フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月1日(火) 晴れ

2016-03-02 12:06:36 | Weblog

7時半、起床。

今日から3月。

トースト、シチュー、サラダ、紅茶の朝食。

10時に家を出て、大学へ。メタセコイヤの並木は全部枝が落とされた。

研究室の卓上カレンダーをめくる。こちらサンドウィッチ。食欲の春か(笑)。

11時に来客。

11時半から日本家族社会学会大会(9月10日・11日、早稲田大学)の実行委員打ち合わせ。

打ち合わせをおえて、食事に出る。

昼下がりのスロープ。「マッドマックス、怒りのデスロード」。

昼食は「たかはし」の豚肉生姜焼き定食と決めていた。今日はこれから長丁場の教授会があるからだ。

安定の旨さ。

3月定例教授会は最後に3月末で退職される先生方の挨拶がある。今回は6名の先生の挨拶があった。英文のB先生とM先生(お二人とも選択定年だ)、西洋史の0先生、仏文のK先生、日文のN先生、美術史のO先生。それぞれに味わい深いお話をされたが、とくに美術史のO先生はフリートークではなく、しっかり原稿を準備されてきてむしろ新鮮な感じがした。おつかれさまでした。ありがとうございました。

教授会が終わったのが5時45分。大急ぎで大学を出る。7時開演のコンサートにはギリギリ間に合うだろう。

早稲田→(東西線)→大手町→(徒歩)→東京→(山手線)→浜松町→(東京モノレール)→天王洲アイルと乗り継いで、思いのほか早く6時半に銀河劇場に到着。

「村上春樹を『聴く』」。

周知のように、村上春樹の小説にはたくさんの音楽が登場する。登場の仕方には二通りあって、タイトルだけが登場する場合と、実際にその曲が流れている場合である。記号としての場合とBGMとしての場合と言い換えてもいい。いや、後者はたんにBGMとしてだけでなく、それ自体が考察の対象となっていることもある。

今夜のコンサートで演奏された作品は以下のとおり。

 ノルウェーの森  『ノルウェーの森』

 ダニー・ボーイ 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』

 カリフォルニア・ガールズ 『風の歌を聴け』

 スローボート・トゥ・チャイナ 『中国行のスローボート』

 ペニー・レイン 『1973年のピンボール』&『ノルウェイの森』

 ビリー・ジーン 『ダンス・ダンス・ダンス』

 すみれ 『スプートニクの恋人』

 ピアノ三重奏曲7番〈大公〉 『海辺のカフカ』

 ル・マル・デュ・ペイ (『巡礼の年』より) 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

 シンフォニエッタ 『1Q84』

 マタイ受難曲 『1Q84』

 ファイブスポット・アフターダーク 『アフター・ダーク』

 マイ・フェボライト・シングス 『海辺のカフカ』

私は村上春樹の小説は全部読んでいるが、それぞれの音楽が登場する場面を思い出せるものと思い出せないものがあった。後者の多くは、その曲を私が知らない(聞いたことがない)からだろうと思う。「へえ、こんな曲なのか」と今日のコンサートで初めて知って、改めてその小説を飲み返してみたいと思った。

演奏は、ジャズのトリオとクラシックのカルテットとクラシックのピアノソロの競演で、大いに楽しめた。アンコールでジャズとクラシックがフュージョンをして「ノルウェイの森」を演奏してくれた。素敵だった。

私の隣りの席には今回のコンサートの監修を担当された小沼先生が座っておられた。今夜は素晴らしいコンサートにお招きいただき、ありがとうございました。

9時半、帰宅。

卒業生のマユミさん(一文社会学専修、2000年卒)から「文京映画祭」のお知らせのメールが届いた、お子さんと自主制作映画のイベントに関わられたそうである。あいにく3月13日(日)は、近くまでは行くのだが(神楽坂で句会など)、映画祭の会場にうかがうことはできない。アニメや名作の上映(無料)もあるようなので、紹介しておきます。

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