秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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青函トンネルは貨物輸送が重要

2020-05-26 04:16:17 | 日記
 北海道新幹線の新青森-新函館北斗には世界最大級の青函トンネルがある。現在、同トンネルは新幹線と貨物列車が同じ区間を走行している。

 同トンネルを1日に走行できる列車本数は片道40本程度であり、新幹線が13往復、他を貨物列車が走行している。現在でもほぼ上限の走行本数であり、あまり大きな本数増は期待できない。

 同新幹線は現在、新函館北斗ー札幌が建設中であり、2031年春に完成予定である。これにより、東京-札幌が新幹線で5時間程度で結ばれることとなり、少しではあるものの、航空からシェアを奪う可能性が高い。しかし、東京-札幌の移動はほとんどの人が羽田-新千歳の航空を利用し、現在のシェアは99%である。残り1%は鉄道利用ではあるが、時間に余裕がある人か、鉄道愛好家の可能性が高い。

 同新幹線が札幌まで延伸されても、青函トンネルを走行する新幹線の本数は現状のままでも、問題はない。やや本数を増加させても構わないが、あくまでも貨物列車を優先させるべきだ。貨物輸送は安定した輸送が必要である。北海道から本州へは農産物が数多く輸送され、「外貨獲得」として重要である。首都圏など本州からは速達性や定時性が求められる宅配便や書籍などが安定的に輸送されている。国内の物流が滞れば、スーパーやコンビニなどの小売店では買いたい商品が簡単に手に入れられなくなる。

 現代において、物流が途絶えるということは安定した生活に支障を来たすことは確実であり、必ず弊害が生ずる。小売店では売り切れが出ることで、消費者が希望するときに買えないとなると、物資不足となる。

 青森-函館の移動だけを考えると、フェリーも運航されている。両都市のフェリーターミナルは中心部からやや遠いものの、運賃は新幹線の半額以下である。ただし、所要時間が3倍以上要するので、速達性は乏しい。

 現在、青函トンネルを通る物流はフェリーでは代替が不可能である。安定した物流を守るには、貨物列車の本数を維持させることが不可欠である。