大宮駅を拠点化に

　首都圏北部の主要ターミナル駅である大宮駅には宇都宮線、高崎線、埼京線、京浜東北線などのＪＲ各線、東武線、埼玉高速鉄道ニューシャトルが乗り入れている。また新幹線では東北、山形、秋田、上越、北陸の各新幹線が乗り入れ、ほぼすべての列車が停車する一大ターミナル駅である。

　大宮駅を首都圏北部の主要ターミナル駅として、拠点化し、さらなる利用促進を図るべきだ。今後、北海道新幹線が2030年末に札幌まで延伸される予定である。必ずしも東京発着ではなく、大宮発着の新幹線があっても、不適当ではないのである。大宮発着となれば、大宮－東京の運行時間が短縮され、さらに運行本数を増加させることが可能となる。

　池袋や新宿、東京２３区以外へ行く場合で新幹線を利用する場合、大宮に行くほうが時間短縮となり、利用しやすい。大宮駅を拠点化にすることで、現在でも相当の混雑度である東京駅の混雑度を緩和させ、利用客を分散化させることができる。

　また大宮駅には数多くの路線が乗り入れている。ＪＲ線では宇都宮線、高崎線、埼京線、京浜東北線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、東武鉄道では野田線、ニューシャトルと乗り換えには使い勝手が良い駅となっている。

　大宮は東海道新幹線に当てはめると品川のような感じである。

　東北や北関東から北陸や新潟への移動は大宮が結節点となっている。北陸新幹線の金沢延伸により、新潟－金沢は新幹線の沿線に位置する在来線は第三セクター化され、かなり移動しにくくなっているのが現状である。

　大宮の近くには空港がない。近いとすれば、羽田空港であるが、移動に１時間近くかかるのが現状である。このことから航空とは直接には競合しないといっていいだろう。

　大宮駅の拠点化で東北や北陸地方などとの交流を促進し、企業誘致や観光振興へつなげるべきだ。