八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

平成26年 8月15日

2014年08月15日 14時59分28秒 | 神職所感

こんにちはO権禰宜です。

今日は8月15日です。

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この8月15日という日は、これから先も永きにわたって、日本人にとって特別な感慨を抱かせる日として続いていくように思います。

昨年の8月15日もI権禰宜が、この日についての思いを述べられております。

http://blog.goo.ne.jp/okadaguu/d/20130815

この厳粛な日に、靖国神社が騒擾の場となってしまっていることは、非常に悲しいことです。

戦前の日本浪曼派を代表する文学者であった、保田與重郎は、戦争で命を落とした英霊について、戦時中に下記のように述べています。

「今日の若者は、封建の放蕩も近代の恋愛も知らず、心ある僅かの者が、それに代わる今日の偉大な開花をみとめたのである。彼らは教えられないで、自ら神ながらの道を行いつつさぐり求め、そこに生きたのである。彼らはただ自身を祭り、自己を自身で祭るすべをさえ知った時、世間はただ愕然として覚醒したごとく、彼らを神とよんだのである。」

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多少難解な文であるかも知れませんが、護国の英霊についての本質を表現されているように思います。

我々神職は、日々ご神前で祝詞を奏上し、神様を褒めたたえ、お祭りをします。

その、褒めたたえる言葉と行為のことを、千年以上も昔の祝詞の言葉では「称辞(たたえごと)」と言います。

その「称辞」という言葉と精神は、今も変わらず、日々のお祭りに受け継がれています。

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年に一度のこの日ばかりは、護国の英霊に対して、ささやかながらも、真心からの「たたえごと」を申したいと思います。

また、靖国神社、護国神社にお参りする時には、この「たたえごと」を申すという心を忘れたくないものです。

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