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WHO、ジカ熱の感染拡大で緊急事態宣言

2016年02月02日 22時39分23秒 | 地域
WHO、ジカ熱の感染拡大で緊急事態宣言

ジュネーブ=松尾一郎 2016年2月2日17時54分

 世界保健機関(WHO)は1日、南米と北米の両大陸で感染症「ジカ熱」が急拡大しているとして、「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」を宣言した。WHOのチャン事務局長は同日の会見で、「(ジカ熱の)監視体制の改善や、診断法やワクチンの開発推進などには協調的で国際的な対応が必要だ」と訴えた。

ブラジル大統領、「蚊との戦争」宣言 ジカ熱を媒介

 ジカ熱は、ネッタイシマカがジカウイルスを媒介して広まる感染症。妊婦が感染すると、脳の発達が不十分な「小頭症」の新生児が生まれる疑いが出ている。特にブラジルで小頭症の疑いがある新生児は4千人近くに上っている。WHOが同様の緊急事態宣言を出すのは、エボラ出血熱の大流行に伴う2014年8月の宣言以来となる。

 WHOは先週、「ジカ熱」の感染者が今後1年間で「300万から400万人」と爆発的に増加する可能性を警告していた。

 ジカ熱は、ワクチンや治療法はなく、簡易な診断方法も開発されていない。感染が広がっているブラジルでは今年8月、リオ五輪が開催されるが、今回の緊急事態宣言には、渡航や通商の制限は伴っていない。ただ、蚊の発生抑制や、妊婦らが蚊に刺されるのを防ぐ必要性を強調した。現在のところ、ジカ熱の感染はブラジルなど南北アメリカの25の国や地域に広がっている。

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