世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

塩屋湾のウンガミ旧船「九州国立博物館」へ寄贈展示

2005年01月12日 | Weblog
近代化の波に翻弄されながらも今日まで伝統を継承してきた沖縄県大宜味村の“塩屋湾ウンガミ”――今後も永代末裔まで受け継がれて行くであろう。――50年間その使命を全うしてきた旧船(腐食著しく危険で使用不可能)が新造船の建造と共に世代交代の羽目になった。沖縄県大宜味村“塩屋湾のウンガミ(海人祭)”は国の重要無形民族文化財に指定されている。その伝統ある行事に欠かせないのが各所有の小型船舶だった。永年風雪に耐えて使命を全とうしたきた二隻の船が廃船になる事になったのだ。地元では、それをどう処分するか模索していた矢先に福岡県太宰府市が寄贈してほしいと名乗りを挙げてきたのである。その結果――国の補助を受けて建設される『九州国立博物館』が今年2005年10月中旬にオープンする。その1Fに展示すえる事に話が付いたのである。――沖縄の文化を他に紹介する意義は大きい、と地元(有志の方々)では全会一致で賛成したのである。・・・廃船になる二隻は<塩屋区の大型バーリー船、全長11m>と<田港区の小型バーリー船、全長7.5m>・・・早速、補修に取り掛かり2004年12月4日に終了。4日間かけて福岡太宰府市へ搬入した。『九州国立博物館』では日本とアジアの文化の交流の歴史をコンセプトにしているので寄贈される舟は、かっこうの展示品だという。寄贈した地元でもアジア諸国との交流史を考える展示資料になれば意義は大きい、と諸手を上げて賛成したのである。ちなみに沖縄県大宜味村塩屋湾の500年に及ぶ伝統行事“塩屋湾のウンガミ”は五穀豊穣、豊漁、村の繁栄を祈るハミンチュ(神人)の祭祀である。その行事日程の中に競漕と相撲大会が併設されて行われてきた。・・・
(参考資料・・・「沖縄タイムス」2005年1月11日朝刊)

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