8時、起床。ベーコン&エッグ、トースト、紅茶の朝食。9時半に予約してある近所の歯科医院に行く。親不知の抜歯の予定だったのだが、少々風邪気味で市販の風邪薬を飲んでいることを話したら、抜歯は体調がよいときにしましょうということで、一週間延期になった。
昼食は「鈴文」に食べに行く。予定通り抜歯をしていたら、昼食にトンカツなど絶対になかったであろう。私の隣に若い男女の客がいて、女性の方は韓国人であったが、驚いたことに、とんかつのお替りをしていた。特製ロースカツ(300グラム)を食べている女性は何回か見たが、ランチのとんかつ定食とはいえ、とんかつのお替りをしているのを見たのは男女を通じて初めてである。チラリと顔を見たが、肥満体ではなく、精悍な「肉食系女子」という感じであった。がる~。
食後の珈琲は「ノンノン」という喫茶店で。以前、『散歩の達人』が蒲田・大森特集をしたときに表紙を飾ったスパゲティ・ナポリタンはこの店のマスターが作ったものである。しかし女性雑誌みたいな店名が気恥ずかしくて、私は入ったことがなかった。そのうちマスターが体調を崩して入院したという話を聞いて、気になっていたのだが、今日店の前を通ったら開いていたので、入ってみることにした。店内はアーリーアメリカンな雰囲気で、マリリンモンローやジェームズ・ディーンの写真が壁にたくさん貼ってある。カウンターの中に女性が一人いるだけで、マスターの姿はなかったので、やっぱり入院中なのかと思ったら、ちょっと外出していただけのようで、珈琲を飲んでいたら戻って来られた。雑誌で見たとおりの方である。今度、あのナポリタンを注文してみよう。
珈琲を飲みながら、持参したアンリ・カルティエ=ブレッソン写真集『ポートレイト 内なる静寂』を眺める。昨日、東京都写真美術館の売店で購入したものだ。写真集というのは一般の本よりも値が張るもので、本書も5千円したが、表紙のサミュエル・ベケットのポートレイトに惹きつけられ、手に取ってページをめくったところ、圧倒的な存在感のある素晴らしいポートレイトばかりで、購入せずにはいられなかった。
帰宅して、『坂の上の雲』の第二話(録画)を観て、その後昼寝をする。
夜、今週の木曜日(5限)の基礎演習データベース論文講座の準備をする。基礎演習データベース論文講座というのは文化構想学部と文学部の1年生を対象にしたもので、詳しくは下記のとおり。
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2009年11月4日
基礎演習登録者各位
文学学術院
基礎演習データベース論文講座開催通知
~論系・コースの特色に沿って~
文化構想学部・文学部の1年次生の皆様。基礎演習最終課題などでお忙しい時期かと思います。そのような折とはなりますが、2009年度から新たな試みとしまして「基礎演習データベース論文講座」を開催することとなりましたので、お知らせします。
本講座は、基礎演習データベース論文に関連する内容だけでなく、2年次に所属する論系・コースの特色に沿った内容にも触れられます。そのため、基礎演習データベース論文に興味をお持ちの方々はもちろん、進級希望先の学問に触れてみたいとお考えの方々も対象となると考えております。
下記の通り、本講座の開催概要を記しますので、この機会に是非ともご参加くださいますよう、お願いいたします。
記
■講師・所属
第1講義:紙屋 敦之教授・多元文化論系
第2講義:大久保孝治教授・現代人間論系
第3講義:嶋崎 尚子教授・社会学コース
第4講義:沖 清豪教授・教育学コース
■論文題目
第1講義:紋船の再検討
第2講義:近代日本における『人生の物語』の生成
第3講義:「できちゃった婚」からみえる日本の結婚規範
第4講義:英国型学校監査制度の日本への導入に関する一考察
※本講座では論文の内容に加えて論系・コースの特色にも触れられます。
■開催日時
第1講義:2009年12月14日(月)16:30-18:00
第2講義:2009年12月10日(木)16:30-18:00
第3講義:2009年12月17日(木)16:30-18:00
第4講義:2009年12月21日(月)16:30-18:00
■会場・定員
第1講義:31 号館104教室・50名
第2講義:31 号館104教室・30名
第3講義:33-2号館114教室・40名
第4講義:32 号館228教室・40名
■申込期間
2009年11月4日(水)9:00-2009年12月9日(水)
■申込方法
1.「Waseda-net portal」にログイン
2.「システム・サービス」をクリック
3.「アンケート回答」をクリック
4.「基礎演習データベース論文講座申込フォーム」をクリック
5.「学籍番号・氏名」を入力
6.「申込講座」を選択
7.「登録」をクリック
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この講座の依頼(募集)があったとき、一度は多忙を理由に断ったのだが、ちょうど1年生が論系・コース進級希望申請をする時期であり、現代人間論系の宣伝になるかと考え、引き受けることにしたのだが、わずか4講座とは思わなかった。文構では多元文化論系の紙屋先生と私だけだ。
ちょうど講義「ライフストーリーの社会学」で、近代日本における人生の物語の生成の話をしたばかりなので、それとは内容が重複しないように工夫しなければならない。小津安二郎の『東京物語』を教材にしながら、成功の物語のモチーフとしての上京と、幸福の物語の場所である家族の戦後的変容の話をしようかと考えている。