フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月21日(木) 曇り

2020-05-22 13:40:40 | Weblog

8時半、起床。

私は起きてすぐに朝食は食べない。そんなに空腹感はないからだ(妻はそれはおかしいという)。書斎で文字通り「朝飯前の一仕事」をして、1時間ほどすると、腹が減ってくる。

パン、ウィンナー&エッグ、豚汁、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。普段はない「スープ」が加わって、ランチョンマットの上がにぎやかだ。

食後の紅茶のお供はオレオ。

担任をしている基礎演習の来週のzoomミーティングをスケジュールし、学生に招待状を送る。また、「なんでもフフォーラム」をムードル上に設置する。特定の課題のためのフォーラムとは別に同級生同士が交流できる「広場」として活用してくれたらいいと思う。

庭の薔薇の花がハルの骨壺の前に飾られている。ハルが死んだのが4月18日。今日が34日目だ。49日を迎えたら骨壺を庭に埋めようか。前の飼い猫のグーのときはそうした。

昼食は高菜チャーハン。

食後、散歩に出る。今日も太陽は雲に隠れたままである。

ATMで自分の口座に現金を振り込む。このところ外出機会が減ったせいで、月々の小遣いがあまり使われないままに手元に残っているので、預金しておくことにしたのである。これまではATMではもっぱら引き出しか他人の口座への送金ばかりだったので、自分の口座への入金という行為が新鮮である。ところがせっかく入金したのに通帳がいっぱいになって記帳されなかった。(後で妻に「繰り越し」をすれば新しい通帳が出てくると教えられる。えっ、窓口で手続きしなくてもいいのか。「ずっと前からそうなっているわよ」とのこと。知らなかった)。

駅前はそれなりの人出である。GW(ステイホーム週間)明けからの外出自粛の「緩和」がコロナの感染者数にどう表れるか見守らねばならない。

「神戸屋キッチン」で昨日買えなかった「神戸屋スペシャル(朝食用の食パン)」を購入。「スペシャル」というと高額のように聞こえるかもしれないが、430円である。安くはないが(普通の食パンは300円台)、とんでもなく高いというわけでもない(とんでもなく高い食パンというものがこの世にはあるのだ)。

「キシフォット」の前を通る(サンロードカマタ商店街の入口にある)。

店頭に扇風機がたくさん並んでいる。個人化し、かつポータルなタイプが人気のようである。

店内をのぞいて、2つの商品を購入。1つはUSB接続タイプのヘッドセット(片耳のヘッドフォン+マイク)。音楽用のガッチリと両耳をカヴァーするヘッドホンは鼓膜への負荷が大きいが、片耳だけの小さ目のヘッドフォンは負荷が少ない。加えてUSB接続タイプなので(品切れ状態が続いていた)ヘッドフォン端子を占有しないのでパソコン内蔵のスピーカをオンの状態で使えるのだ。

もう1つはポータブルのソーラーパネル。電源のない屋外で(晴れていれば)スマホやデジタルカメラへの充電ができる。実際、使う機会があるかどうかはわからないが、最近、地震が多いので、万が一のための備えとして。

久しぶりの「テラスドルチェ」。

ブレンドコーヒー(サイフォンで淹れてくれる)を注文。明日の3年ゼミの準備のためにプリントアウトして鞄に入れてきたBBSへの書き込み(テキスト第1章の感想と問いかけ)に目を通す。

先客はいなかったが、その後、何組か入ってきた。4人掛けのテーブルに並んで(対面ではなく)座るように店員さんが指示している。対面だと唾液の飛沫が相手にかかるからということだと思うが、横並びの方が「親密」感がある。間にテーブルを挟まないから、身体的距離は近くなる。実際、普通のときでも、4人掛けのテーブルに対面で座るカップルと横並びに並ぶカップルでは、後者の方が親密度が高い(より進んだ関係であること)を私は長年のカフェでのフィールドワークから知っている。横並びに座っても互いの視線は前方に向かって平行になるわけでなく、互いに首を横に向けて、より接近した対面になるものである。ウィルス感染の防止のためなら、一番有効なのは、対面でも横並びでもなく、対角的に座ることである。でも、外から手をつないで入ってくるカップルには、ここでそんなことをしても実質的な意味はないだろう。

今日(木曜日)は「ティースプーン」の週に一度のテイクアウト営業の日。

これが本日のテイクアウト対象商品だ。ティンブラのティーバックのセット(10袋)、フルーツパウンドケーキ2個、チョコレートブラウニー2個を購入。

来週からは木曜日に加えて土曜日のテイクアウト営業も始めようかと考えているそうである。島田さん、頑張って下さいね。

「カフェ・スリック」にも顔を出そうと、東口へ。

ガード下のトンネルの壁には近所の専門学校の学生たちが描いた作品がならんでいる。

店内に先客が二人(どちらも常連さん)いた。

けれどもこの肌寒さのせいで全体としては客は少なめだそうだ。

白味噌シフォンと温かい紅茶(リプトンのアールグレー)を注文。

閉店の時間(5時)まで神田さんとおしゃべり。もう一人、常連のMさんがいるのだが、テレワーク中にサボって来ているとのことで、顔出しはNGでお願いしますとのこと(笑)。日本は個人の行動レベル(小さな空間移動)まで監視・記録されてはいないから、こういうことが出来るのである。そして、それは健全なことだともいえる。なにごともほどほどがよい。ガチガチはよろしくない。

帰宅すると、放送大学の坂井素思先生から、新著『椅子クラフトはなぜ生き残るのか』(左右社)が届いていた。松本の街を一緒に歩きながら、坂井さんが家具工場やクラフトカフェを訪れ椅子職人さんへインタビューしている現場に立ち会った経験のある私としては、本書の出版を心から喜びたい。本書の目次構成は以下のとおり。

まえがき
第一章 なぜ椅子クラフツを取り上げるのか
第二章 椅子クラフツ生産はいかに行われているか
第三章 近代椅子はどのように変化してきたか
第四章 なぜ椅子をつくるのか
第五章 椅子に何を求めるか
第六章 生活文化の中の椅子
第七章 椅子の社会的ネットワークはどのようにして可能か
終 章 椅子からみる経済社会
あとがき

夕食はカジキのソテー、シュウマイ、豚汁、ごはん。

シウマイは、シューマイでなくシウマイを表記していうことからお分かりの方もいると思うが、崎陽軒のシウマイである。

書斎でホットミルクのお供に「ティースプーン」のフルーツパウンドケーキ(ふた口くらいかじってしまった)。

本日から講義「日常生活の社会学」の2回目の講義が公開された。初日でレビューソートが100枚以上届いた。3分の1に相当する。反応が早い。全部目を通し、3回目の講義の中で紹介するものをピックアップする。100枚読むと、だいだい感想や質問のパターンというものは把握できる。もちろん今後投稿されるすべてのレビューシートにちゃんと目を通しますよ。面白いレビューに「先生が講義の最後に『ごきげんよう』と言って下さるのが素敵です」というのがあった。講義の冒頭に「みなさん、こんにちは」、最後に「ごきげんよう」というのは、手紙における「拝啓」と「敬具」みたいなものだと思うが、オンデマンド授業なので、学生が聴く時間はさまざまである。だから「おやすみなさい」とは言えない。「ごきげんよう」が一番汎用性のある言い方ではないかと思うのだが、それが「素敵」と受け取られるとは思わなかった。言い方なのかしら。次は意表をついて「ごきげんようかん」といってみようかな。ズンの飯尾みたいに(笑)。

2時45分、就寝。

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