大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

人を感動させる仕事

2006-02-19 22:09:53 | Weblog
たまにはまじめなことも書いてみることにする。
人から聞いた話で恐縮だが、最近思わず感動してしまったお話のご紹介。
ちなみにこの話は、東京ディズニーランド宛に届いた手紙から抜粋し、編集したものである。


『とあるご夫婦。子宝に恵まれず、結婚後10年が経とうとしていた。そんなある時、妻が妊娠発覚。本当に待ちに待ったお子さんということで、2人は大喜び。出産予定日を待ちわびるように子供の服やおもちゃを買い揃え、家族3人での生活を心待ちにしていました。
出産日当日。なんと結果は流産。一転して2人は絶望の淵に追い込まれました。それから毎日毎日、暗い日々が続きます。

ある日、新聞に出ていたディズニーランドの広告に何となく目がいきました。「子供ができたらいつか家族3人で一緒に行こうね」とよく言っていたのを思い出しました。2人は相談し、行くことに決めました。

そして1年後、子供の誕生日となっていたであろう日、2人でディズニーランドへ出かけました。そこはまさしく楽しい夢の国でした。
お昼が近くなり、あるレストランの前で立ち止まりました。色々な料理の見本が並んでいたのですが、その中の「お子さまランチ」が目に止まりました。3人で来ていたとしたら一緒に食べていたはずのメニュー・・。ただ“小学生未満のお子さまに限らせて頂きます”の注意書き。2人が注文して食べるわけにはいきません。お互いしばらく顔を見合わせて考えました。心を決めました。店に入り、応対に出てきた店員さんに事情やいきさつをすべて話しました。
少々間があった後「少々お待ち下さいね」と言って、店の奥へ下がっていきました。(お店のチーフとかに相談しているんだろうか?やっぱり断られるんだろうか?)と不安に思いながら待っていますと、ほどなく戻ってきて「どうぞこちらへ」といって店の一番奥のテーブルに案内されました。そこには通常のテーブルセットの他に小さい子供用のイスが用意されていました。少々戸惑いつつ席に着くと「ご注文はお子さまランチでよかったですね」と言い、厨房の方へ下がっていきました。
ほどなく「お子さまランチ」が運ばれてきました。先程と同じ店員さんです。テーブルに料理をおくやいなや、なんと「ハッピーバースデー・トゥーユー~♪」と歌い出すではありませんか。
もう、感動で言葉が出ませんでした。お子さまランチを特別に出して頂いただけでなく、私達だけのために歌まで歌ってくれたのです。
自分達の置かれた境遇など忘れてしまうくらいうれしくなり、その後のアトラクションやショーも本当に心から楽しむことができ、満足感一杯で家路につきました。そしてまた来年、今日と同じ日に来ようねと2人で約束をしました。
とっさに機転を利かしてくれたあのレストランの店員さんには感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。』


どうです? 「サービスの原点ここにあり」という感じではないでしょうか。そして、ディズニーランドがリピーター率80%という驚異的な数字を維持しているのもこういう所に一因があるのではないでしょうか。確かにアトラクションやショーもよくできていておもしろいですが、それ以外の、言い換えればマニュアルには決してのっていない部分でいかに「人に感動を与えること」が重要かということです。サービスそして企業そのものの継続した発展には一番大事なことではないでしょうか。


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