つい1週間前までは本命視されていた麻生氏が完全に劣勢に
廻った。 一寸先は闇! を地で行った感じだ。かねてから噂のあっ
た福田氏が突如、出馬を表明し自民党総裁選に名乗りを挙げた。
告示2日前である。下馬評では全国的に知名度の高い麻生氏が断
然、有力視されていた。ここに来て前評判を完全に覆し福田氏が
優勢となった。大差で福田氏が選出される予測が現実味を帯び
た。これも派閥の領袖の活発な駆け引きの動きである。旧自民党
に戻ったのか、かつての体質を諸に出し派閥談合の復活か! 古
い自民党に逆戻りしたのか、そう疑われても可笑しくない大勢、趨
勢で福田氏支持が雪崩現象となった。派閥の領袖の活発な動はそ
の事を如実に物語っている。眼にあまるものを感じる。国民も狐に
つままされた感じであろう。告示前に噂は噂を呼び福田総裁誕生
が現実味となった。・・・昨日15日にお二人共、立候補届けを提出
した。選挙戦はもう、終盤の様相を呈している。安倍首相の辞任劇
も青天の霹靂だが後任選も度肝を抜く異例だ。麻生氏の奔放な国
民受けする明るい性格と石橋を叩いて渡る慎重派の福田氏が何を
重点政策として訴えるか国民の耳目は集中する。小泉・安倍改革
路線を継承しつつ、弱者に配慮した思いやりの政治を実現する麻
生氏か、安定感とバランス感覚を武器に新たな政策を打ち出す福
田氏か、何れも政策に大差はない、と予測されている。年金問題、
医療、福祉、介護等 社会保障問題、雇用問題、政治とカネ、税財
政改革、都市と地方の格差拡大の是正、少子高齢化対策、教育再
生、喫緊のテロ対策特別措置法の延長問題、北朝鮮拉致問題、公
務員改革、憲法改正等々・・・手法は違えども大方の政策に大差は
ない。如何に野党と論戦を交わしつつ政策を遂行していくかに、政
権能力が懸かっている。25日頃に新内閣も顔を揃える。どういう陣
容で政策を実行していくか国民は期待と不安で注視している。再来
年9月の任期まで新内閣が持続するか、年内の、叉は来年早々の
衆院解散、総選挙で国民に信を問うのか、その是非も問われてい
る。何れにせよ新内閣は茨の道を歩む事になる。福田氏か、麻生
氏か、野党も戦術変更を余儀なくされている。小沢代表は今臨時
国会を突破口に2大政党制を模索する。真に日本に2大政党制が
根付くかの天下分かれ目の国会でもある。戦後、憲政史上のエポ
ックとなる画期的出来事になる可能性を秘めている。懸案、喫緊の
課題に大胆に取り組み実を挙げてほしい。それが国民の切望であ
り政治に期待する所以である。・・・
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