄に貢献したのですね。
というたまねぎ生産の歴史も詳しく展示されています。
この郷土館のメインは“大友掘(創成川)”と“たまねぎ(札幌黄)”です。
その展示が充実しています。
どっちも札幌の今を語るには外せないものですよね。
そのルーツがここにありました。
札幌村を語ることなく札幌の歴史を語るなかれ。
札幌の郷土史に関心のある方には外せない施設です。
ちなみにこの施設は、大友の役宅跡に建っています。
*札幌村郷土記念館
住 所:札幌市東区北13条東16丁目
開館時間:10:00~16:00
観 覧 料:無料
休 館 日:月曜、祝日の翌日、12月29日~1月5日