秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

一日一日を大切にし、暮らしや経済を活性化させることを1つの目的とする。

北海道新幹線札幌延伸、最大4年遅れに

2024-04-23 04:12:02 | 日記

 北海道新幹線の札幌延伸事業はトンネルの難工事部分があることなどから、開業予定である2031年春から最大4年延びることとなった。現在の進捗状況等を考慮すると、開業予定は35年春になることが有力である。

 

 同新幹線は現在、新青森-新函館北斗間で営業運転がされている。新函館北斗-札幌間が延伸工事中であり、8割程度がトンネルとなる。トンネルの区間が長いことで、当初から難工事となることは予想されていた。実際、工事を進めると、予定どおりには進まず、このほど建設主体である団体が正式に開通が遅れることを発表した。

 

 建設資材や労務費の上昇により、建設コストは予定よりもかなり増額となっている。物価高や石油の高騰、2024円問題などがあり、やむを得ない面はあるものの、建設費は大きく増額となる。

 

 同新幹線が延伸されたとしても、経営的には赤字となる可能性もある。運賃や所要時間、ダイヤ設定など工夫することで、利用者増加とともに、黒字になることが大切である。

 

 利用者を増やすためには、新千歳-羽田などの航空から新幹線へのシフトがどの程度、進むのか重要である。航空はダイナミック・プライシング(価格変動制)を積極的に導入することで、いろいろな割安チケットを発売している。購入期日を大幅に区切るタイムセールで激安価格を設定することもあり、常に新幹線を意識していることがうかがえる。同新幹線も割引率が高めの切符を発売しないと、航空からのシェア奪還は容易ではない。一定の利用者を確保することで、黒字を目指すことが重要である。

 

 札幌-仙台、札幌-盛岡などは新幹線へのシフトが進むことで、航空を上回る可能性もある。特に冬期間の場合、新幹線は遅れや運休が少なく、ほぼ計算できる移動手段である。北海道・東北新幹線の札幌-盛岡間の利用率向上が重要である。盛岡-東京間は現在でも毎時2本程度、運行され、一定の利用者がいることで、黒字経営が続いている。

 

 札幌-新函館北斗間の需要喚起も重要である。札幌延伸後、同区間は新幹線で1時間程度で行き来できることとなるので、航空からの利用者シフトが進む可能性が高い。ひょっとすると、札幌-函館の航空が全廃となる可能性もある。

 


コメントを投稿