[顔]「バナナの皮はよく滑る」証明しイグ・ノーベル賞の馬渕清資さん
読売新聞 2014年10月6日(月) 配信
馬渕 清資(まぶち・きよし)さん(63)
「バナナの皮は、雪の上のスキーに迫るぐらい滑りやすいことがわかりました」
ユーモアあふれる研究に贈られる米国のイグ・ノーベル賞で、物理学賞に輝いた。
米ハーバード大での授賞式では、歌いながらバナナの皮の滑りやすさを説明した。ゴジラがバナナに滑って転ぶイラストで意表を突き、1分で見事、笑いを取った。
現在、北里大医療衛生学部の教授。医療工学の世界で35年以上、関節が滑らかに動く仕組みを調べてきた。その関節のプロが目を付けたのが、喜劇でよく見るバナナの皮でずっこけるシーンだった。「これ、人工関節の開発に、応用できないかな」
2010年からバナナやリンゴ、ミカンの皮などを繰り返し踏みつけ、滑りやすさの指標「摩擦係数」を測定した。意外なことに誰も調べたことがなかったという。学生時代に機械工学を学んだ人らしい発想だった。
授賞式への途上、かばんの鍵をなくした。翌日は、ボストン市内で新しいかばんを求めて歩き回る羽目に。「まさかボストンでボストンバッグを探すことになるとはね」。どんな時も、ユーモアを忘れない。(ワシントン支局 中島達雄、写真も)
読売新聞 2014年10月6日(月) 配信
馬渕 清資(まぶち・きよし)さん(63)
「バナナの皮は、雪の上のスキーに迫るぐらい滑りやすいことがわかりました」
ユーモアあふれる研究に贈られる米国のイグ・ノーベル賞で、物理学賞に輝いた。
米ハーバード大での授賞式では、歌いながらバナナの皮の滑りやすさを説明した。ゴジラがバナナに滑って転ぶイラストで意表を突き、1分で見事、笑いを取った。
現在、北里大医療衛生学部の教授。医療工学の世界で35年以上、関節が滑らかに動く仕組みを調べてきた。その関節のプロが目を付けたのが、喜劇でよく見るバナナの皮でずっこけるシーンだった。「これ、人工関節の開発に、応用できないかな」
2010年からバナナやリンゴ、ミカンの皮などを繰り返し踏みつけ、滑りやすさの指標「摩擦係数」を測定した。意外なことに誰も調べたことがなかったという。学生時代に機械工学を学んだ人らしい発想だった。
授賞式への途上、かばんの鍵をなくした。翌日は、ボストン市内で新しいかばんを求めて歩き回る羽目に。「まさかボストンでボストンバッグを探すことになるとはね」。どんな時も、ユーモアを忘れない。(ワシントン支局 中島達雄、写真も)
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