大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

内定取り消し問題etc.

2008-12-12 15:45:37 | Weblog
アメリカにおける諸々の問題に端を発したと思われる不景気のあおりを受け、派遣の打ち切りや新卒者の内定取り消し問題などが新聞・テレビをにぎわしています。

とりわけ、「内定取り消し」に関しては、せっかくの前途ある有望な若者の出鼻をくじくような事象であり少々納得がいきません。
まあ、見方を変えれば、学生さんにとってはそんな「人を簡単に切り捨てるような会社」に入らなくてよかったということも言えましょう。入社できたとしても、果たして幸せなサラリーマン生活が送れたかどうか・・・。

「経営者は自ら火の粉をかぶれ」という格言があります。
が、それどころか新卒者や派遣労働者などどちらかというと立場の弱い人が火の粉をかぶっていることになりますよね。
言葉は悪いですが、社長や役員の報酬を少し削れば新卒の方の給与分ぐらいは捻出できるのに・・・。

どこまで本当かはわかりませんが、「こちらの取り消しではなく、自己都合で内定を辞退すると書いて書面で送れ」などと言ってきた企業もあるそうで。
こういうのは言語道断! 常識はずれもはなはだしい。

言語道断といえば、ちょうど昨日相談を受けた中でこんなのがありました。

「会社の経営が行き詰ったとたんに、社長が逃げてしまい消息不明に。給料の支給はおろか納品も支払も何もできなくなり、やむなく退職してもその手続きも滞ってしまい、どうすることもできなくて困っている。」

情けない! 何のための「代表取締役」なのでしょうか?
人間だれしも、危機を目の前にした時にその資質が問われるのだと思います。
はっきり言ってこういう人は会社を経営する資格はありません。

もうひとつ。飲食店のケース。
「『最近売り上げが伸びないのはお前のせいだ』と言われ、ペナルティーと称して33万円も控除された。元々の月給額は35万円なので、手取りはたったの2万円。それが3カ月も続いたのでさすがに頭にきた。」

もちろんこういうのは法律違反ですが、むしろそれ以前の問題で、常識はずれもはなはだしく呆れてしまいます。
(変な言い方ですが、こんな仕打ちをするくらいならお店をたたむか解雇した方がよっぽどましな気がします。)
いくら不況とはいっても流行っているお店はあるわけですから、なぜそこが流行るのかを研究したり、売り上げを伸ばす方法を前向きに考えるのが経営者のお仕事。
それをしないで従業員のせいにするとは、これまた経営者の資格なし!

ちょっと憤懣やるかたない週末でした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする