がん公表し「感謝の会」 コマツ元社長の広告に反響
2017年11月22日 (水)配信共同通信社
「元気なうちに皆さまに感謝の気持ちをお伝えしたい」―。コマツの安崎暁(あんざき・さとる)元社長(80)が、がんにかかったことを公表し、お世話になった人に「感謝の会」への参加を呼び掛けた新聞広告が反響を呼んでいる。延命治療を受けないことも明らかにし、インターネット上では人生の最期を考える「終活」の一つの在り方と受け止められている。
安崎氏は1995年から2001年までコマツ社長を務めた。その後、会長、相談役を歴任し、国家公安委員会委員も務めた。引退後は講演活動などを行っていたが、今年の10月上旬にがんが見つかり、転移も多く手術はできないと診断されたという。
日本経済新聞の20日付朝刊に出した広告では「残された時間をクオリティー・オブ・ライフ(人生の質)優先にしたく、副作用の可能性のある治療は受けないことにしました」と明かし「(感謝の会に)ご参加いただき、お会いできたら最大の喜びです」と記した。
感謝の会は12月11日にコマツ本社近くのANAインターコンチネンタルホテル東京で開く。大企業の元トップが生前にこうした会を催すのは珍しい。主催するのはコマツではなく安崎氏個人だという。
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