日々

穏やかな日々を

地域医療支えて13年 やぶ医者大賞の前川さん

2014年10月16日 21時07分00秒 | 私自身や健康
山口)地域医療支えて13年 やぶ医者大賞の前川さん
朝日新聞 2014年10月16日(木) 配信

 萩市の山あいの里に、平屋建ての市国民健康保険むつみ診療所が、ひっそりとたたずむ。常勤医師は、所長の前川恭子さん(46)1人だけだ。女性医師としての誇りを胸に、地域医療を支えて13年になった。12月には、「第1回やぶ医者大賞」を受ける。

 「やぶ医者大賞」は、兵庫県養父(やぶ)市がへき地で頑張っている医師を顕彰するために創設した。「やぶ医者」の語源が「養父にいた名医」であったことにちなんだものという。前川さんは「推薦してくれた医師が自分のことを陰で評価してくれた。受賞はめっちゃうれしい」と喜ぶ。

 東京に生まれ、1歳のころ、父を亡くした。母の郷里、萩市に戻ったが、暮らし向きは厳しかった。そんなころ、テレビアニメ「母をたずねて三千里」に登場する「お金を取らない医師」にひかれた。進路担当の先生から「自治医科大に進めば学費は不要」と教えられ、医師の道へ進んだ。

 へき地の診療所は「教育の場」でもある。毎年、山口大の医学生が実習でやって来る。問診や血圧測定をしたり、訪問診療や小学校の健診に同行したり。前川さんは、医学生たちに地域医療に携わることを求めたりはしない。だが、実習を終えた学生が「地域医療への思いが強くなった」と言ってくれたときは「うれしい」という。

 診療所に勤めながら、自身の子育てにも力を入れてきた。代わりの医師がいないため、子どもを理由に診療所を休むことは難しい。だが、前川さんは、患者たちの状態を把握したうえで、あえて休みを取ってきた。診療所におけるワーク・ライフ・バランスの実践だった。

 最初のころは「また休んで」との批判も周囲から聞こえたが、「子持ちの女医が地域で働き続ける一つのモデルケース」と信じ、方針は変えなかった。

 「いまは患者たちも受け入れてくれていると思います」と前川さん。「患者の身体の調子とか、生き方とか、考え方がわかるような距離感を大切にしたい。地域医療は私の診療スタイルに合っていると思う。これからも、ゆとりをもちながらがんばろうと思います」と話している。(佐藤彰)




僻地で働くナース達は、必要ないのかな~TT~

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« iPS細胞で肌若返り成功 ... | トップ | 社員の発明、誰のもの? 社... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

私自身や健康」カテゴリの最新記事