フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月13日(火) 晴れ

2018-02-15 11:52:30 | Weblog

8時、起床。

トースト、ハンバーグ、目玉焼き、キャベツ、牛乳、紅茶の朝食。

しっかり食べる。

とりかかった作業が終わらないので、昼食は自宅で。トースト、クリームシチュー、サラダ(ゆで卵)、麦茶。

日が西に傾いたころ、散歩に出る。

東の空の低いところに箱フグのような形をした雲が浮かんでいた。

ね、箱フグみたいでしょ。

駅ビル東館の「くまざわ書店」で本を購入してから、「テラスドルチェ」へ行く。

今期の芥川賞受賞作、若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)と石井遊佳『百年泥』(新潮社)。

「テラスドルチェ」のマダムが「それ、面白いですか?」と聞いてきた。「いえ、いま買ってきたばかりで、まだ読んでいないんです」と答える。買おうかどうししようか迷っておられるらしい。「「おらおらでひとりいぐも」とはどういう意味でしょう?」とも聞かれる。方言だと思うが、読んでいないのでわからない。永井豪の「ハレンチ学園」を連想させるが、関係あるまい。

*後記:サバティカルでフィレンツェにいらっしゃる同僚の宮城先生から、「おらおらでひとりいぐも」は宮沢賢治の『永訣の朝』の中に出てくる言葉ですとのご指摘があった。「あめゆじゅとてちてけんじゃ」のリフレインが印象的な詩だが、「おらおらでひとりいぐも」というのもありましたっけ? さっそく見てみると、ご指摘のどおりでした。(ora orade shitori egumo)と表記されている。「私は私一人で逝くから」という意味である。

以前、電車の中で村上春樹の『1Q84』を読んでいるときに隣の見知らぬ年配の女性から「それ、面白いですか?」と聞かれたときのことを思い出した。あのときは「はい、面白ですよ」と答えたが、バス亭に並んでいるとき隣の見知らぬ人から「寒いですね」と声をかけたれて「ええ、ホントに」と答えるみたいな感じだった。いまではすっかり見られなくなった見知らぬ者同士の会話である。

妻からラインのメッセージが届く。ジムから帰ったのだろう。

 「いまどこ?」

 「本屋からのカフェ」

 「優雅ね」

 「はい、おかげさまで」

こういうどこの本屋でも買いそうな本は「一二三堂」で買ってあげるべきだったなと、後から思った。

でも、帰りに「一二三堂」の前を通ると今日は定休日だったとわかり、ちょっとホッとする。

「ルージュ・ブランシュ」でケーキを買って帰る。先ほど妻から「優雅ね」と言われたので、「優雅な生活」のお裾分けをしなくてはいけないような気がした。

店内にはバレンタイン仕様のチョコレートが並んでいる。ハイヒールの形をしたチョコレートなんかもらったらどういう気分になるのだろう。

夕食は鮭、冷奴、めかぶ、豚汁、ご飯。

デザートはフルーツロールケーキ。

 2時、就寝。 

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