福島のヤマメに貧血傾向 放射性物質多いほど
その他 2016年2月12日 (金)配信共同通信社
東京電力福島第1原発事故で影響を受けた家畜や野生動物をテーマにしたシンポジウムが11日、東京都文京区の東京大で開かれた。東北大大学院の中嶋正道(なかじま・まさみち)准教授(水産遺伝育種学)は、福島県内の河川で採取した魚の調査で、筋肉中に含まれる放射性物質の量が多いヤマメに貧血傾向がみられると報告した。
中嶋氏によると、同県浪江町を流れる請戸川など県内の三つの河川で2012年末~14年にヤマメを採取し、血液などを調べた結果、筋肉中のセシウム137の量が多いほど、赤血球1個当たりのヘモグロビン量が減少するなど貧血傾向にあることが確認された。
中嶋氏は「さらに検証が必要で被ばくの影響とは直ちに断言できない。今後も調査を継続する必要がある」と話した。
シンポでは、第1原発の半径20キロ圏内で飼育されている牛の健康調査の結果も報告され、これまで放射性物質に起因するとみられる影響は確認されていないという。
野生動物や家畜の低線量被ばくの研究は、世界的にも貴重なデータとされる。参加した研究者からは、今後も長期にわたり調査を継続する必要を訴える声が聞かれた。
その他 2016年2月12日 (金)配信共同通信社
東京電力福島第1原発事故で影響を受けた家畜や野生動物をテーマにしたシンポジウムが11日、東京都文京区の東京大で開かれた。東北大大学院の中嶋正道(なかじま・まさみち)准教授(水産遺伝育種学)は、福島県内の河川で採取した魚の調査で、筋肉中に含まれる放射性物質の量が多いヤマメに貧血傾向がみられると報告した。
中嶋氏によると、同県浪江町を流れる請戸川など県内の三つの河川で2012年末~14年にヤマメを採取し、血液などを調べた結果、筋肉中のセシウム137の量が多いほど、赤血球1個当たりのヘモグロビン量が減少するなど貧血傾向にあることが確認された。
中嶋氏は「さらに検証が必要で被ばくの影響とは直ちに断言できない。今後も調査を継続する必要がある」と話した。
シンポでは、第1原発の半径20キロ圏内で飼育されている牛の健康調査の結果も報告され、これまで放射性物質に起因するとみられる影響は確認されていないという。
野生動物や家畜の低線量被ばくの研究は、世界的にも貴重なデータとされる。参加した研究者からは、今後も長期にわたり調査を継続する必要を訴える声が聞かれた。
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