秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

一日一日を大切にし、暮らしや経済を活性化させることを1つの目的とする。

製油所から遠いほど、ガソリンが高くなる傾向

2021-11-16 04:53:44 | 日記
 国内で使用される石油のほとんどは外国からの輸入に頼っている。国内で生産される石油はごく少量であり、どうしても外国の影響を受けやすい。

 外国からタンカーで輸入された石油は主に沿岸部に位置する精油所でガソリンや灯油などに精製される。精製された燃料が中継基地に運ばれ、ガソリンスタンドなどに卸されることとなる。

 ガソリン価格は精油所から遠いほど、高くなる傾向があり、九州・沖縄では輸送コストが高くなることで、どうしても販売価格が高くなる。特に長崎県や鹿児島県、沖縄県では高い傾向にある。販売数量が少なく、競争が少ない場合、市場原理が働きにくいことで、どうしても高めとなる。離島である場合、さらに高めとなるケースが多い。

 現代の生活ではいろいろな場所でクルマが使われている。したがって、ガソリンの価格は各種産業や生活に影響が出やすい。公共交通機関であるバスや自家用車などで、ガソリンを消費するので、消費者の負担は増加することが懸念される。

 石油の価格は外国、特に中東の情勢が大きく影響する。内戦などで国際情勢の緊迫感が高まることで、石油採掘をしにくくなり、減産となることがある。また、世界の景気動向も需要量に大きく影響する。石油は先進国の多くの国が輸入に頼っているのが現状である。

 石油価格の影響を受けにくくするには、消費エネルギーの分散化が必要である。天然ガスや原子力、再生可能エネルギーなどいろいろなエネルギー源に分散化させ、石油の比率を下げることが重要だ。クルマの燃費を向上させることや、ハイブリッド車の普及促進など、ガソリンの消費量を減らすことも大切だ。

 近年、一般住宅ではオール電化の家が増加している。冬季間使用するストーブでは灯油に頼らない家も増加している。企業や家庭では太陽光パネルを設置することで、自家発電を導入しているケースも増加している。

 国民の省エネ意識を高めつつ、国全体で石油依存を軽減させる取り組みや意識啓発が重要だ。