世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

「テレビ党首討論」を観て

2005年10月21日 | Weblog
民主党の前原氏は外交政策の専門家として知られている。その為か、それこそ戦略的意図的なのか、小泉外交の弱点?を突いた外交問題に的を絞った質問の連発で攻めに転じて展開した。45分の持ち時間を眼一杯に最大限に活用した。初討論にしては成功裡に終わったと思う。マスコミ各誌(紙)も好意的に評価し報道した。特に沖縄県民の長年の悲願・懸案を事例に攻めに転じた事は高く評価するし内外もそうしてもらいたい、と思った。移設先が混沌とした不明な「普天間基地」問題は県民無視のトップ合意で決着しようとしている。地球規模での平和維持・継続の米国の世界的戦略の一環だとはいえ地元の合意なしに推進していく事は「民主主義」の本旨にも悖るし米国の大義名分の理念にも悖る。沖縄基地移設の問題に限れば4年間の「小泉外交」の不在だと指摘されても至たし方がない。沖縄県民の悲願は県外・国外移設の一点に尽きる。・・・翻って別項の前原氏の主張・論点は日中・日韓の外交問題は小泉外交の戦略的・戦術なき外交の不在、失敗である、と断じた。私は、そうは思わない。態様を一言で同様に論ずれば「理想・評論と多経験・実践の相違」に尽きる。勿論、私見であり偏見があるとも思うが・・・プレ・シュミレーションを幾ら積んでも勉強会で学習しても、民俗風習、言語、伝統文化、価値観の違う多様化した多民族と直接に接し多交流し”体感・直感”するドロドロした交渉現場の雰囲気を味わう事なしには、総じて外交の現場は論じられない、と思う。自国に有利に如何に相手を封じ込め善悪の(場合によっては姑息な)手段を用いて攻略し得るかに死力を尽くす。容易に察せられる事である。自国の”矜持”を担っての外交である。従って他国の属国でもあるまい。自主外交の展開である。公人、私人の峻別は時と場によっては使い分けする事も、それこそ相手国に対しての戦略的・戦術的対応である、と思う。即ち今回の首相の「靖国参拝」は私人としての位相の表現であり他国(特に中国、韓国)に対しては勿論、内外に対しての首相個人の思想信条に基づく行為である。頭を垂れ賽銭を投入しても自国文化の伝統的風習として何の違和感もない。私人としては当然の行為であり成り行きである。それこそ対外的に戦略的・戦術的行使の最たるものである。日中・日韓の総合的外交の成果は、それなりに努力しているので評価されていいと思う。長期的スパンで粘り強く取り組むべき懸案事項ある。拉致問題も解決半ばにあるとはいえ継続して解決に漕ぎつけるべきである。価値観の多様化、意見の相違の自由表現が世の中を進歩させる事を鑑みれば云十年前では考えられない昨今であるし言論は相互に保障されるべきである。・・・