レームラックを露呈した安倍政権! 果たして総理自身の続投
の意義は何か? 国民が一番、知りたがっている事である。それに
は一言も答えてはいない。私の基本路線は支持されている、と固
執する一点張りである。あの参院選の民意は何だったのか、政治
とカネ、年金記録不備問題、政策以外の不祥事のみが原因だった
のだろうか、そうではなかろう・・・。危機管理能力、非常時に対す
る決断力、党・閣内の指導力等々のリーダーシップの欠如、平たく
言えば<総理の資質>の問題が問われている。明日の臨時国会
には2つの事が焦点になる。野党多数、とりわけ民主党の大躍進
は何を意味するのか、それに連動する当面の難関、「テロ特措法」
の延長攻防と安倍首相の続投の意味は何なのか、の2点に収斂さ
れる。確かに安倍首相(政権)は外交的には日韓、日中の融和の
到来、APECの成果、日米、日豪、日ロ、地球温暖化の成果等に
指導力を発揮した。それは評価されてよい。但し最も肝心な足元の
国内では末期的症状を呈している。それにどういう対策で応えてい
くのか、国民の注視するところである。・・・今朝のテレビを視聴し
た。かつての大御所の安倍政権に対する援護があった。政界の重
鎮とマスコミの大家が揃って現安倍内閣の擁護を開陳していた事
が印象に残った。最もな意見でもあると拝聴した。ところが野党、と
りわけ民主党の援護・擁護者は出演していない。与野党の擁護者
の列席でフェアな意見が拝聴・視聴できる。一方的な開陳の感を招
かれなかった。違和感を覚えたのは某テレビに出演した与党議員
が民主党は「何でも反対」というワンパターンのフレーズ『何でも反
対』を連呼している事である。<民主党は何でも反対>?その意図
は何なのか、疑問が湧く。いやしくも野党第一党の民主党である。
無策の党が第一党に成れるはずはない。政策に共鳴したからこそ
第一党に成れたのである。それが民意である。その事を無視して
無策である様な発言、『民主党は何でも反対』の連呼は民意ではな
いし不用意な発言としか言えない。『何でも』の<何>の内実は何
なのか、逆に聴きたいくらいだ。・・・それはさて置き、「テロ特措
法」の延長問題に触れると某氏は6年前の9.11時の日本人の犠
牲者24人を忘れてはならない、それがテロ特措法延長の糸口であ
り意義なのだと開陳された。国連決議に連動する安保理決議第
1267号、第1269号、第1333号その他の安保理決議が、国際テロ
リズムの行為を非難し、国連加盟国に対しその防止等のために適
切な措置云々を根拠に挙げて民主党の反対を封じ込める発言をな
された。最も肝心な民主党の反対の理由は述べていない。視聴す
る国民に誤解を与えかねないと思った。インド洋上の給油(水)の
実態が、詳細が、分からずには反対せざるを得ない。その給油
(水)の為にその艦船はどこへ行き、どういう目的の為の何の行為
(戦闘行為なのか、人道支援なのか)をしたのか皆目、不明であ
る。政府・与党はその詳細な情報を開示していない。国家機密の範
疇で開示できるものと開示出来ないものとがあるらしい。それでは
そのギリギリの開示出来る事を提示したらよい。「何でも反対」と国
民に誤解を与えるような発言は控えてほしい、と一国民の立場で思
った。公正中立な立場で、そう言わざるを得ない。それが国民の心
情・民意である。世論調査でも延長反対が賛成を上回っている。そ
の民意を尊重すべきである。明日の臨時国会は政治とカネ、年
金、テロ特措法延長、都市と地方の格差問題、都市に偏在する法
人2法(法人住民税、法人事業税)、税源移譲による地方分権
等々、問題は山積している。今臨時国会ほど注目されている国会
はかつて無かった。与野党の真摯な論戦を期待する。・・・
●http://d.hatena.ne.jp/naha36/
●http://plaza.rakuten.co.jp/okinawanaha67/
●http://plaza.rakuten.co.jp/okinawanaha/