奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

名寄本線、632D物語(中湧別まで)

2010-04-14 16:08:24 | 渚滑線・名寄本線



遠軽発    15:38
中湧別着  16:04
     発  16:09(網走行)
        16:13(北見滝ノ上・名寄行)

中湧別発  16:20(遠軽行、中湧別折返し)



石北本線遠軽駅。
今は普通の途中駅ですがかつてはここから名寄本線が伸びていました。

支線は湧網線、渚滑線と興浜南線。
それらを結んでいたある列車の物語です。

列車番号は632D、遠軽駅は15:38発。
駅の改札を出て右手、立ち蕎麦のお店の先にある0番線からの発車になります。

列車の行き先は網走(湧網線経由)・北見滝ノ上(渚滑線)・名寄の4両編成ですが、
その4両とも行き先が違いました。

残り1両の行き先は図にあるとおり、中湧別。

こういう紛らわしい編成なので、
遠軽駅待合室には誤乗防止のためこの列車の編成表が掲げられていました。
また改札前や改札後も構内放送や車内放送で繰り返し案内していました。

この列車は遠軽から遠軽高校と遠軽家政高校(廃校し遠軽高校に統合)の生徒を、
主に旧上湧別町と旧湧別町(現在は合併し、湧別町)域に送り届ける役目がありました。
そのため遠軽出発時点では4両という長編成で発車していたのです。

そして湧網線の分岐駅、中湧別で先頭車両を網走方面へ走らせ、
最後尾の中湧別止まりを切り離し2両で紋別方面へ出発していきました。

通学の太い流れはここまででした。

さて、切り離された1両は折り返し遠軽行となり、
今度は湧別高校の生徒を遠軽方面へ送り届けていました。

遠軽ー中湧別間は双方向の通学需要があったのです。

さっ、この先は身軽になって紋別方面へ向かいます。
コメント
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