7時45分、起床。
チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、牛乳、珈琲の朝食。
「玉林」を剥く。
朝食後に林檎を剥く時間があるのはよいことである。
昨日のブログを書いてアップする。
昼食は「吉岡家」で天ざるを食べようと思って店の前まで行ったのだが、臨時休業だった。それでは「マーボ屋」でカキの甘辛炒めを食べようと思って店の前まで行ったのだが、満席だった。「マーボ屋」のそばの最近できてまだ入ったことのないインド料理の店の前でメニューを眺めえていると、ドアが開いて、店主さんが「どうぞ」と言った。
「エヴァグルーン」という店名なのかと思ったら、ドリンク・メニューには「サンティー」とある。あれっ? 蓮沼駅の近くにそういう名前のインド料理の店があった気がするか・・・。
メニューを眺める。「Ð」の2種類のカレーセット(1150円)にする。マトンとキーマをチョイス。ドリンクはラッシーをチョイス。
サラダとラッシーが最初に出てくる。
本体が運ばれてきた。インド料理の店でいつも思うことだが、ナンが大きい。「はたして食べきれるだろうか」といつも思う。これがごはんであれば、軽めとか半ライスとか調整して注文できるのだが、ナンはたいてい一種類のサイズしかない。洒落ではないが、ナンでなんだろう? しかも、ライスまで付いている。ナンor ライスというという店もあるが、ここは(このメニューに関しては)半ライスがデフォルトで付いている。ますます食べきれる自信がない。
まず鶏のから揚げ(チキンティッカ)を食べる。うん、美味しい。でも、ライスと同じで、オプションにしてほしい。
カレーはどちらも美味しい。辛さは「中」レベルで注文したが、これでよかったと思う。
結局、完食した。お腹いっぱいである。隣の席の男女はナンを3分の1ほど残して「持ち帰りで」とお願いしていた。そういう手があったか。
デザート。
+150円で飲み物のお替りができるようなので、ホットコーヒーを注文する。お腹いっぱいなので、すぐに店を出たくなかったのである。
鞄からキンドルを取り出して、加藤周一『文学とは何か』を読む。インド・ネパール料理の店でフランスの純粋詩(マラルメ)や日本の純粋詩(定家)の話を読んでいると、時空を超えた気分になる。オーナの娘さんだろうか、小さな女の子が店に入ってきた。目があったので、ウィインクをしてみたが、無反応だった。オーナーが「愛想がなくてすみません」といった感じで微苦笑した。
ごちそうさまでした。別のメニューも食べてみたいので、近所だし、また来ると思う。「いきつけの店」になるかどうかはもう少し来てみないとわからないが、大きなナンにどう対処するかが課題である。馴染み客になったら「ハーフで」なんて注文は・・・構造的に無理だろうな。
常連になったとしても「わがまま」はダメですよ。
店のテレビで流していたサッカー天皇杯(川崎フロンターレ対柏レイソル)は延長戦でも決着がつかず、PK戦になった。途中、この一蹴りを決めれば優勝という場面が双方に一回ずつあったが、どちらもそのチャンスを逃し、10人目のキッカーとなった。どちらもキーパーが蹴った。キーパーは11人目(最後)だろうと思っていたが、柏の選手に1人負傷者がいたので、10人同士でやるとの合意があったらしい。
まず、フロンターレのキーパー、チョン・ソンリョンがゴール右上に決めた。そして、レイソルのキーパー、松本健太が左に打ったボールをチョン・ソンリョンが止めて白熱の試合は終わった。
延長戦まで0-0とゴールを守り切ったキーパー同士の対決で決着するというのは、残酷なようでもあり、清々しいようでもあった。両チームのサポーターも両軍に惜しみない拍手を送っていた。
近所の魚屋「魚亀」に夕食のおかずを買いに行く。
夕食はお刺身(中とろ、イカ)、タラコ、ジャコと胡桃の佃煮、豚汁、ごはん。
食事をしながら『いちばんすきな花』第9話(録画)を観る。遅れて登場してきた5人目の人物「美鳥」(田中麗奈)のドラマ上での役割は一体何だろうと前回からずっと考えていたのだが、ようやくそれがわかった。
ドラマでは「二人組」という世の中の標準形(理想形)が苦手な4人の登場人物が「四人組」を形成することでそこ(椿の自宅)が彼らの居場所になるのだが、「美鳥」は4人それぞれの二者関係の中で別人のようなキャラクターで描かれており、それは美鳥が彼らと出会った時期が違うからというのはもちろんあるが、そもそも人間は多面的な存在で、個別の二者関係の複合体として成り立っているわけだから、「四人組」(美鳥を含めると「五人組」)の中に投げ入れられてしまうと、どうふるまっていいかわからない、ちょっと落ち着かない気分になってしまう。結局、美鳥にとっては「二人組」が人間関係の基本なのである。「四人組」の中でも夜々は「二人組」への志向というか未練を一番保持していると思うが、それは否定すべきものではない。それは脚本家もたぶん同じで、「二人組」を否定しようと思ってこのドラマを書いているわけではない。登場人物たちが「二人組」が苦手なのは、二者関係そのものではなく、「二人組」(とくに男女の)に対する周囲の目なのである。
キンドルの使い勝手の良さ(読書しても目がそれほど疲れない)がわかったので、再読したい本をあれこれ注文する。
庄司薫『狼なんかこわくない』 (中公文庫)
E・H・カー, 清水 幾太郎訳『歴史とは何か』 (岩波新書)
丸谷才一『食通知つたかぶり』 (文春文庫)
池波正太郎『散歩のとき何か食べたくなって』(新潮文庫)
米長邦雄『米長将棋勝局集』 (講談社文庫)
3時、就寝。