フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月10日(日) 曇りのち雨

2019-03-11 13:12:39 | Weblog

10時、起床。

トマトスープパスタ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

久しぶりにNHKの将棋トーナメントを観戦する。準決勝の1つ、森内9段対郷田9段の対局。解説は先崎9段。羽生世代の同窓会のようである。対局は郷田が勝利し、決勝で羽生9段と対戦することになった。平成の将棋界のスーパースターだった羽生善治が平成最後のNHK杯で優勝する、というのが誰もが思い描くストーリーだが、はたしてどうなるだろう。

昼食はトースト、目玉焼き、ハムステーキ、牛乳、紅茶。

朝食のような食卓だが、今日は朝寝坊をして朝食が遅く(昼食との間隔が短く)、朝食と昼食を合わせて1つのブランチという感覚である。

昨日たくさん歩いた反動だろう、今日は昼間はずっと家に籠っていた。

夕食は妻と「梅Q」に釜飯を食べに行く。7時に予約をして、途中、洗濯屋に寄って私のフォーマルスーツを預ける。次にこれを着るのは6月1日のユカさん(論系ゼミ4期生)の結婚式のときである。

今日は竹の子の釜飯と鰻の釜飯を食べよう。

釜飯は注文してから出て来るまで時間がかかる(20分ほど)。お茶と漬物だけでは間が持たない。 すぐに出てくるもので間を持たせることにする(アルコール類はもちろん頼まない)。

 

 梅Qサラダ。

牛筋の煮込み。 

 待ちかねたものが運ばれてきた。

竹の子の釜飯。上に乗っている茶色いものは油揚げ。 通年メニューではなく季節限定のメニューである。竹の子と牛肉の釜飯というものもあって、たぶん単独で食べるならそちらを注文したかもしれないが、鰻釜飯も食べるので、味の濃いものを2つではなく、一方は淡白なものにしておいた。

特製鰻釜飯。初めて注文したが、美味しかった。全メニューの中で一番値段が高いことだけのことはある。 他の釜飯同様、ご飯と具をかき交ぜて食べるので、櫃まぶしのようになる。特製でない並の鰻釜飯もあるが(鰻の量が違う)、年に何度も食べるものではないから、こういうときは特製を注文するのがセオリーである。「鰻釜飯だ!」という高揚した気持ちに水を差してはいけない。

支払いに10%割引券を使う。これの使用期限が今日だったことが、今夜、ここに来た理由である。

ああ、美味しかった。満足した気分で家路に着く。

『3年A組』の最終回をリアルタイムで妻と一緒に観る。(ここから先、ネタバレあり)

景山澪奈を死に追いやったのは誰か。毎回、犯人が明らかになると同時に、その向こう側に本当の犯人がいるという構造でドラマは続いた。中盤あたりから、ラスボスは特定の人間(政界や財界の大物とか)ではなく、SNSというシステムであろうという予想は付いていた。実際その通りだったが、問題は、システムに対して(それに参加している不特定多数の人々に対して)柊がどう語りかけるのか、「真犯人はおまえたちなのだ」といことをどう自覚させるのか、そして反省を迫るのか、という点にあった。彼らに向かって語りかける柊を演じる菅田将耀の演技は圧巻だった。「おまえ」から「あなた」へ。怒りから祈りへ。もちろんアドリブではなく、綿密な脚本のある演技なのだが、どんなにすぐれた脚本もそれに血を通わせるのは生身の俳優の演技と現場のチームワーク(『カメラを止めるな!』のような)である。大変満足した最終回であったが、苦言がないわけではない。眼鏡を外して(これはフェイクだというサイン)柊が屋上から身を投げるシーン。「私が澪奈を殺した」というトラウマからさくらを救済するための一か八かの芝居だったわけだが、いくらなんでも無謀であるということを別にしても、そもそも仰向けに落ちていく人間の手を掴むことはできない(手をつかもうとして身を乗り出せば重心が空中に移動するから絶対に一緒に落ちてしまう)のではないだろうか(澪奈の投身自殺のときも同じ)。これは演出のミスである。物理学の初歩を勉強してほしい。もう1つ、主題歌「生きる」をBGMとしてではなく、最後にもう一度ちゃんと聴きたかった。

3時、就寝。