地震

まずは、今回の地震でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りすると共に、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

阪神淡路大震災の時には関西地方に住んでいまして、正に被害を目の当たりにしまして、それはそれは衝撃的だったのを記憶しています。
今回は何といっても津波の恐ろしさを痛感しました。
実際に街自体が消えてしまったような地区に住んでいた方々のことを思うとコメントのしようがありません。

私は地震の時には幸運にも自宅兼事務所に居まして、棚などから多少のモノが落ちた程度で済みました。
本来は雇用保険などの手続で都内に行っているはずでしたが、書類が一部整わなかったため次週に持ち越しとなっていました。
そのため「帰宅難民」になることもありませんでした。
人生何が幸いするかわかりません。
そういえば、阪神淡路大震災の時もたまたま実家の方に一時帰省しており、直接な難を逃れています。
どちらの件も恐らく偶然でしょうが。

それから、（今回初めて聞いたのですが）「緊急地震速報」が役に立ちました。
ちょうどその時ラジオを聴いており、音楽の途中で急にけたたましいサイレンの音が鳴ったかと思うと、「緊急地震速報です。間もなく宮城県沖を震源とする地震でかなり強い揺れが予想されます。まず火の元を確認して倒れやすいものから離れ落ち着いて行動して下さい。」というような内容のアナウンスが流れまして。
おかげで本当に落ち着いて対応できましたし、これも過去の経験からなのですが、揺れ始め（初期微動）の感じで震源との距離や実際にこれからどれくらいの強さのものがくるのかがおおよそわかるのです。
感じとしてこれは震源近くでは大変なことになっているとすぐにピンときました。
反射的にテレビをつけると案の定という感じ。

ただ、ここまでの津波被害は全くの想定外でしたね。
みなさんもテレビ等で何度となく津波が街を飲みこんでいく映像を見られたかと思いますが、心が痛んでとても見ていられません。
こうなってしまうともうどうすることもできないんですね。みなただ唖然として状況を見ているしか。
自然の前では人間は非力なんだな・・と思わざるを得ません。
どんなに科学や技術が進歩しても、どんなに頑丈な建物などを造っても、大自然の驚異の前には全く歯が立たないんですね。

ひとつだけ気になることがあります。
直接甚大な被害に遭われた地域の方々はある意味致し方ないのでしょうが、首都圏のみなさんの多くが（地震の後）何か慌て過ぎのような気がするのです。
今後の万が一の備えは当然必要ですし心配も不安もあるでしょうが、阪神淡路の時の経験からしますと、変に慌てて動くとかえって良くないことが多いのです。
今は「普段の生活」がほぼできる状態なわけですから、余計にそう思います。
もちろん、危機感を持たなくていいという意味ではありません。
ただ、米や水や電池など特定のものがお店の棚から消えていますが、それらを買い占めるぐらいなら被災地など今本当に困っている人たちに送ってあげたいな・・と個人的には思います。

まずは落ち着いて、色々な意味で今自分にできることをやろうと思っています。