北海道は雪国であり、以前よりも暖冬傾向であるにもかかわらず、本州と比べ、比較的良好な状態でスキーを楽しむことができる。
国内では光熱費や石油価格の高騰により、各種製品やサービスの値上げが続いている。消費者物価も上昇傾向であり、多くの国民にとっても、厳しい状況となっている。
北海道のスキー場ではリフト券を相次いで値上げする動きが出ている。エネルギー価格の高騰はリフトのランニングコストを引き上げる要因であり、やむを得ない面もある。新型コロナウイルス感染症の影響により、訪日外国人客(インバウンド)が激減し、利用者数が激減傾向である。ただ、今シーズンに入り、訪日客の入国を大幅に緩和したことなどにより、スキー場への来場者は上向き傾向だという。
趣味の多様化や暖冬傾向、少子化などにより、スキー人口は減少傾向である。用具などの準備費用も安くはないので、経済の低迷が続いている場合、スキーを楽しむ人はどうしても減ることとなる。
リフト料金の値上げがスキー離れに拍車をかける可能性もある。レジャーとしては、スキーを楽しむことは比較的高額である。降雪のない地区からスキー場へ出かけるだけでも、それ相応にまとまったカネがかかり、負担は大きい。さらに用具代がかかるので、気軽に楽しめるスポーツとはいえない。
リフト料金の値上げの影響が最小限に留まり、訪日客を含む来場者が増加すれば、スキー場にとっては、好ましいことである。