世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

異彩「サニツ浜カーニバル」・「サバニ帆漕レース」

2005年08月23日 | Weblog
<第15回サニツ浜カーニバル>が、やがて宮古島市となる現宮古の一大イベントとなる可能性を秘めて来た。旧暦3月3日に行われていた「与那覇のサニツ」が、その起点。数多ある沖縄の伝統行事の中でも宮古の異色ある催しとして復活・継承し地域活性化に繋ごうとの目的で開催された。平成3年に最初の催しとなった。プログラムには「浜競馬」の伝統競技や「宮古角力」、「人間輓馬」、「レディース綱引き」、「少年サッカー」等、初夏の宮古の風物詩として定着している。今年は宮古内外から多くのエントリーがあり主催者は嬉しい悲鳴を上げた程である。試合は白熱し甲乙就け難いほどのシーソーゲームを展開した。特に白眉だったのが「浜競馬」で8頭が文字通り伯仲し観客のヤンヤの喝采を浴びた。昔さながらの「伝統競馬」だけに郷愁を誘い感涙に咽ぶお年寄りも見られた。宮古島下地町の伝統行事だった。・・・一方「サバニ帆漕レース」は今回で第6回を向かえ、これ又、異色の催しとして異彩を放った。2,000年の沖縄サミットを記念して始まったのが6回目を数えた。沖縄(うちなー)の海人(うみんちゅ)が、かつて愛用した小型木造船(サバニ)を巧みに操り世界を股にかけて雄飛した、サバニレースである。復元した小型木造舟艇<サバニ>で沖縄座間味島の古座間味ビーチから那覇港までを漕ぎ渡るレース。風と波と天候との過酷な戦い、その実態・実情や風聞は通の間では、とっくに知れ渡っている。県内外の<うみんちゅ>漁師は元より参加する海のレーサー間では冒険心を擽り好奇と恐怖の交錯する競漕となり全国的な話題となっている。今年は、あいにくの梅雨明けが遅れ恒例の那覇港から古座間味ビーチ間のレースは取り止めとなり代替コースとして慶良間海峡内のコースレースとなった。39艇のサバニが午前9時を合図に勇敢にスタート。29艇が無事、ゴールした。・・・かような伝統行事が絶えつつある現代に危機感を持った識者が伝統を絶やしてはいけない、と普く意義を訴え継承しているのである。