大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

年末調整って?

2007-12-08 20:01:47 | Weblog
そろそろ「年末調整」をやる時期になってきました。

ところで、そもそも「年末調整」って何でしょうか?
サラリーマンやOLのみなさんは「お金が返ってくる」なんていう印象がおありかと思いますし、会社の総務の方などは「めんどくさい事務作業!」と思っているかもしれません。実際、私がサラリーマンだった頃、(ずっと総務部にいたので)この時期になるとかなり憂鬱になり、同時に毎日気合を入れて会社に行ったものでした(笑)。

ということで、今回は「年末調整」って何なのかというのをマジメに解説したいと思います。


通常、みなさんの毎月の給料からは「所得税」が引かれていますよね。これを源泉徴収といいますが、この源泉徴収をした税額の1年間の合計額は年間の給料の総額について納めなければならない税額(年税額)と一致しないのが普通です。

一致しない理由は人それぞれ異なりますが、主な理由としては・・・

1)毎月の給料から差し引く所得税の額を求めるのに使う「源泉徴収税額表」は、年間を通して毎月の給与の額に変動がないものとして作られているが、実際は年の途中で給与の額に変動がある。

2)年の途中で扶養親族等に異動があっても、その異動後の支払分から修正するだけで、さかのぼって各月の源泉徴収税額を修正することとされていない。

3)配偶者特別控除や生命保険料・損害保険料の控除などは、年末調整の時にだけ控除することとされている。                 

で、このような不一致を精算するためには、1年間の給料の総額が確定する年末にその年に納めるべき税額を正しく計算する必要がありますよね。
その時に、それまでに徴収した税額との過不足額を求め、その差額を徴収又は還付するということなのです。

このように「年末調整」で1年間の所得税をきちんと精算してしまえば、我々のような自営業者がする「確定申告」を各自でやる必要がなくなるのですね。

おわかりいただけましたでしょうか。
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