世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

奇祭”バーントゥ”に悲鳴・歓声の興奮連続!

2005年10月06日 | Weblog

沖縄県宮古島市の平良島尻の伝統奇祭(祭祀)が万余の観衆を集めて盛大に披露された。国の重要無形文化財にも指定されている。全身泥まみれの<異形の神>が集落内を隈なく練り歩き各戸の魔除の祈願を願う。道行く人は誰彼となく老若男女、観光客にいたるまで手当たり次第に福寄せ?の「泥」を至るところに塗りつけられる。本来は集落の厄を払い除けるために泥を塗りつけた。転じて子供、大人、観光客、お年寄り、誰彼となく幸と幸運を齎す伝統風習となった。去る10月3日に挙行された。装束は「キャーン」と呼ばれる”つる草”<シイノキカズラ>を体中に巻く付け全身泥まみれの出で立ちである。追いかけて来るパーントゥ”化け物”に泥を塗られまいと必死で逃げ惑う人々、観客・観光客・・・もう会場は興奮のルツボと化した。悲鳴と歓声が入り乱れ、いやがうえにも異様な雰囲気に包まれた。親御さんは自分の子供に福の恩恵を授けてもらおうと件の”化け物”に泥を塗ってもらう様、一途に働きかけ必死でアピールするが怖がる子供は大声で泣き叫び、てんで受け付けない。戸惑う母親。歓声を挙げる観衆・観光客。悲鳴を挙げる見物人。・・・色とりどりの人生模様が繰り広げられる。一地方の集落が年に一度、いやが上にも盛り上がる。3日から4日行われた。茜色の夕日が西空に沈み行く頃、人々の胸に去来するものは、なんだっただろうか。・・・由来の始原は、その昔”ウマリガー”<生まれた井戸>から現れた3匹のパーントゥが仮面と杖を手に集落に侵入した。 「パーントゥ」(方言)とは<妖怪、化け物>を意味し同集落では「幸せを呼ぶ神」とされ新築祝いや子供の誕生等に泥を塗ってもらい幸運を授けてもらう。その伝統風習が延々と今日まで続き一大観光資源にまで発展した。集落の人々にとっては、あくまでも祖先伝来の伝統風習であり今後も誇示していくべき祭祀である事に変わりはない。