どんな綿密な身体検査をしても、・・・”森羅万象、全てが分か
るという事にはならないですね”・・・。昨日3日の与謝野官房長官
の釈明である。既に3年前に会計検査院から勧告されていたし今
年5月にも再三、返納せよ、と督促までしている。その事を知らな
かったでは済まされない。身体検査が何だったのか、その質のあ
り方が問われる。報道されてからは国民でさえ知っている! に
も、関わらず官邸が分からない? 遠藤農水相の辞任表明後の昨
日3日も<森羅万象、全て云々・・・>の官房長官の弁明が空しく
聞こえる。指導力、統治能力、危機管理能力の無さを自ら露呈し
た。詳細はマスコミ、新聞報道に譲るとして国民の側からしてみれ
ば叉か、を通り越して、もう、どうにも止まらない(農水相交代劇3
人目、4代目の若林環境相)、どうにもならない、末期症状を呈して
いて手の施しようが無い。そう諦めるしかない?! 唯一の救いは
即座に辞任、後任を即決した事である。・・・そういう日本の安倍政
権の現状から直裁に言える事は、衆院解散、総選挙で信を問うし
か残された道はない。現安倍政権の現状は、そう思えてならない。
頼りない。あの就任時の70パーセント余の支持率が嘘の様に思え
てならない低落ぶりである。温かい眼差しを向けるとすれば、重要
法案を含む80余本、成立させた功績は歴代内閣が為しえなかっ
た懸案である。それは評価してよいと思う。しかし結果的には確か
にそうなのだが17本という強行採決の結果でもある。一概には称
えられない(数の多数の帰結なのだから)。辞任は遠藤氏に留まら
ず坂本政務官、他数名の政治とカネの不正で自ら辞任、叉は修
正・訂正を申し出て受理されている。こうなると辞任と修正・訂正の
ラッシュである。もう諦めを通り越して政治不信が募るばかりであ
る。10日からの臨時国会は当初から波乱含みの荒れの国会が予
想される。内政、外交共に日本にとっては試練の時を迎える。国民
の政治離れを増幅しない手立てを講じないと元の木阿弥、無関心
層・無党派層が増加する。民意が反映されない政治家を生む土壌
が醸成される。それは民主主義の危機、破綻を意味する。そういう
だけは事態はどうしても避けたい。その為には政権交代しかない。
その賭けに国民が、どう審判を下すかに懸かっている。・・・
付記:仮に官邸に情報が届かなかった、としたならば官邸と閣内省
庁、党の連携がうまく機能していない証左である。縦割り行政の弊
害の露呈である。いやしくも会計検査院は遠藤氏の農業共済組合
の共済掛け金を国から不正に受給していた返納すべき未納金問
題を官邸に知らせるべきであった。あれ程、「政治とカネ」の問題が
取り沙汰されている事態に知らなかったでは国民は納得しない。閣
僚の資質としての身体検査の有効な方法を編み出し国民の負託
に応えるべきである。
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