WTOの行方、直近ではオーストラリアとのEPAの問題、それ
を日本政府が、どう解決するのか注視したい。日本農業の今後が
懸かっている深刻な問題だからである。国土が、農村が疲弊し、か
つての緑豊かな日本の自然が消滅しつつある。自由競争を手段と
する市場原理主義の負(影)の部分が増幅し諸に、とりわけ農村に
襲い掛かった。都市と地方の格差拡大が、その証左である。それ
は正しく日本の「国土そのもの」の死活の問題である。世界に例を
観ない四季折々の豊かな自然を永続させ担保するのが『豊かな農
村』の実現である。その為にこそ国家予算を地方に譲渡し地方独
自の自由な発想・アイデアで自己経営させる事である。国家でなけ
ればならないミニマムは保障し他は地方に任せるべきである。それ
が日本の国土を守り農村を豊かにする鍵となる。そこで農村の現
状を理解する前提となる基礎事項を纏め日本の農村理解の一助と
したい(1~3)。・・・
●WTO(世界貿易機関)・・・ウルグアイ・ラウンドの決着を受け
て、国際協定であったGATTを発展的に吸収して設立された国連
の関連機関の1つ。1995年設立。本部はスイスのジュネーブ。世
界貿易の自由化、およびサービス貿易や知的所有権等の貿易ル
ールの確立を進める。最高機関は2年に1回開かれる参加国の閣
僚会議で、この会議がない期間は一般理事会の下に物品やサー
ビス等の貿易に関する理事会や種々の委員会がある。また加盟国
間の貿易紛争に対し、当事国間の協議によらず、また全会一致で
なくても紛争処理機関(パネル)の設置(パネル報告に対し再審要
請ができる2審制)や対抗措置の発動が可能になるなど、紛争解
決手続きが自動化・迅速化され、ルールに基づく司法手続きへと整
備されてきた。2004年12月現在の加盟国・地域は148.中国は
2001年12月加盟。しかし、米国・日本・EUの主要国間の利害対
立や主要国主導の政策・組織運営のあり方に対する途上国の反発
など問題も多く、1999年12月、アメリカ・シアトルで開かれた閣僚
会議は新ラウンドの枠組全体をめぐって紛糾、会議は凍結され、さ
らに2003年9月、メキシコ・カンクンでの閣僚会議も決裂したが、
2004年7月ジュネーブでの一般理事会で新ラウンドの枠組み合
意に達し、交渉機関の最低1年延長などを決めた。
・・・関 連 項 目(後日 掲載する)・・・
○農産物貿易 ○FTA ○インターネット自由貿易圏
○ウルグアイ・ラウンド農業合意 ○セーフガード
○食料・農業・農村基本問題調査会 ○相互主義
○世界食料サミット ○多国間主義 ○二国間主義
○TRIPS協定 ○木材貿易 ○ASEAN自由貿易圏
○環太平洋経済圏構想 ○バーツ経済圏 ○米(コメ)
○食料基本法 ○農業人口 ○農業生産法人
○農業構造改善事業 ○オーガニック・オーガニックフード
○食の安全性
●中間産地直接支払い制度・・・耕作条件が不利な中間地域の農
業の継続を促すために、国や自治体が農業所得の一部を直接支
払う制度。特定農山村、半島、離島など「地域振興立法」が規定す
る地域のうち、1ヘクタール以上の農地が支払い対象となる。継続
的な農作業の維持を条件に、農地の傾斜度などに応じて支払い額
を決める。国土や環境保全などで農業が果す多面的機能を認めた
うえでその対価の一部を公的に負担する考え方に基づく。
{参考資料}:「百科事典マイペディア」より
●http://plaza.rakuten.co.jp/nahatm/diary
●http://plaza.rakuten.co.jp/okinawanaha67/
●http://d.hatena.ne.jp/naha36/