前向きに取り組める支援を 人事院が不妊治療シンポ
2023年2月28日 (火)配信共同通信社
人事院は27日、不妊治療と仕事の両立を考える国家公務員向けのシンポジウムを東京都内で開いた。自身も不妊治療の経験があり、2児の母であるお笑いタレントのキンタローさんが登壇し「前向きに治療に取り組めるようなサポートをお願いしたい」と話した。
キンタローさんはパネルディスカッションで治療当時を「表立って言えず精神的に大変だと感じた」と振り返った。「不妊治療は出口の見えないトンネルに例えられ、人それぞれ状況も違う」と説明し、精神面でのケアも重要だと訴えた。
不妊治療に詳しい吉村泰典(よしむら・やすのり)・慶応大名誉教授は講演で、治療は計画が立てづらく、職場の理解も重要だと指摘。人事院が昨年設けた治療を受ける職員向けの有給休暇制度に触れ「一般企業に広がることが期待される」と強調した。
シンポジウムには各省庁の人事担当者ら約100人が訪れた。オンラインでも配信した。
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