楽しく冒険に満ちた3日間を過ごし、沖縄での最終日、フライトまでの時間に南部の平和祈念公園に向かいました。このブログには何回も書いてきましたが、私は日本に暮らす大人でありながら、あまりにも戦争について無知なまま生きてきており、ほんの数年前からやっと目を向けるようになりました。『ライフワークだ。』と公言しておきながら、兵隊さんが書き残した文章を読むということさえ遅々として進まず、ときどき読めば、その晩は悪夢にうなされる体たらくです。それでも、今回の沖縄旅行では、必ず南部へ行こう、全ての悲しい現場を目の当りにしなくても、自分が可能な範囲で訪れようと決めていました。
それなりに勉強してきていたので、知っていることも勿論ありましたが、知らないことが沢山あったことが驚きでした。「予想していたより酷い。」のではなく、「そんなことがあったなんて、全く知らなかった。」というレベルで。
捕虜になった島民はどんな生活を送ったのか。上陸してきたアメリカ兵が何に苦しんだのか。どうして沖縄上陸戦があんなに長かったのか。どうして中でも悲劇が南部に集中したのか。犠牲になった方はどうしてそうなってしまったのか。他にも、もっとたくさん知るべきことがあったと思うのだけれど、全て見る時間も根性も無くて、随分資料を飛ばしてしまいました(それでも、資料館だけで2時間くらいはかかりました。膨大な展示数です)。
この場所はものすごく綺麗なところで、大変広大な敷地です。海を見下ろして、「なんて綺麗な景色なんだろう。」と暫く眺めていたのですが、どうしてこんな目に合わなくてはならないのかも分からず、震えながらこの海を見ていたであろう人々のことを思い出したら、急に怖くなりました。海がものすごく綺麗にキラキラ輝いていたからこそ、なんだか、なおさら残酷なような気がして。
本当に、怖かっただろうなぁ。