秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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食料の安全保障問題は重要

2022-10-24 04:21:32 | 日記
 戦後、国内の食料自給率は減少傾向であり、輸入に頼る割合が高まっている。貿易の自由化や消費者の選択状況など、理由はいろいろあるが、輸入に頼る場合、どうしても世界情勢の影響を受けやすくなる。

 ロシアのウクライナ侵攻により、小麦の価格が高騰したままである。ロシアとウクライナで小麦生産の3割程度を占め、特にヨーロッパへの輸出がしにくくなっている。この影響で世界的に小麦の価格が高騰した。日本では補助金を出すことで、小麦の価格高騰を抑制している。

 国内ではコメの消費量が減少傾向であり、それに応じて、生産量が減少傾向である。国が農家に対し、小麦や野菜など栽培転換を進めていることや、農業者の高齢化により、引退した人数が新規就農者に追いついていない実状がある。

 食料の外国からの輸入にはリスクが伴う。気候や天候は必ずしも読めるわけではないので、必ずしも生産量や輸入量を確保できるとは限らない。天候不順があれば、自国での消費を優先するので、どうしても輸出量が減少し、価格は上がることとなる。国内の人口は減少傾向ではあるが、世界の人口は増加傾向であり、世界の食料需要は増すこととなる。

 貿易の自由化の影響もある。日本では国内の工業製品の輸出を優先させ、農産物の輸入を緩和させることで、世界貿易の自由化の流れに同調した。国際経済や分業生産などを考慮するとやむを得ない。

 輸出や輸入はどうしても為替変動の影響を受ける。現在のように円安基調が続く場合、輸入品はどうしても高くなり、国内での物価上昇につながり、消費者の負担感は増すこととなる。経済や貿易の自由化が進むと、世界の影響を受けることとなる。

 農林水産業を見つめ直し、食料の確保や安全を今一度、考えてみる時期にきているといえる。

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